テーマ:北海道のおいしいもの(1820)
カテゴリ:食べ歩き
ライラックの香りがなつかしくて、ライラックまつりのタイミングで北海道へ!
サツエキ(札幌駅周辺)で事足りてしまうので、すっかりご無沙汰だった大通り公園でしたが、ライラックが満開! 北海道産のワインが楽しめたり、ラーメンコーナーがあったりで、にぎわっていましたが、行列ができるほどではなく、テーブル席は満席でも、芝生に座って楽しむ人も多くて、老若男女それぞれの楽しみ方ができるイベントになっていました! ディズニーランドや東京の通勤ラッシュを思えば、ちゃんとみんな自分のペースで歩けるなんて、ほどよいにぎわいでうらやましい限りです!! いまだに新宿に出かけるだけで、今日はなんのお祭り!?と思ってしまう田舎ものです…(笑) さすがにひとりでワインを呑む雰囲気ではなく、ライラックを愛でながら、西11丁目までテクテクと歩いて、ここからは、これまた久しぶりの地下鉄へ。 ゴムタイヤの札幌市営地下鉄、音も静かなんです。 この乗り心地、なつかし~♪ そして、円山公園駅からはタクシーで、楽しみにしていたミシュラン一つ星のフレンチレストラン、ル・ミュゼのディナーへ★ 円山公園、円山動物園、野球場、陸上競技場、と新緑のキレイな山道を通り過ぎ、坂道をのぼっていった先にある一軒家のレストラン。 北海道産のお野菜を中心に、芸術的なビジュアルも楽しめるなんて、久しぶりの故郷満喫にピッタリ♪と期待は高まるけれど、高級フレンチなんて食べなれていないので、ドキドキしながら席につき… 最初の前菜が登場したときは、どうすればいいのか途方に暮れそうになりました…(^_^;) 右はキノコ入りの鹿のコンソメスープ。 (スープが濃厚でした~♪) 左はいったい… あまりに緊張していて、説明の半分は記憶がとんでいますが、食べ方の説明はこまやかで、フレンチに不慣れな私でも、とまどうことなくいただくことができました。 サブレを手でつまんでいただき、白樺の木のフタをあけると… 森の香り! グラスの中には温められた木片がぎっしりと入っていて、森の木の香りがふわぁ~っと立ち上ってきます! ユリネのようなお野菜(名前をきいたのに忘れた…)のフリットが入っていて、スプーンにのせられた山椒をきかせたクリームにのせていただきます♪ スプーンがのっていたトレーも白樺。 このあとパンとバターがのせられてパン皿に変身! ホワイトアスパラガスの冷製スープ。 ガラスのスープ皿に、コンソメのジュレが入っていたところに、ホワイトアスパラガスのスープを注ぎ、バニラオイルをたらりと回しかけていただきます。 白いビジュアルから上品なアスパラ風味のスープを想像していたら、アスパラガスのうまみがギュッとつまった濃厚な味わいでビックリ! アスパラの風味が強いので、コンソメのジュレと一緒に食べるとバランスがよいのかな? スープにバニラオイルというのも初めての組み合わせでしたが、アスパラの甘みとバニラビーンズの香りの相性がよくてウットリ… あまりにおいしくて、食べるのがもったいないと思ってしまいました(笑) 次もまたまたホワイトアスパラ! 旬ですからね~ パイ包みにして、ソースは、アーリオオーリオ、マデラ酒、温泉たまご。 これを崩して混ぜながらからめていただくのですが、あっさりめのパイ生地に、極太のアスパラガスがくるまれていて、ちゃんとアスパラが主役になる仕上がりでした! 口に入れた最初から最後までアスパラのうまみと香りが続いて、かむたびにソースの味や風味がふわっと混ざる…そんな感じで、アスパラを食べた満足感がはんぱない(笑) ふだんの食事で、アスパラ1本でこれだけ感動することもないですよね…(^_^;) お魚のつけあわせもまたまたアスパラですが、今度はグリーンアスパラ。 