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席亭の囲碁日記

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2008/10/06
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テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:雑件
 最近、うちの碁席でもっとも注目を浴びている(?)選手は東高1年のK関くん。入門2週間のまさしくルーキーです。ちなみに彼はギター部だそうで、その彼がなぜ囲碁を打ち始めたかは話がそれるのではしょります。

 K関君は棋道部所属の同級生にちょっと教えてもらった以外は独学だそうだ。先日、東高棋道部のホープYくん(1年生で一番強い)が碁席につれてきたので、おもしろそうだと試しに13路盤で対局。手合は向9子。13路盤の9子は滅茶苦茶な手合だけど、上手が何でもありという条件なら入門から初級者が勝つのは至難の技。磐石の勝利なら二桁級中盤は保障できるでしょう。ちょっとした試験になるので余興的にやることがよくあります。ちなみに夏ごろ東高の1年生Yくん、Sくん、Nくんに対して13路9子の3面打ちをしたことがあったのだけど、勝ったのはYくんだけでした。そのYくんが出世頭だということを見ても、一つの指標になることがわかります。
 で、対局したわけですが、強い。あちこちツケてコウ形にキリチガイとかく乱作戦を実行しますがなかなか大崩れしません。じりじり儲けて追い上げるものの、要が抜けるなどの大ミスがなく、黒に残りそうな碁形。黒先白死の石を手抜きしてさらに黒地に手をつけるなど滅茶苦茶な勝負手連発で追いすがりますが、どうしても届かない。最終盤、どうしても足らずとみて2目儲けにいくコウを仕掛けました。実はこのコウも、手どまりを残している(コウを無視して手どまりに回っても損無しで黒1目勝ち確定)のうえ、コウ自体も2コウ白が足りないという悲しい勝負手なのですが・・・ここまで小考を重ねてきたK関君、ここで手が止まり熟慮。そしてコウ争い。どうもコウ材を読みきられた気配。完全に参りました。こちらのコウ材に対応するときに、アタリだからとりあえず受けておくというのではなく、すべてを見通した態度。(初心者じゃないよ)結局2目損。最後手の入れ方を誤り、損をして差は詰まりましたが堂々の2目勝ち。勘違いもまだ多いけど、一手一手に意志が感じられ普通の初心者と打ったときには感じられない手談を戦わした余韻がありました。彼が棋道部に入って囲碁に本腰を入れたらすごく強くなりますね。(顧問の先生に会ったときにも話しておきましたが)
 独学って何をやったのと聞くと、棋道部で貸してもらった『はじめて打つ碁』を読んだといいます。おお、趙治勲の名著です。(書評)彼の上達の影には趙治勲パワーが。

 碁席に2回目に来たとき(やはりYくんと一緒)、13路盤7子を打った(やはり完敗、6子に手合い直り)あとに、碁席においてある『はじめて打つ碁』の続編『おぼえたての碁』を薦めてみる。これもよい本で、大げさに言うなら高段者が読んでも非常にためになる初級本です。(書評)貸してあげるから家で読みなという意味だったのだが、K関君その場で読み出した。黙々とページをめくり続けること1時間あまり。読破したようです。その集中力に脱帽。
 試しに13路盤6子で対局。明らかにまた強くなっている。おそろしいぞチクン本。途中、珍しい大チョンボが出てしまい、惜しくも負けになったが改めてK関君の素質とチクン本のすごさを感じました。囲碁のルールを教えるだけではなくて、考えることを教えてくれるような本なんですね。

 今日の結論 中高生以上の初心者には『はじめて打つ碁』と『おぼえたての碁』を貸そう!





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最終更新日  2008/10/06 09:45:16 PM
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