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・・・あれからどれ位の時間が経ったのだろう・・・
彼はターラの雲海に一人佇んでいた・・・ いや、正確には一人と一本(?)とで佇んでいた。 雲海の雲の向こうを懐かしそうに、彼は目を細め眺めていた。 今、彼は昔の衣装(装備)とは違い、漆黒の衣装(装備)を纏っていた。 そして、彼の右手には口うるさい杖『アイウール』がブツブツと何かを語っている アイウール(以降 ア) : 「なぁWiz、何でお前そんなに嬉しそうな顔してんだ?」 W : 「え?そんな顔してた?」 ア : 「うん。何かな、懐かしそうな顔で、嬉しそうな顔してたぞ。」 W : 「そうかぁ・・・。ちょっと昔の事を思いだしてたんだ。」 ア : 「ふぅ~ん。まっ、俺には関係ない話しだがな。」 W : 「あははは。確かにね。君には関係ない話しかもね。」 彼がアイウールと出会うずっと昔、ここで色んな思い出があった。 彼が始めて入団したギルドが崩壊した事や、 彼がその崩壊したギルドメンバーでギルドを立ち上げた事や、 彼が始めて弟子を取った事や、 彼が色んな友人達と出合った事や、 彼が・・・ ア : 「ん?お前、何で目から水が出てるんだ?」 W : 「えっ・・・?あぁ、これは『涙』って言うんだよ。」 ア : 「な・・・みだ・・・?」 W : 「うん。人間はね悲しい時や、嬉しい時、感動した時とかに流すんだよ。」 ア : 「ふぅ~ん。人間って前から思ってたけど変な生き物だな。」 W : 「そうだね。君から見れば変かもね。でもね、それが『人間』なんだよ。」 彼はアイウールにそう言い聞かせ、何かを思いだした様に急いでターラの村に走っていった。 ア : 「な、何だよいきなり走り出して。」 W : 「あのね、君と私が出会った場所に行きたくなったんだ。」 ア : 「お、俺と???」 W : 「そう、君と。」 彼が笑顔でアイウールにそう言った 数刻してターラの倉庫屋「マギ」の所へやってきた マギ: 「おや?Wizさん、どうしたんですかそんなに急いで。」 W : 「マギさん、私が昔使ってた装備品出して!」 彼は息を切らせながらマギに詰め寄った マギ: 「????」 W : 「ほら、アレだよ!アレ!」 マギ: 「アレと言われましても・・・」 W : 「もぉ・・・ラロシュフルセットだよぉ~」 マギ: 「あぁ・・・。倉庫の奥の方で埃を被ってますが・・・」 W : 「いいの!それを出して!!」 マギ: 「は、はぁ・・・」 マギは訝しげに(いぶかしげに)倉庫の奥からラロシュフルセットを出してきた。 シュルッ、カチッ、カチャカチャ・・・ W : 「良し。準備オッケィ!」 彼はアイウールに向かいウインクをした ア : 「ほぉ~。懐かしい格好だな。」 W : 「うん。やっぱりあの頃のままでないとね。んじゃ行くよ~」 そう言って彼は洞窟に向かって走り出した。 少しして彼とアイウールが洞窟に到着した。 W : 「さて、君はちょっと私の道具袋の中にいてね。」 ア : 「な、何でだよぉ~」 W : 「君は目立ち過ぎるからさ。」 そう言って彼は道具袋の紐を緩めた W : 「ちょっとだけだったら道具袋から覗いてていいよ。」 ア : 「お、おう・・・。ちょっとドキドキだな」 W : 「お願いだから大人しくしててね。」 そう言って彼は洞窟に入った ア : 「なぁ、ちょっといいか?」 W : 「何?」 ア : 「お前って確かマジシャンだったよな?」 W : 「今更何だよ。マジシャンでなかったら君を相棒にはしてないよ。」 ア : 「だったらさぁ・・・『テレポート』使ったら?」 W : 「あっ・・・」 ア : 「ヘッポコ・・・」 W : 「う、五月蝿い。今使おうとしてたんだい。」 そう言って慌てて彼は『テレポート』を唱えた。 W : 「我を守る時空の神よ、我の体を移動させたまえ!」 「テレポート!!」 彼の回り半径2メートに魔法陣が現れ、彼の体が魔法陣に吸い込まれる W : 「・・・・・あれ?」 彼が現れた場所はどこかの家の寝室だった。 そして、目の前には驚いて顔を強張らせた(こわばらせた)老人と子供がいた 子供: 「き、君は誰?いきなりこんな所に・・・」 W : 「え?私の事???」 爺 : 「・・・・・・・・・」 W : 「あれ?おっかしいなぁ~?神殿でテレポ使ったのに何でこんな所にでるのぉ???」 子供: 「ママー!何か変な人が僕の部屋にいるよぉ~!」 W : 「わ、わ、わっ!ご、ごめん。私は魔法使いだよ。ちょっとドジっちゃった。」(汗 「ごめんね。ビックリさせて。テレポートッ!!」 ・・・間違えて他の場所に移動したらしい・・・ 道具袋のアイウールが笑いを堪えていた。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ さて、久し振りに更新しました。 ラピス鯖で生息してるWizardで~すっ♪ 私の事覚えてるかな?(汗 まぁ、自己満足の世界だからそこら辺は勘弁してくださいw 今回はちょっと間を端折り過ぎました(滝汗 多分途中を書いてたら終わりそうにないんでねw それと、文末の「子供と老人とWizの会話」どこかで見た気がしたあなた! かなり前から私の拙い小説を読んでる方だと察しますw 分からない方は「プロローグ」を読んでみてください。謎は速攻で解けますw まぁ、この先はまた書こうと思いますんで。 それでは短いですが今夜はこれにて 眠らない大陸でお会いしましょう~♪ それでわ~ (*^-゚)/~Bye♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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