ボサノバの女王
ご要望にお応えして(笑)、アストラッド・ジルベルトの紹介をひとつ・・・彼女はボサノバの大御所ジョアン・ジルベルトの元妻で、ひょんなことからボサノバ歌手デビュー。それというのも、'63年ジョアンがアルバム制作のためサックス奏者スタン・ゲッツに誘われニューヨークに出向いたとき、妻のアストラッドが同行。一部の曲に英語の詩を入れようとの提案で唯一人英語が話せるアストラッドに「ちょっと歌ってみるかい?」との試み。その成り行きで「イパネマの娘」が空前の大ヒットになっちゃった。彼女の歌い方は何ていうかいわゆる「ヘタウマ」。(かのジェフ・ベックもそんな風に言われてた)ビブラートは皆無で、その辺の素人でもここまでビブらないか?というくらい(笑)しかも、「おい、おい、これでいいのか?」というくらい微妙に音高がフラットしていても、へいっちゃらでレコーディング。今のカラオケ点数表示マシーンでは間違いなく50点だな(笑)ところがこれが妙に受けて、ボサノバが世界的にポピュラーになったのも彼女の功績とくりゃ聴かずにいられないでしょ?ユーミンもかなり影響を受けているはず。ってなわけで、ダギジンも軽々しく影響受けちゃった。「ジルベルト ゴールデン ジャパニーズ アルバム」('69年制作)なんてのも持っているくらい。全曲歌詞が日本語、聴いたことのない日本歌謡曲も数曲あった(笑)。画像は「Beach Samba」('67年)というアルバム。残暑にはこれがよござんしょ?(笑)