カテゴリ:井深大 語録
東京通信工業でテープレコーダの磁気テープを開発
していた頃・・・ テープの材料に何を使うか、 磁性材料に何が適しているか手探りの作業が始まった 最初はご飯を練りつぶして糊にし、ここに鉄粉を 振りまいた しかし、ノイズばかりで音が出ない 試行錯誤の末、蓚酸第二鉄が良いと判り 神田の薬品問屋を探しまわりやっとのこと 手にいれた ところが乾燥させる炉がない そこでフライパンを借りてきて炉の代りにした 磁性粉は出来たが 粉の塗り方がうまくいかない どこで聞きつけたのかタヌキの刷毛 がいいということで 井深はさんざん歩き回ってこれを手に入れた ところがこれは全く役に立たなかった このような試行錯誤を繰り返しながら、昭和二十四年 テープレコーダ試作機第一号が完成した このときの様子を後に 新しいものを創ろうとする時は 技術的に専門家でなくても、何でも取り入れる 怖いもの知らずの素人だったからがむしゃらに進めた と語っている 一緒に作業した木原さんは 「目標に向かってどんなやり方でもいいからやり遂げ ようとする人」という テープレコーダは昭和二十五年裁判所に24台納入しただけ 昭和三十六年には22万台の出荷 そして小型軽量化を進め ウオークマンへ繋がっていった まだたくさん逸話がありそうなので そのうち紹介します お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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