単行本「禁断の魔術」の中編「猛射つ」を大幅に加筆・改稿して文庫1冊で出したもの。
ガリレオシリーズは全部読んでいるわけじゃないんだけど、科学者として湯川先生のぶれないとこが好きです。
今回のこの話は単行本のときから、指導者、教育者としての湯川先生がいい。
帯に「ここに登場する湯川学は、『シリーズ最高のガリレオ』だと断言しておきます。東野圭吾」
とあるんだけど、そのとおりだと思う。
「諦めるな。過去の人間が考えついたことを、若い君たちが理解できないことなんてない。
一度諦めたら、諦め癖がつく。解ける問題まで解けなくなるぞ」