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我が家もお隣も、少し階段登って玄関という具合になっていて、車を駐車場に入れてドアを開けると目線の先にはお隣のフェンス越しに植え込みがある。
お隣のご主人は大変まめな方で、 いつも四季折々、草花の手入れが行き届いている。 私は草花が大すきなのだがなかなか手が届かず 我が家は草ぼうぼうといったところ。 「目を楽しませ心癒したいときはね、お隣さんの庭を見るのよ。」 とよく友だちに言っては笑っていた。 3年前、原因不明の病で突然夫を亡くし 本当に打ちひしがれてしまっていたとき、 目に入ったのがここに一面に咲いた勿忘草だった。 夫の介護に必死だったし、毎日車の乗り降りをしていても 私はそこに芽吹いている勿忘草があることなど気づきもしなかった。 夫の葬儀を終えて、 「とうとう行ってしまった!」 とあきらめに似た気持ちとその日の緊張からほぐれた安堵感の入り混じった気持ちで 車から降りた時、目の中に飛び込んできたのが この満開の薄青紫の勿忘草だった! 喪服のまま見たあの日の感動は、忘れられない。 ちなみに、夫は「勿忘草」が好きだった。でも花というより菅原洋一の歌(笑)! 勿忘草を見る度、優しかった夫が思い出される。 一緒に歌った懐かしい思い出がよみがえる。 今年も勿忘草が咲いた。 あの日は3月19日(命日は13日)だったが、 今年は1ヵ月も遅く4月になってからの開花だった。 毎日私の心を慰めてくれていたが、もうほとんど今は種になってしまっている。 お隣さん、ありがとう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年04月30日 10時21分39秒
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