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11月16日付の
日経産業新聞に 圧電セラミックの新しい成形法に関する記事を見つけました! 圧電セラミックとは? 圧力をかけて変形させる→電気をうむ 電気をかける→変形する という機能を有するセラミックのことです どこに使われているのか? 1.インクジェットプリンターのインクを押し出す役割として (電気をかけて圧電セラミックを変形させて押し出す) 2.超小型モーターの回転軸(芯)を回すための振動を与える役割として 使われているそうです 何が気になったのか? というと インクジェットプリンターのインクを吹き付けるヘッドって 左右に動いてますよね エプ・ン製の物なんて驚くほど揺れます で、皆さん 紙と同じ幅のインクを吹き付けるヘッド が あればこんなことにならないのに なんて思ったことありません? では、 何故今までないかというと この圧電セラミックの形成&組み立て方にネックがあったためです じゃあ、その形成&組み立て方とは? <従来法> 圧電セラミックを作る→接着剤でヘッドに貼り付ける 圧電セラミックがいかに均一にヘッドについてるかで そのプリンターのインク使いの器用度が決まります。 するとこの方法だと接着剤を使うため均一に貼れる限界が 出来てしまいます。(現状は5cmくらいが限界) そこで <新製法> 圧電セラミックを原料のまま直接ヘッドに吹きつけ堆積&形成する (AD法:エアロゾルディポジション法) が開発されました。 この吹き付けるという発想が新しく この方法だと実質ヘッドと圧電セラミックの密着性の均一度に 制限はなく紙の幅と同じサイズのヘッドができます。 現にブラザーさんがそんなヘッドを試作したところ A4用紙を毎分170枚印刷できるそうです。(試作機) このような問題をブレイクスルーする発想に いつも興味を惹かれてしまいます。 -------------------------------------------------- AD法について関連記事 全く加熱せずにセラミックス膜を形成 膜厚は従来法が苦手な1~数十μm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年11月23日 22時08分37秒
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