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関東人の私にとって、田舎の、それも高齢者の人って、表面的にはいい人たちだけど、なかなか心は開いてくれない人たちというイメージがあります。
しかし、いったん心を開いてくれると、なかなか東京の人にはない気概を感じますよねぇ。 先日、とある地方出身の高齢者の方の遺産分割協議書を作成しました。 実は、数年前、同じ相続人の依頼で遺産分割協議書を作成したのですが、なぜか、口座の解約もしくは名義変更に応じてくれる銀行とそうでない銀行があり、そうでない銀行の件を何とかしてほしいと再依頼されたのでした。 何で応じてくれないのか、もちろん依頼人の方にお聞きしましたが、素人の、それも高齢者の方にお聞きしても、実際、要領を得ないことがしばしばあります。 銀行は、「この書類じゃお手続きできません。」位のことは言うのですが、たとえば、その理由を書面で渡してくれることなど、まずありません。 つまり、高齢者の方に口頭で手続き拒否の理由を言ったところで、当人が家に帰るころには、その理由はわからなくなっている(もしくは説明するのが難しくなっている)ことは珍しくないということです。 今回のケースは、おそらく、相続放棄受理証明書を併せて提出すれば、以前の遺産分割協議書でも十分に対応してくれたと思われますが(その説明は私も「口頭で」依頼人に説明していただけで、すべての銀行に付き添わなかったことを反省させられました。)、依頼人に聞いてもその理由が説明できない事情があったので、再度、文句を絶対につけられない文言に書き直して(想像力も駆使して)、遺産分割協議書を作成してみました。 加えて、私が保管していた相続放棄受理証明書のコピーのコピー、相続関係説明図のコピーも複数枚用意して、万全を期したところ、「銀行が対応してくれました。」との報告を得ました。 相続人および相続財産の再調査は必要ない案件でしたから、「もう、サービスでいいかな。」と思って、報酬を請求しなかったのですが、なんと、依頼人の方から、「請求してください。」と言ってくれました。 詳細はいえませんが、実はこの案件は、もともと非常に手間のかかる仕事をしたものだったのですが、依頼人の方は、それをわかってくれていたのかもしれません。 田舎のおばあさんがお金を払うといってくれているのに、「要りません。」と何度も言うことは失礼に当たるのがわかるので、「それでは、遠慮なく請求させていただきます。」と応えました。 通常、私は遺産分割協議書の作成には、「相続人及び相続財産の調査」にかかる費用は別途請求しません(するのが当然のものは「込み」ということです。)。 しかし、今回は、控除させていただきました。 遺言相続応援団はこちらです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/07/14 02:26:15 AM
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