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テーマ:頼れる街の法律家(174)
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日本でもヒップダンスで一世を風靡した韓国の人気ガールズグループ「KARA」の、リーダー以外のメンバー4人が所属事務所である「DSPメディア」に専属契約の解除を申し出たらしいですね。
報道によると、「KARA」の弁護人は、「所属事務所は立場を利用し、メンバーが望まない芸能活動を強要して人格を汚した」と主張したんだとか。 また「所属事務所は説明なしに各種の無断契約を交わし、メンバーが精神的苦痛を経験した」とし、「所属事務所は『KARA』を金もうけの手段として利用した。メンバーの挫折感が大きいため、関係を維持するのは不可能だと判断した」と話したそうです。 最近、韓流アイドルとその所属事務所との間でトラブルが発生することが多いですね。 ただ、この報道の範囲では、一体何が問題なのか、よくわかりません。 そもそも、メンバーが望まない芸能活動とは何なのでしょうか。 例えば、日本では、時々アイドル歌手が、歌番組以外の番組に出演して、コントをやったり、プールに落っことされたり、小麦粉塗れになったりします。 歌番組だけだと仕事の数が限られますが、芸人みたいにバラエティ番組にたくさん出れば、たしかに所属事務所にとっては、それだけ金儲けができますね。 そこで、歌手活動以外の仕事をメンバーが望んでいなかったと仮定して、問題は、これが契約違反(債務不履行)なのか、不法行為なのか、という話になるでしょう。 そして、結局決め手になるのは契約書の中身ということになると思われます。 つまり、「歌手活動を含む一切の芸能活動のマネジメント」についての契約を芸能事務所とアイドルが締結したとみなされる場合、芸能事務所に非はないことになる可能性がありますが、そういう包括的な内容の契約を結んでいなかったことが「契約書面の記載で」わかる場合、事務所の分が悪くなります。 そうです、契約書の中身が大事なんですよ。 契約成立応援団はこちらです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/01/19 05:45:57 PM
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