≪奉祝・天皇陛下御誕生日≫
記者会見をなさる天皇陛下
(写真:宮内庁)
本日12月23日は天皇陛下御誕生日であります。天長節。
陛下の益々のご健康と国家の安泰を祈願し、日本国民として心より奉祝の意を申し上げます。
天皇皇后両陛下のビデオ ~宮内庁サイトでご覧頂けます。
(天皇陛下お誕生日に際してのご近況)
先般、12月20日に執り行われました天皇陛下御誕生日に際しての記者会見の内容を引用させて頂きます。
問1 秋篠宮ご夫妻に,皇室にとって41年ぶりの親王となる悠仁様が誕生されました。紀子様のご懐妊を聞かれたときの陛下のお気持ちは,どのようなものだったでしょうか。また出産までの10か月間,紀子様をどのような思いで見守られたでしょうか。悠仁様と初めて対面されましたときのお気持ちや参内された際のご様子,男のお孫様としての教育のあり方についても,あわせてお聞かせください。
天皇陛下 十分にお答えができないといけないと思いますので,書いてきたものを読みながらお答えしたいと思います。
懐妊の兆候があることは聞いていましたが,安心な状況というばかりの話ではなかったので,検査の結果順調に懐妊しているということを宮殿で侍従長から聞いた時には本当にうれしく感じました。その後,秋篠宮妃には,つわりや大出血の可能性のある前置胎盤の症状が生じましたが,それを乗り越え,無事悠仁を出産することができました。秋篠宮妃には喜びと共に心配や苦労の多い日々であったと思います。予定日より早い帝王切開での出産でしたが,初めて会った時には立派な新生児だと感じました。出産に携わった関係者の尽力に深く感謝しています。また,大勢の人々が悠仁の誕生を祝ってくれたことも心に残ることでした。悠仁の生まれたとき滞在していた北海道を始め,その後訪れた各地の道々で,多くの人々が笑顔でお祝いの言葉を述べてくれました。
最近の悠仁の様子として目に浮かぶのは,私の近くでじっとこちらを見つめているときの顔です。
教育の在り方についての質問ですが,今は秋篠宮,同妃,眞子,佳子の2人の姉に愛情深く育てられていくことが大切だと思います。15歳になった眞子は,今年1年非常に頼もしく成長したように感じています。きっと眞子,佳子が悠仁の良き姉として,両親を助けていくことと思います。
問2 二つ目の質問をさせていただきます。皇太子ご一家はこの夏,雅子様のご療養を兼ねてオランダを訪問されました。陛下は海外でのご静養についてどのようにお考えでしょうか。また,その後の雅子様のご回復の様子や,幼稚園生活を始められた愛子様のご成長など,皇太子ご一家へ寄せられる思いも,あわせてお聞かせください。
天皇陛下 この度のオランダでの静養については,医師団がそれを評価しており,皇太子夫妻も喜んでいたので,良かったと思っています。皇太子一家を丁重におもてなしいただいたベアトリックス女王陛下並びにウィレム・アレクサンダー皇太子,同妃両殿下に対し,深く感謝しています。
最近の愛子の様子については,皇太子妃の誕生日の夕食後,愛子が皇后と秋篠宮妃と相撲の双六(すごろく)で遊びましたが,とても楽しそうで生き生きとしていたことが印象に残っています。ただ残念なことは,愛子は幼稚園生活を始めたばかりで,風邪を引くことも多く,私どもと会う機会が少ないことです。いずれは会う機会も増えて,うち解けて話をするようになることを楽しみにしています。
皇太子妃の健康の速やかな回復を念じていますが,身近に接している皇太子の話から良い方向に向かっていると聞き,喜んでいます。健康を第一に考えて生活していくことを願っています。
問3 今年は,いじめや自殺,虐待など,子供たちをとりまく環境の厳しさがクローズアップされ,夏には故富田朝彦・元宮内庁長官が残した昭和天皇の発言に関するメモが明らかになり,靖国神社をめぐって様々な議論が起きた年でした。子供たちを取り巻く環境についてと,戦没者追悼について,どのようにお考えかお聞かせください。
