離婚届の偽造
日頃、離婚に関するご相談を受けていますと、内心、こちらも閉口してしまうような話を聞かされることがあります。それは、犯罪を犯していることについての自覚が足りない人からの相談ですね。暴力を振るったとか、相手に怪我をさせたとかいう場合は、さすがに通常、自覚ができるのですが、離婚届を偽造して役所に受理させたら犯罪になりかねないということを自覚できていない人が稀にいます。私も離婚届を偽造して役所に受理させた人から相談を受けたことがありますが、あまりに思慮が浅いので閉口してしまいました(私より15歳くらい年下だったと思いますが、いわゆる「タメ口」で私に相談してきました(笑))。こういう人格は、心理学のテーマとしては興味深いかもしれませんね。さて、報道によると、札幌のパチンコ店従業員の男が、重婚をし、かつ有印私文書偽造・同行使などの容疑で逮捕されたそうです。まだ21歳のこの男は、妻に内緒で偽造した離婚届を提出し、さらに別の女性との婚姻届を提出したらしい。ところがなんと、勝手に離婚届が提出されたことを知った妻が重婚相手の女性宅を訪れたところ、この男は重婚相手とも既に離婚して別の女性と交際していたんだとか。そして更に、その女性とも別れ、この男の祖母宅にいるところを逮捕されたようです。この男は、結婚するには十分成熟していなかったようですね。男の供述によると、「女性を好きになるのも、飽きるのも早いからやった」と容疑を認めているそうです。いわゆる結婚詐欺師というのは、結婚すると相手に思わせて、その実、お金を巻き上げる輩をいいますが、この男は、それとはまた違う人種ですよね。安易に結婚さえしなければ、その才能を生かせる職業があったかもしれません。遺言相続応援団はこちらです。離婚問題応援団はこちらです。