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当初、癌が分かった時に、そのあまりの進行の早さに驚きました。 すでにステージ4で、何も治療しなければ余命3ヶ月。 主人の3回忌が終わってからやろうと思っていた諸々の手続きや片付けがそのままで。 それをやるには、私に残された期限はあまりに少ない。 このままでは、何もできないまま、すぐに体力が尽きるので、とりあえず1クールだけ治療を受けよう。 延命効果があれば、その間に少しでも手続きや片付けができるかもしれない。 そう思って、始めた抗がん剤治療でした。 当初私は、長年放ったらかしの大腸ポリープが悪化してた時の事を考えていて、手術して治るものなら治療する。 けれど、手術不能の場合は、抗がん剤は使わず自然に逝く事を念頭に置いていました。 でも、大腸がんではなくて、主人と同じにすい臓がんでした。 しかも、少し前に撮った映像には無かった癌が、すでに肝臓にも大きく転移していて、主人の時とは違う猛スピードの進行で。 本意ではなかったけど、止む無く抗がん剤治療を選んだ私です。 最初の治療の入院中、個室だったので、1人きりでした。 毎日外の景色を眺めながら、今後の事を考えました。 主治医の先生も、毎日病室に来てくれて、色々な話をしました。 時には診療後も来てくれて、1時間も話し込んでいた事もあります。 1週間の入院で、毎日悩みながら、私の考えは変わりました。 抗がん剤の治療を、1クールとは言わず、体が続く限り治療を続ける。 そう決めたのは 先生との毎日の話、そして子供たちの説得、中でも孫のK太のラインの一言が効きました。 「緩和的になるのは、ばばが1番良くわかってるし、やりたいようにやるのがいいと思う」 「でも父とにゃおちゃんの気持ちもいくらか汲んであげてちょうだい。意思にそぐわない答えかもしれないけど」 その1週間で 私は、残る人たちの気持ちを全く考えずに、自分勝手なわがままだったかもしれないと、考えが変りました。 抗がん剤が効かなくなる時期までは、治療を受ける事にしました。 最初の抗がん剤は、10月11月とても効きました。 腫瘍は小さくなり、転移巣も幾つか消えて。 その代わり、副作用の造血機能はかなりダメージを受けて途中休薬もありました。 頭は禿げてしまい、手足のシビレなど強くなりましたが一生懸命食べて体力を保つよう努力しました。 10月11月で、急いで片付けなくてはならなかった事は幾つか片付き、1つは間に合わないので息子に引継ぎ。 ほっとした12月、抗がん剤の効き目が薄れたようです。 別の抗がん剤を試すことになり、お正月前に入院して結果を見ました。 しかし、お正月明けの検査では、その抗がん剤では、また癌の進行が早まっている事が分かりました。 一生懸命食べていたせいか、血液検査の数値は回復したのに、薬に慣れてきた癌細胞の回復の方が強かったらしい。 腫瘍マーカーの数値は病気が分かった時から高かったのですが、CEAが11月の4倍以上の97.6(正常値5.0以下) CA19-9が、20倍近く跳ねあがって、28911.3(正常値37.0以下) いったんは戻りかけていた肝臓関係の数値も、悪化しているのはCT画像で見る肝臓の転移巣が大きくなったからでしょう。 治療を始める最初に1クールだけやると、私は言いましたが、その後考え直し。 身体が抗がん剤を受け付けられる間は続ける。 けれど、骨髄抑制など副作用で受けられなくなった時や薬剤の効果が少なくなった時は、無理に続けず治療を止めたい。 その止め時になったら教えてほしいと先生に伝え、子供達もそれでいいと言ってくれていました。 それで1月5日の検査結果で、治療を止めて今後は症状の緩和に入る事にしました。 今現在は、腹痛の起きる回数が増えてきて、痛み止めを使っています。 痛み止めが効いている間は、さほど苦痛も無いのですが、食欲はすっかり落ちました。 脚力も少し弱ったので、2階の寝室を止めて、11月末に借りてあったレンタルベッドを使う事にしました。 ベッドのそばにパソコンがあり、トイレもあります。 ベッドが狭いのと高さがあって、病院のベッドみたいで(その通りなんだけど)(笑)なんだか落ち着いて寝られなかったけど、やっと慣れました。 普段は、おなかが空いたと思わないし、食べたいものがあまりないの。 なるべく食べたいものを見つけては、食べるようにしていますが・・・ 食べたくないのに無理に食べようとすると、オエッとなります(妊婦のつわりみたい) 娘は、(高いのに)美味しいプリンや手作りおかずをよく持って来てくれます。 お嫁ちゃんも私の好きなチーズヨーグルトフルーツを作って来てくれたり。 婿殿は、私の好きな高級筋子やタラコ、韓国のりは食べられるか?など ケーキやイチゴを差し入れてくれる友達もいて。 と、誰もが、私が食べられそうなものを持って来てくれ、冷蔵庫の中が、とんでもなく贅沢に。(笑) ありがたいと感謝しつつ、下さる方も、私が食べたら喜んでくれるのに、前のようにパクパク食べられず申し訳ない。 これから痩せて来るのでしょうが、私には備蓄があるみたいで、今のところ手足が骨ばってはいません。 検査結果や撮影された映像を見ると、今、この状態でいるのが不思議なくらいです。 自分でも、黄疸が出てきてないか、トイレに行くたび尿の色を見たり、鏡で顔を見たりしています。 これからは、急変もありうる状態なので、とりあえず抗がん剤治療を止めて、緩和に入った事をお知らせしておきます。
もうしばらく、幸せな病人続けられるかな。 寝ている部屋から見える外の景色、 通学の小学生なども賑やかに通ります。 今日は吹雪で大変です。仕事が休みだったオットさんが雪かきをしてくれました。 が、あっという間に階段が埋もれるほどまた積もってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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