ひさびさの貴乃花
今年の話題の一つに、故二子山親方(元大関貴ノ花)の死去で揉めた、若貴兄弟の確執がありましたね。ワイドショーにもよく取り上げられていました。行政書士として言わせてもらえれば、被相続人が、きちんと遺言書を書いておかなかったから、いけないんですけどね。遺言書はテープじゃダメなんですから、はい。さて、そんな若貴兄弟の諍いの中で、「二子山」の年寄株が紛失したのではないかと言われていたのをご記憶の方も多いのではないでしょうか。しかし、どうやら紛失していなかったようです。報道によると、この年寄株、二男の貴乃花親方(元横綱貴乃花)が取得して、名義変更したらしい。「二子山」の名跡は貴乃花親方から、山響親方(大嶽部屋)が借りる形で襲名したんだと(また、ややこしいですね。)。ワイドショーや週刊誌などでは、先代親方が死去した直後、貴乃花親方は「二子山」の名跡証書が行方不明になっていると言っていましたが、実際は、次男の貴乃花親方が自分で管理していたようです(一体あの騒ぎはなんだったのか)。一時は、長男の花田勝さん(元横綱若乃花)ら親族が持っているとも言われていましたし、それが「骨肉の争い」の象徴のようにもなっていたはずなんですが。まあ、急転直下、花田勝さんが相続を放棄したことで一段落したわけですが、結論を知ると空しいですねえ。名跡の名義変更をせずに、年寄株が長期にわたり空白となっていたことは、結局、ある種の芝居だったということでしょうか。こういうつまらない諍いとオチを避けるためにも、皆さん、遺言書の作成について、行政書士に相談してみてはいかがですか。遺言相続応援団はこちらです。離婚問題応援団はこちらです。