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カテゴリ:その他
昨夜,平泉の話題から芭蕉の最上川の句を思い浮かべて,啄木にも東北の川の入った歌があったことが頭をよぎった.
最上川ではなく・・・・・それ以上思い出せない. 今朝目が覚めると,ぱっと頭に浮かんだ.「やはらかに やなぎあおめるきたかみの・・・・」.北上川だった. 憶えてはいるのに出てこない.昨夜は,最上川から頭が離れられなかったようだ. 中学から高校にかけて,啄木に傾倒した.屈折した感じがたまらなかった. 「やはらかに」では,「つもれるゆきに・・・」も秀逸だった.次々と頭に浮かんでくる.当時,何度も読み返しているうちに一握の砂は相当数記憶しているのではないかと思う. 啄木ファンというと屈折した感じがある. 屈折しているといえば,司馬遼も思い出される. 学生時代に,周りに「竜馬がゆく」のファンは多かった.日のあたる中を真っ直ぐに進んでゆくようなイメージがある.この本以前の竜馬像がイメージできないくらいインパクトのある小節であることは間違いない. しかし,司馬遼では「竜馬がゆく」はそれほど好きになれず,「燃えよ剣」のファンだった.やはり屈折しているようだ. 確か,高校のとき栗塚旭主演でTV放送されたのがきっかけだったが,何度も何度も読み返したのを憶えている. こう考えると,現在の屈折した性格は結構小さい頃に形成されていたことが想像できる. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.26 08:02:30
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