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カテゴリ:音楽
カレン・カーペンターのソロアルバム、その名も『Karen Carpenter』。
発売は'96年9月だった・・・ えっ!? カレンは'83年に亡くなったのでは? と、おっしゃる方もいらっしゃるでしょう。 実はこのアルバム'79年~'80年にかけて制作されたものでしたが、当時の彼女自身がこのアルバムの全体観に少し「曖昧さ」を感じ、お蔵入りを決めたものでした。もちろん1曲1曲は彼女が「承認」しているものでしたが・・・ その後時が流れ・・・新しい世代のカーペンターズファン(主に「青春の輝き」という2枚組アルバム発売以降)の相次ぐ問い合わせが殺到し、呼応するかのようにリチャードやプロデューサーのフィル・ラモーン、A&M社がこの未発表アルバムの発売を決心したものでした。 セットリストの中にはリチャードの手によってミックスされた既発表曲はあったものの、カレンが生きていた当時のファンとしては目新しいサウンドといえよう。特に・・・ 4曲目『Making Love In The Afternoon』。これは何と元シカゴのピーター・セテラの作曲で彼もデュオで参加している。控えめだけど(笑)。 5曲目『If We Try』は一番カーペンターズ当時の曲風に近いか? 7曲目『Still In Love With You』、今度はバックバンドがビリー・ジョエル・バンドだというから驚きだ。曲風もビリー風ロックンロール的で楽しい。カレンはこんなところでも愛されていたんだね。 8曲目『My Body Keeps Changing My Mind』。なんとファンキーな曲だこと、と思っていたらそれもそのはず、バックにブラザーズ・ジョンソンのルイス・ジョンソンなどファンク系ミュージシャンが固めていた。 9曲目『Make Believe It's Your First Time』・・・これは泣けます。邦題では「遠い初恋」。カレン独特の例の「聴かせる」歌い方だ。 11曲目『Still Crazy After All These Years』、これは聴いたことあるぞ、と思ったらポール・サイモンの曲。「恋人と別れる50の方法」というアルバムに入っていたんじゃなかろうか?(ゴメン、ちゃんと調べてない) ラスト、『Last One Singin' The Blues』。これだけはカレンが承認していない、というより真にお蔵入り(未完成)の曲をこのアルバムのためにリチャードがボーナストラックとして聴かせてくれたもの。カレンの話し声など入っているが、マイケル・フランクス風でカッコイイ曲だ。 それにしても、カレンが亡くなって13年後に発売された彼女自身のアルバム。色々都合があって未発表に終わっていたけど、天国にいるカレンはきっと発表した彼らを許しているでしょうね。ダギジンがブログにアップしたことも・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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