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昨日郵便局へ行く途中、下校途中の小学生とすれ違った。
にぎやかな話し声の中から、こんな声が聞こえた。
「オレ、あっちの道通りたかったんだけどさぁ
先生がここの道通れっていうからさぁ」
気がつくと、家の前の横断歩道や、ちょっと先の信号のある交差点に
大人が立っていた。
先生だろうか？父兄のボランティアだろうか？
「離れないで、固まって歩くんだよ」
といいながら、横断歩道で旗を振っていた。
ホントにこれが今の日本なのだろうか？
聞けば、日本のあちこちで、スクールバスを運行してもらいたいと訴える
親が、増えているらしい。
スクールバスで公立小学校に登校だなんて、アメリカみたいだ。
私がまだ小学校低学年の頃、まだここに引っ越す前で
小さな町の小学校に通っていたのだけど
通学時間は子供の足でも30分はかかっていて
登下校時は、とにかくひたすら歩いていた。
が。
小学校低学年の子が、通学路を真っ直ぐどこにも寄り道せずに帰るなんて
ありえな～い！
周りはたんぼばかり。
あぜ道を、ジグザグに歩いて帰ってみたり
知らない道を探検と称して歩いてみたり
友達といきなり知らない家に飛び込んで
「トイレ貸してください」
と言ってみたり（いや、友達がね。私じゃないわよ！）
そんなことは、日常茶飯事だった。
ある日、学校から家に帰ってみたら、母にこっぴどく叱られた事があった。
そりゃそうだ。
学校から帰るのに、4時間もかかったんだから・・・
今そんなことをしてみたら、どうなるだろうか？
下校時間から30分過ぎたら、親が心配し始めるだろう。
1時間過ぎたら、友達の家や学校に連絡が行くだろう。
下手したら、警察に連絡することになるかもしれない。
その前に、ＧＰＳ機能がついたケータイを持たされて
どこにいるか常に把握されるような状態になるかもしれない。
いったい、日本の安全神話は、どこへ行ってしまったのだろう。
人を見たら疑わなければならない世の中に、誰がしてしまったのだろう。
今日もまた、罪のない女の子が殺される事件があった。
塾という、人が人を教える場で、なぜ人が殺されなければならなかった
のだろうか。
犯人は、何を思ってまだ小学生の女の子を殺してしまったのだろうか。
命の重さを感じない人間が、増えているのだろうか。
何が正しくて、何が間違っているか、わからない人間が
増えているのだろうか。
わからない。
いくら考えても、わからない。
わかったことは、日本に安全な場所はなくなったということだ。
恐ろしい・・・
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