シーズンラスト ばんえい記念
火曜日担当の太田です。21日(日)を持ちまして、令和2年度のばんえい競馬の開催が終了。今季はコロナで無観客の開催などもあり、今までにないぐらい、いろいろなことがあったと感じる1年でした。中継の在り方も、いろいろと変わってきていますね。各ポータルサイトでは、それぞれ独自の配信なども行われ、地方競馬も情報発信が充実してきました。ばんえい競馬もまだまだですが、これからもっと皆さんに楽しんでい頂けるように頑張っていかなければと思っているところです。令和2年度は全26開催150日間。発売金額の合計は、48,352,787,900円 (前年比:155.55%)となりました。今年ばんえい競馬を始めたという方も多くいらっしゃって、また、既存のファンもより楽しんでくださり、昨年より150%以上UPの売り上げは本当に感謝しかありません。来年度もさらに躍進できるように、関係者一同一丸となって取り組んでいければと思っております。最終開催の4日間。最終日以外は、砂塵が舞いあがるぐらい乾いた馬場。しかし、最終日だけ残念ながら雪降り馬場。全く違った競馬となりました。ばんえい記念を楽しみにしていた皆さんは、せっかくなので重い馬場でと思っていた方も多かったことでしょう。でも、これも競馬ですよね。17日(水)午前10時「第53回ばんえい記念BG1 枠番抽選会」が行われました。枠番的にはそれぞれいい枠だったという印象。調教師も特に気にする方はいらっしゃいませんでした。帯広競馬場では、ばんえい記念展示ブースなどもありました。20日(土)のレース前には、今季限り(翌日のばんえいばんえい記念)で引退のオレノココロ、コウシュハウンカイ、ソウクンボーイの引退セレモニーが行われました。多くのファンが詰め掛けた引退セレモニー。これまでばんえい競馬を牽引してきた3頭。みんなそれぞれ想いを寄せ、ねぎらいの言葉をかけていたことでしょう。ばんえい記念当日。未明から降りだした雪が走路わきに積もって、途中からはみぞれ、または雨。馬場はかなり軽い状況。久々に軽い馬場でのばんえい記念となりました。ただ、前半は1分30秒。例年とそれほど変わらないタイム。1トンの荷物ということもあり、どの馬も刻んできました。その分、下りてから止まることなく、また、障害もひと腰で上がる馬が多くいました。結果は、1トンでも切れ味を見せたホクショウマサルが差し切っての勝利。(主催者提供)イレネー記念、ばんえいダービーと世代頂点決戦を制した馬が、喘鳴症で2年4か月ほどの休養。復帰は最下位クラスへ編成されたのですが、そこから怒涛の連勝街道まっしぐら。徐々にクラスも上がって最後はオープンまで上がっても勝利で31連勝の日本記録。昨年のばんえい記念は3着で連勝記録は途絶えたものの、力を見せたレースでした。ただ、今季春先はばんえい記念の後遺症(重病み)に悩まされ、結果を出せない日々。8月にようやく勝利して、復活をみせました。成績を見ると、重賞以外はすべて馬券に絡んでいるんですよね。ばんえい記念初勝利の阿部武臣騎手のインタビューは、グッとくるものがありましたね。ばんえい記念というレースの重みがよくわかります。同じく坂本東一調教師も涙を流しておりました。それぞれのインタビューはこちら今回のばんえい記念は、雪が降って軽い馬場になり、いつもよりはたんぱくなレースにはなりました。それでも最後に入選したソウクンボーイがゴールした時は、場内大きな拍手が沸き起こりました。オレノコココロ、コウシュハウンカイにとっても馬場は重いほうっが良かったと陣営が話す通り、オレノココロにとっては、前が止まらない展開は厳しかった。また、コウシュハウンカイにとっては、障害力を生かすことができなかった。それぞれ悔しい胸の内を話しておりました。勝負事には運も必要。ただ、引退レースを勝利で飾ることはできませんでしたが、これまでの功績が消えることはありません。今後は、子どもたちが再び競馬場を賑わせてくれることを期待します。オレノココロ、コウシュハウンカイ、ソウクンボーイ。本当にお疲れさまでした。今回初挑戦組からはキタノユウジロウが2着と大健闘。また、ミノルシャープが5着。メジロゴーリキが6着という結果。来年につながるレースを見せてくれました。2枚看板がいなくなりますが、ホクショウマサルを中心に、若馬たちも賑わせてくれることでしょう。来シーズン新たな戦いに注目していきたいと思います。