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カテゴリ:その他
今日は,広島大学の升島先生の講演を聴きました.
細胞の中の微細領域の質量分析を実現できたと言う話で,日本が先行し,海外では全くついてこられない技術です. aL(アトリットル:ミリは1/1000,マイクロは百万分の一,ナノは十億分の一,ピコは一兆分の一,フェムトは千兆分の一,アトは百京分の一)レベルの分析技術で,細胞を見ながらその中で何が起きているかが解析可能になったというものでした.量自体が良く分からない領域です.
すごい可能性がある技術だと思います.医薬品が細胞の中でどう動いているかがはっきりさせられるなど,広い応用が考えられます. 細胞だけでなく,あらゆる微細領域の化学分析が可能になります.
講演では,涙を流して色々な方の協力に感謝していたのが印象的でした.
残念なのは,質量分析計での協力は海外メーカーだったことです.この目的にあわせて質量分析計をオーダーメイドしてくれているようです. あの田中さんのメーカーはどうしちゃったんでしょうか?
昨年は,同じ講演会で呼んで頂きましたが,このような感動的な話はできませんでした.一つのことに長時間取り組めることをうらやましく思いました.
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Last updated
2011.07.05 22:26:19
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