ヒメマス(たぶん…)のフリットにたっぷりのハーブとギョウジャニンニクにハチミツを加えたソース、特殊なフィルムに包んでオーブン焼きにしたアスパラを添えて。 淡白な白身のお魚に、フレッシュハーブの香りと甘みのあるソースがアクセントになり、食べやすい! グリーンアスパラはバターを入れて蒸し焼きにしたのかな? 知っている味なんだけど、完成度が違うというか、フィルムをあけた途端にアスパラの香りが広がり、アスパラガスだけでこんなにごちそうになるなんて感動でした! お肉は赤身。霜降りとは違ってお肉のおいしさがかむたびに味わえます。 赤身のお肉でもこんなにやわらかく食べやすいんですね~。 このお肉、なんと食べる直前に熱々のジャスミンティーをさっとまわし入れて、熱々の鉄板でジュワッと蒸発する香りを楽しみながらいただくというサプライズつき! 小皿に見立てた玉ねぎに入った行者にんにくのソース、塩レモン、と一緒にいただくと、さらに複雑な味わいに… 行者にんにくのソースはムリだけど、塩レモンを使ったステーキなら、近い味わいのものは作れないかしら…と無謀にも妄想してしまいました(^_^;) チーズのデザートも北海道らしい演出があって… さらさらの粉雪にみたてた凍らせたチーズを、目の前でふりかけてもらっていただきます! 粉チーズみたいにさらさらなんですが、スプーンにとると、アイスクリームが溶けるようになめらかな食感になる不思議なチーズ! どうやって凍らせるんだろう… こちらもこってりとあまいスイーツではなく、チーズの味を活かしたさっぱり系。 「デザートも赤ワインに合うチーズを使ったデザートです」というアドバイスの通り、赤ワインと一緒に最後の一口までじっくりと味わうことができました♪ ワインも、シャンパン、白、赤、とグラスで3杯いただきましたが、緊張していて詳しい説明を聞きそびれました…(^_^;) フルーティなシャンパン、あまい香りだけど後味サッパリの白、渋みとコクのバランスのよい赤、という印象だけが残っています。 白ワインのみ北海道産。 YAMAZAKI WINERY さんのラベルでした。 最後のコーヒーは、ネスカフェのエスプレッソ。 今回のディナーは、ネスカフェの懸賞で当選したペアディナー(^o^)v コースは1コースのみ、ときいていましたが、お隣のテーブルとはなにやらメニューが違う様子なのはちょっと気になりましたが、苦手な食材や予算は応相談…なのかな? 今回のコース、アスパラガスが苦手な人は食べられないですもんね~(^_^;) 五感で味わう北海道の旬の食材を主役にしたフレンチ・レストラン。 どのお料理も香りを楽しむしかけがあって、食べる前から期待が高まります! ソースのおいしさや調理技術もきっとすばらしいはずですが、それを感じさせず、主役の食材の味わいを主役に、脇役がいい仕事をしている…そんなコースでした。 そして、フレンチに不慣れなお客にも、きめこまやかな説明で楽しんでもらえるようにサービスしてくれたり、最後はシェフ自らお見送りしてくださったり、心のこもったおもてなしをしていただき、北海道の人は心が温かいなぁ~と故郷のよさをしみじみと感じたり…(笑) 店内も広々としていて、隣のテーブルとの距離はかなり離れているし、6人掛けもできそうな大きなテーブルをふたりで独占してゆったりといただけるのも、北海道らしいですよね。 都内のレストランからは考えられない贅沢な空間でした! ディナーはちょっと手が出ませんが、北海道らしいメニューを食べたいと思ったらランチにはぜひまた行ってみたいと思います! 今度は、秋の食材がおいしい季節にいくのがいいかな(笑) ごちそうさまでした★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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