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テーマ:頼れる街の法律家(174)
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今度は映画『八つ墓村』(1977年)のDVDを見ました。
これも『犬神家の一族』と同様、横溝正史の原作ですね。 公開当時小学生だった私は、「たたりじゃ~。」が流行していたのを覚えています。 話の内容は、やはり横溝正史らしく、相続争いの果てに起きる殺人事件です。 ところで、この映画でちょっと意外なのは、金田一耕介役が洋服を着た渥美清だったことですね(和服で頭ぽりぽりのイメージは、まだ映画界全体では定着していなかったのです。)。 さて、この映画でも、事件の謎解きのために金田一が家系図(相続関係説明図の一部)を作成するのですが、興味深いのは、「過去帳」を調べている点です。 過去帳は、それなりの家系(笑)であれば、本家の金庫や菩提寺などに保管されているものなので、見たことのある人もいるでしょう。 私も学生時代、自分の先祖の過去帳をお寺で見せてもらったことがあります。 しかし、幸運なことに(!)、実務ではお世話になっていません。 通常、相続手続きを放置している一族がいたとしても、せいぜい3代くらいで、原戸籍や除籍を追いかけることによって、相続関係がわかります。 ただ、横溝正史もの並みのダメ一族になると、原戸籍や除籍では大元の被相続人にたどり着くことができないという事態が発生する訳です。 では、どうするのか。 金田一耕介になって過去帳をあたるのです。 ここまで苦労をさせられたら、報酬の請求は割増しにさせてもらわないと厳しいかもしれませんね(笑)。 書士という職業(行政書士や司法書士)は「書類作成の事実」に基づいてのみ報酬を請求すべきなのではという考えが、未だに実務法曹の間で一般的なのも、困ったものです(そういえば日弁連は、報酬規定に関し、公正取引委員会に最後まで抵抗した団体ですね。今も素直じゃありません)。 金田一になったつもりで、裁判官や弁護士を教育するのは、面倒でしょうね(爆)。 遺言相続応援団はこちらです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/07/29 05:33:40 PM
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