カテゴリ:イベント&お出かけ
作家さんが好きというよりは、本棚にずらりと本が並んだ風景、本の装丁、インクや紙の香り、ページをめくるときの紙のこすれる音…
そんな本に関する心象風景にドキドキする「本好き」なので、本屋さんや図書館がアミューズメントパークといってもいいくらい…(笑) 気になる存在だけれど敷居が高い…と感じていた、国立国会図書館 へ行ってきました! しかも桜が満開のナイスタイミング!! ひとりでは心細いので、ツアー企画に便乗させていただきました…(^_^;)
申し込みのタイミングでは、さすがに桜は早いのでは??と思っていけれど、開催日はお天気にも恵まれ、さわやかな陽気、桜は満開! 最高裁判所と国会議事堂にはさまれた場所にある国立国会図書館。 ここも絶好のお花見スポットでした! 敷地内にテニスコートがあるんですね! 使われているのかな?? 入館する前から、天気もよくて、桜もキレイで、テンションがあがりっぱなし(笑) 国立国会図書館は、閉架式の図書館。 本はすべて書庫に収納されていて、読みたい本を申し込むと、職員の方が書庫から取り出してきて、館内での閲覧ができる、という仕組み。 日頃利用している地域の図書館のように、本棚に並んでいる本を自由に手に取ってパラパラと眺めることはもろちん、本を館外へ持ち出すこともできません。 一般来館ではお目当ての本を見ることはできても、貴重な本が保管されている書庫を見ることはできません。 今回は、書庫の見学ができるガイドツアーに参加してきました! ホコリやカビ・虫などを持ち込まないように土足厳禁の書庫。 見学前にはフットカバーを渡されます。 本館と新館、どちらの建物にも書庫かありますが、今回見学したのは、新館の地下に作られている書庫。 こちらは地下で働く職員のみなさんの精神衛生面を考慮して設計された採光のための吹き抜け。 その名も「光庭」 ここだけは写真撮影OK♪ 国立国会図書館は、国会審議のための情報提供機関であると同時に、「知」のデータベースとしてすべての出版物を、ありのままに保管して後世に残すという役割もあります。 本の中身の価値判断はせずに、出版されたものをすべてそのままの状態で残す、というコンセプトがすごい! ファッション雑誌、マンガ雑誌、などはもちろん、自治体の広報誌、地域限定のフリーペーパー、求人誌、住宅情報誌… ありとあらゆる出版物がずられと並んだ書庫は圧巻でした! ネットで閲覧できるようにデジタル化を推進しながらも、原本は破棄することなく、未来永劫そのまま保管するんですって! とにかくなんでも、そのままの状態でとっておく! 貸出が多いと必然的に本も傷みますが、特に雑誌はもともと簡易な作りであるのに、貸出回数も多いので、特に痛みやすいので、傷んできたら製本してさらに長期保存できるように補強する。 製本のワークショップに参加していたおかげで、傷んだ本が補修されているのに必要な技術にも興味津々! 見学ツアーで修復している様子も見られたらいいのになー(笑) どんなに増えても破棄することはなく、増える一方の本の保管場所をどうやって確保するのか、有料のデジタル書籍をどうやって収集していくのか、など時代とともに課題も多く、大変そうですが、「すべてをありのままに保存する」という大前提がブレないところがスゴイ! 昨今のトレンド、ミニマリストの対極の考え方ですよねぇ… ツアー終了後は、利用者登録のために、改めて新館へ。 免許証などの身分証明書の提示が必要ですが、申込書を記入して提出すると、待つこと10分弱で利用者カードを発行してもらえました。 ひとりだと不安だったと思いますが、ツアー参加者一同で団体行動だったので心強かったです(笑) さっそく館内の端末を使って、本を検索したり、貸出の依頼をしたり… 日頃パソコンやネット検索をしている人なら、端末の操作も迷うことはなさそうです。 端末からのリクエストは、書庫の端末へと伝わり、ここから先は人海戦術。 職員の手で書庫からピックアップされ、物流倉庫もしくは回転寿司のようなベルトコンベアーに乗せられ、貸出カウンターまで本がやってきます。 2004年までは端末ではなく、気送管orエアーシューターと呼ばれる仕組みでリクエストカードをやりとりしていたと聞いてビックリ! 10年ちょっと前まで、パソコンではなく手書きのリクエストカードをやりとりして、本を探していたとは!! 気送管orエアーシューターと聞いてもピンとこないかもしれませんが、映画では、潜水艦や戦艦の伝令で使われているシーンが記憶にある方もいるのでは…?? リレーのバトンのような円筒状のケースの中に紙を入れて、2階の受付カウンターから地下の書庫へと、空気圧でプシューッとケースごと届けるシステム。 国会図書館でもシステムダウンに備えて、このシステムは撤去されることなく、残されています。 調べてみると、郵便や電報でも10年ちょっと前までは現役だったようですね。 こうした国会図書館のシステムや裏方さんのお仕事ぶりを紹介した書籍がこちら。 この本で予習したおかげで、見学は数倍楽しめました! 学生時代にこの本を読んでいたら、国立国会図書館の職員採用試験を受験していたかも…(笑) リクエストが届くまでのシステムは電子化されても、書棚からのピックアップはあくまでも人海戦術なので、リクエストが多ければより時間がかかるし、リクエストした本が貸出家カウンターに届くまで20~30分かかるとか。 その待ち時間を利用して食堂でランチタイム♪ 食堂や売店もあるので、時間がかかっても問題なし(笑) 日替わり丼はロコモコ丼! このボリュームでワンコイン、500円なんてオトクですよね! リクエストした本の到着確認も端末でできます。 書籍は本館、雑誌は新館、と書庫のある場所によって、受取カウンターが変わります。 建物も天井が高く、通路も広く、ゆったりとした贅沢な作り。 人混みが苦手でテーマパークも疲れてしまう私にとって、ここはひとりでも一日のんびり過ごせる最高のテーマパークです(笑) 今度はじっくりと一日かけて、休日を過ごしたいなー ちなみに、GWの谷間の平日、夏休みなどは、遠方からやってくる方や学生さんが多くて混み合うので、ゆっくり過ごしたい場合は避けた方がよいそうです…(^_^;) せっかくなので、桜田門から皇居乾門の桜も見物してきました♪ いや~、満足、満足♪ 久しぶりに盛りだくさんで充実した平日のお休みでした! ツアーのレポは、ツアー主催のカミヤカオリさんのブログをどうぞ♪
お花見レポも♪
定期的にワークショップを開催されているカミヤカオリさん。 次回はオトナのぬり絵が予定されています♪
ワークショップの内容は、前回の開催レポが参考になります♪
自分と向き合う勇気がなくて参加できずにいるオトナのぬり絵…(^_^;) 勇気を出して参加したら、新しい自分と出会えるかな…(笑) 書物、書籍、本
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最終更新日
2018.04.02 00:09:56
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