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テーマ:頼れる街の法律家(174)
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都市機能が麻痺し、住宅街も被災した阪神・淡路大震災と比較しても、都市そのものが消失した東日本大震災における東北の被害状況は甚大すぎて、近世以降の日本が初めて経験した自然災害だと言っていいと思います。
ですから、阪神・淡路大震災の時は略奪行為がなかったのに、今回東北の一部の地域で略奪行為があったとしても、東北人として、また日本人として、なんら恥じることはないと、私は言い切ります。 たしかに、健康な大人だったら、水分補給さえ確保できれば、1週間位ものを食べられなくても、生きていられるでしょう。 しかし、小さな子供や体力の弱い大人にとっては、そんな悠長な問題ではなく、生存の危機がそこにある訳です。 ですから、もし、補給物資の供給が間に合わないために、自分の親や子供の命が危ないと感じたら、略奪せざるをえない場合もありうるのです。 但し、警察が略奪を取り締まるのは当然だし、略奪の被害に遭ったコンビニや飲食店等が被害届を出すことを自粛する必要も別にないのです。 誰が何をどんな事情で略奪したかによって、善悪が決まるべきことだからです。 例えば、混乱に乗じてゲーム機器を盗む行為と、赤ん坊のために哺乳瓶やミルクを盗む行為とは同じじゃないでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/03/15 01:55:49 PM
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