カテゴリ:歴史書
イノベーション、というものを
システマチックにコンスタントに生産できないものか。 それの手引書。 イノベーションとは既存のものから略奪する行為(破壊的イノベーション)。 成長とともに。 成長とはイノベーションの積み重ねである。 【1;成長という至上命令】 ・なぜ成長が重要かといえば成長する企業だけが株主価値を創造していくことができるからだ。 ・株主の予測より速いペースで成長しない限り市場平均を上回るリターンを得られない。 ・成長率を現在価値に織り込むという投資家の厄介な性向のせいだ。 ・企業がアイデアの不足に困ることはない。アイデアが形成される企業組織のプロセスに問題がある。 ・「何が何をなぜ引き起こすのかを言明し、それが状況によってどう変化するかを予測」できるか。状況のただしい区分。 【2;最強の競合企業を打ち負かす】 ・業界の現リーダーが持続的イノベーションの戦いでほぼ必ず勝利を収める一方、 破壊的イノベーションでの勝算は新規参入企業のほうが圧倒的に高い。 ・一部の既存企業にとっては破壊的イノベーションであるようにおもえるが 一部にとっては持続的な向上である様なら白紙に戻してやり直すべき。;業界大手すべてにとって破壊的であるべき ・日本の有力企業の多くが他社の破壊を通じて飛躍的に成長した。1960~80年代 ・破壊が既存の有力企業を脅かす恐れがあるなら経済システムは新たな破壊的成長を阻害するようにはたらく。1990年代 【3;顧客が求める製品】 ・顧客そのものでなく、顧客が置かれている状況をターゲットとする。 ・市場定義、競争相手、追加機能の候補 ・生活の中でやり遂げたいと思うことは基本的なレベルではそう変わらない。やりたくない用事には手を出さない。 【4;自社製品にとって最良の顧客】 ・無消費層を消費に仕向ける。 ・ある用事を片付けようとしているが、金やスキルがないため解決策が無い。 ・価格が高いため手を出さなかった→低価格の提案;ローエンド型破壊 ・無いよりはまし、という選択肢。性能が良くなくても喜んで買う。;新市場型 ・誰でも利用できる。金やスキルなしに。 ・まったくあたらしいバリューネットワークを生み出す。新しい販売チャネル、新しい利用の場。 ・破壊的技術に対して脅威と感じるか機会と感じるか。;柔軟性 【5;良い資金、悪い資金】 ・事業の生成期に適した資金;成長は気長に待つが利益は気短にせかす資金 ・求められる成長に答えるために余裕がなくなって誤った判断をして損失を出す。;不十分な成長から生じるデススパイラル ・損失が拡大して他社に買収されてしまう。 ・本業が堅調なうちに定期的に新事業を立ち上げ小さな規模で早期の成功を求める。 ・少ない資金援助で成功させる ・利益を早めに出せば本業がだめになったときでも資金は引き上げられない。 ・財務は何年も前の投資の成果でしかなく、今日の事業の健全性を測る尺度ではない。 ・成長を気短にせかすのに利益は気長に待つような投資は失敗する ・成長を気長に待てるよう事業部門を分割する;単一に特化するのは危険 ・携帯電話 ・バンガードのETF ・超音波 ・トイザラス ・トヨタ ・ソニー ・パソコン ・プラスティク ・セイコーの時計 ・マクドナルド ・オンライン株式、旅行代理店 ・ホンダのバイク ・インテル ・グーグル ・イーベイ ・Eメール ・内視鏡手術 ・デル ・信用評点制度 ・アマゾン ・カタログ販売 ・牛肉加工 ・携帯型糖尿病測定器 ・フラットパネルディスプレイ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[歴史書] カテゴリの最新記事
|
|