俺のなかの「不朽の名作」
最近、角川映画が熱いですね。(蒼き狼?・・・とか)昔も相当熱かった。(その頃の私は幼いガキでしたが)例えば「汚れた英雄」故・大藪春彦氏の不朽の名作で、角川春樹総帥が初メガホンをとった作品です。天性の美貌と強靭な肉体を武器に果敢にレース(夜はベッド!)に挑み、栄光へと昇りつめていく主人公・北野晶夫を演じるのは草刈正雄(モデル出身...今でいう阿部寛という感じかな?)ちなみに、バイクシーンのスタントは当時日本人唯一のGPライダーだった平忠彦がやってました。(TECH21)カッコ良かったっす。主人公の晶夫って男はもの凄い野心家であり努力家です。プライベートチーム(チームKITANO)としてレースに出るためには莫大な資金が必要なんですが、レーサー晶夫には“ジゴロ”というもうひとつの顔があり、恋のライディングで多額の資金を調達していきます。もちろん肝心のマシーンにも妥協を許しません。自から徹夜でチューニングをしていきます。そして、いよいよ全日本選手権最終戦(国際A級500cc決勝)中盤、ヘアピンで転倒する晶夫・・・3年前の世界選手権の悪夢が甦る・・・宿命のライバルを追いつめる晶夫の不死鳥のようなライディングは興奮せずにいられない。晶夫・・・・・。クライマックスはかなり熱くなります。最高です!なぜ晶夫はそこまで戦い続けるのか・・・戦争孤児として伯父の家で差別待遇を受けながら育つ幼年期。彼には戦い続けるしか生きる道はなかった。男は戦いのなかでしか強くなれない。原作本、全4巻も是非読み返したいものだ。