業務上過失致死傷です
1週間前、東武伊勢崎線竹ノ塚駅の踏切で通行人が電車にはねられ、4人が死傷するという事件が起こりました。今日のテレビのニュースで報道されていたのをあらためて見て、残念でなりませんでした。事件後、時限爆弾騒ぎまででる始末。鉄道会社の踏切保安係は、電車が接近していることを知らせる警告ランプの点灯を知りながら、ロック解除ボタンを押して踏切を上げたとのこと。しかもこの操作は当の容疑者のみならず、職員の間で日常茶飯事だったのですから、救いようがありません。詳細は報道に委ねますが、救いようのない事実がいくらでも出てきますね。業務上過失致死傷罪なら5年以下の懲役または禁固になるでしょうけど、民事的にも厳しいですよこれは。遺族や被害者の方は鉄道会社に対して損害賠償を請求するでしょうが、本社がこれら「日常茶飯事」をどれだけ把握していたか、問題ですね。まあ実際は和解金が支払われるでしょうが、会社は容疑者に求償できるのですかね。実は私がこの事件に関心があるのには理由があります。それは、この踏切が私の「思い出の踏切」だったからです。すいません、急な展開で。今から30年以上前になりますが、私はよく祖母の買い物についてゆくと、帰りは決まってこの踏切で1時間近くたたずんでいたそうです。理由はただひとつ、「電車を見たいから」です。付き合わされた祖母もたまったものじゃなかったでしょうね。「特急けごん号だ。」などと好きなだけ叫んでから帰っていました。おそらく今ほど「開かずの踏切」ではなかったでしょうが、それでも踏み切りを渡っている最中にブザーがなると、あわてて小走りになったのを覚えています。そのスリルが幼い男の子には、たまらなかったのです。しかし、大人になって考えると随分「怖い話」だったことに気づきます。幼かった頃には保安係の存在は眼中にありませんでしたから。電車しか見てなかったので。ですから、今私が生きているのは、たまたま祖母の手を離れて踏切内に入らなかったからかもしれません。私の幼少期の思い出と切り離せない踏切だっただけに、残念でなりません。踏切事故には遭いたくないね、と思った人のために、◎人気ブログランキングはこちら