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破邪の聖印
所属ギルド【破邪の聖印】
2004年03月31日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
・・・あれからどれ位の時間が経ったのだろう・・・

彼はターラの雲海に一人佇んでいた・・・

いや、正確には一人と一本(?)とで佇んでいた。

雲海の雲の向こうを懐かしそうに、彼は目を細め眺めていた。

今、彼は昔の衣装(装備)とは違い、漆黒の衣装(装備)を纏っていた。

そして、彼の右手には口うるさい杖『アイウール』がブツブツと何かを語っている

アイウール(以降 ア)
  : 「なぁWiz、何でお前そんなに嬉しそうな顔してんだ?」

W : 「え?そんな顔してた?」

ア : 「うん。何かな、懐かしそうな顔で、嬉しそうな顔してたぞ。」

W : 「そうかぁ・・・。ちょっと昔の事を思いだしてたんだ。」

ア : 「ふぅ~ん。まっ、俺には関係ない話しだがな。」

W : 「あははは。確かにね。君には関係ない話しかもね。」

彼がアイウールと出会うずっと昔、ここで色んな思い出があった。

彼が始めて入団したギルドが崩壊した事や、
彼がその崩壊したギルドメンバーでギルドを立ち上げた事や、
彼が始めて弟子を取った事や、
彼が色んな友人達と出合った事や、
彼が・・・

ア : 「ん?お前、何で目から水が出てるんだ?」

W : 「えっ・・・?あぁ、これは『涙』って言うんだよ。」

ア : 「な・・・みだ・・・?」

W : 「うん。人間はね悲しい時や、嬉しい時、感動した時とかに流すんだよ。」

ア : 「ふぅ~ん。人間って前から思ってたけど変な生き物だな。」

W : 「そうだね。君から見れば変かもね。でもね、それが『人間』なんだよ。」

彼はアイウールにそう言い聞かせ、何かを思いだした様に急いでターラの村に走っていった。

ア : 「な、何だよいきなり走り出して。」

W : 「あのね、君と私が出会った場所に行きたくなったんだ。」

ア : 「お、俺と???」

W : 「そう、君と。」

彼が笑顔でアイウールにそう言った

数刻してターラの倉庫屋「マギ」の所へやってきた

マギ: 「おや?Wizさん、どうしたんですかそんなに急いで。」

W : 「マギさん、私が昔使ってた装備品出して!」

彼は息を切らせながらマギに詰め寄った

マギ: 「????」

W : 「ほら、アレだよ!アレ!」

マギ: 「アレと言われましても・・・」

W : 「もぉ・・・ラロシュフルセットだよぉ~」

マギ: 「あぁ・・・。倉庫の奥の方で埃を被ってますが・・・」

W : 「いいの!それを出して!!」

マギ: 「は、はぁ・・・」

マギは訝しげに(いぶかしげに)倉庫の奥からラロシュフルセットを出してきた。

シュルッ、カチッ、カチャカチャ・・・

W : 「良し。準備オッケィ!」

彼はアイウールに向かいウインクをした

ア : 「ほぉ~。懐かしい格好だな。」

W : 「うん。やっぱりあの頃のままでないとね。んじゃ行くよ~」

そう言って彼は洞窟に向かって走り出した。

少しして彼とアイウールが洞窟に到着した。

W : 「さて、君はちょっと私の道具袋の中にいてね。」

ア : 「な、何でだよぉ~」

W : 「君は目立ち過ぎるからさ。」

そう言って彼は道具袋の紐を緩めた

W : 「ちょっとだけだったら道具袋から覗いてていいよ。」

ア : 「お、おう・・・。ちょっとドキドキだな」

W : 「お願いだから大人しくしててね。」

そう言って彼は洞窟に入った

ア : 「なぁ、ちょっといいか?」

W : 「何?」

ア : 「お前って確かマジシャンだったよな?」

W : 「今更何だよ。マジシャンでなかったら君を相棒にはしてないよ。」

ア : 「だったらさぁ・・・『テレポート』使ったら?」

W : 「あっ・・・」

ア : 「ヘッポコ・・・」

W : 「う、五月蝿い。今使おうとしてたんだい。」

そう言って慌てて彼は『テレポート』を唱えた。

W : 「我を守る時空の神よ、我の体を移動させたまえ!
    「テレポート!!」

彼の回り半径2メートに魔法陣が現れ、彼の体が魔法陣に吸い込まれる

W : 「・・・・・あれ?」

彼が現れた場所はどこかの家の寝室だった。
そして、目の前には驚いて顔を強張らせた(こわばらせた)老人と子供がいた


子供: 「き、君は誰?いきなりこんな所に・・・」

W : 「え?私の事???」

爺 : 「・・・・・・・・・」

W : 「あれ?おっかしいなぁ~?神殿でテレポ使ったのに何でこんな所にでるのぉ???」

子供: 「ママー!何か変な人が僕の部屋にいるよぉ~!」

W : 「わ、わ、わっ!ご、ごめん。私は魔法使いだよ。ちょっとドジっちゃった。」(汗
    「ごめんね。ビックリさせて。テレポートッ!!」

・・・間違えて他の場所に移動したらしい・・・

道具袋のアイウールが笑いを堪えていた。




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さて、久し振りに更新しました。

ラピス鯖で生息してるWizardで~すっ♪

私の事覚えてるかな?(汗

まぁ、自己満足の世界だからそこら辺は勘弁してくださいw


今回はちょっと間を端折り過ぎました(滝汗

多分途中を書いてたら終わりそうにないんでねw
それと、文末の「子供と老人とWizの会話」どこかで見た気がしたあなた!
かなり前から私の拙い小説を読んでる方だと察しますw
分からない方は「プロローグ」を読んでみてください。謎は速攻で解けますw



まぁ、この先はまた書こうと思いますんで。

それでは短いですが今夜はこれにて


眠らない大陸でお会いしましょう~♪

それでわ~ (*^-゚)/~Bye♪





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最終更新日  2004年04月01日 00時41分25秒
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