天皇陛下 今年は子供のいじめや自殺,虐待など悲しい事件に多く接した年でした。子供を失った親の気持ち,いじめにあった子供の気持ちを察すると誠に心が痛みます。
このようなことをできうる限り防ぐために,親,子,先生が互いに信頼し合う関係を築いていくことが大切であり,子供たちが自分の立場と共に他人の立場にも立って,物事を考える習慣を身につけて育つように,親や先生が助けていくことが重要と思います。近年,生徒が高齢者や障害者との交流やボランティア活動に取り組み,様々な立場の人々に対する理解を深める機会を作っている学校が多くなっていることは心強いことです。私はこういう面に今日の教育の明るい兆しを感じています。
戦没者の追悼は極めて大切なことと考えています。先の大戦では310万人の日本人が亡くなりましたが,毎年8月15日にはこれらの戦陣に散り,戦禍に倒れた人々のことに思いを致し,全国戦没者追悼式に臨んでいます。戦闘に携わった人々も,戦闘に携わらなかった人々も,国や国民のことを思い,力を尽くして戦い,あるいは働き,亡くなった人々であり,今日の日本がその人々の犠牲の上に築かれていることを決して忘れてはならないと思います。
私どもは今までに,軍人と民間人合わせて18万6千人以上の人々が亡くなった沖縄県や,2万2千人近くの軍人が亡くなった硫黄島,そして昨年の戦後60年に当たっては,軍人と民間人合わせて約5万5千人の人々が亡くなったサイパン島を追悼の気持ちを込めて訪れました。救援の手が及ばない孤立した状態で,食糧や水も欠乏し,死者や負傷者の続出する中で,特に硫黄島では地熱に悩まされつつ,敵の攻撃に耐えて戦ってきた人々の気持ちはいかばかりであったか,言葉に言い表せないものを感じています。また原子爆弾を受けた広島市と長崎市は,熱風と放射能により,広島市ではその年のうちに約14万人,長崎市では約7万人が亡くなりました。生き残った人々も後遺症に悩み,また受けた放射能により,いつ病に襲われるか分からない不安を抱いて過ごさねばなりませんでした。
戦後に生まれた人々が年々多くなってくる今日,戦没者を追悼することは自分たちの生まれる前の世代の人々がいかなる世界,社会に生きてきたかを理解することになり,世界や日本の過去の歴史を顧みる一つの機会となることと思います。過去のような戦争の惨禍が二度と起こらないよう,戦争や戦没者のことが,戦争を直接知らない世代の人々に正しく伝えられていくことを心から願っています。
関連質問 3問目の戦没者追悼についてのお話しに関連しまして,追悼の気持ちあるいは追悼の形について昭和天皇とお話し合いになったことで何か印象に残っていること,あるいは昭和天皇から伝えられたことといいますか,そのようなご記憶にありましたらお聞かせいただければ幸いです。
天皇陛下 追悼のことについては伺ったことはありません。
大変心温まる陛下のお言葉、ご家族の皆様への想い、悠仁殿下への想い、そしてこれまでの戦争で命を落とした先人の皆様への崇敬な想いが伝わって参ります。
奇しくも、本日23日は極東軍事裁判で判決を受けた7名英霊の皆様の刑執行日でもありました。この屈辱は忘れる事は無いでしょう。
刑を甘んじて受けられた英霊の皆様や多くの先輩達の犠牲により、天皇陛下を中心とする我が日本国は今日まで生きながらえる道筋を賜る事が出来ました。
昨今の虐め問題、教育問題など社会の根本が軋んでいるような事件が多いですが、陛下のお言葉の真を素直に我々国民は理解し、実直に行動出来る事が先人の方々から受け継いだ日本国の磐石たる礎を守る重要な我々の国民の使命ではないかと思います。
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神の国、皇国日本は永久に不滅である。
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