働くバツイチのつぶやき

彼と出会ったのは２６歳の時。

取引先同士の恋愛でした。


初めは見た目に惹かれた私でしたが、相手が誰であろうが代わらぬ優しいところ、

華やかな人ではありませんが誠実で穏やかで、誰にでも愛される人柄が大好きになりました。

彼の親友や悪友とも何度も一緒に遊びましたが、同様に誠実で穏やかな人ばかり。

そんな友人関係を見て、彼の誠実さに更に納得したものです。


会社にばれないように細心の注意を払い５年以上お付き合いを続け、

晴れて結婚。寿退社。

親族のみの結婚式でしたが当然ながら、とても祝福され幸せなお式でした。

彼の両親もお姉さんも私をとても可愛がってくれましたし、

私の両親も彼の事を息子のように可愛がっていました。

親戚とも上手くいっていたし、お互いの共通の友人も増えていきました。

こんな幸せな結婚があるだろうか・・・と思っていました。


もともと周りには呆れられる位のラブラブ・バカップルで、

結婚してからも、私は彼にそれはそれは大切にされ甘やかされ優しくして貰いました。

私も彼を一番に考え、大好きだという気持ちを表現し続け、感謝し続けていました。


不満といえば、不安定な自営業を継いだ事、

その為一緒にいられる時間が限られていた事だけでした。

それでも愛されている実感があり、不満なんてあっさり払拭されていました。


しかし結婚して５年ほどが経った去年の夏、彼の様子がおかしくなり始めました。

話し合いが出来る雰囲気では無いまま『離婚宣言』をして、彼は帰宅しないようになりました。


それまで彼との関係を疑いもしなかった私は、訳も分からないまま取り残されました。

生活費も入れて貰えない、電話も無い、彼がどこにいるかも分からない状態でした。
　　　　　　　　　　　　　　　　（仕事先は実家だが、夜どこに泊まっているか不明）


彼と話し合う機会を作れば

『お前が悪い。』『お金が無いからこれ以上一緒にいてもお互いが辛くなる』等と言われ、

私は自分を責め続け、彼の負担にならない為にはどうすれば良いかばかり考えていました。


私が愛し続けてきた彼は、もう既にどこかに消えてしまっていました。

それでも私はこの１０年間の想いや積み重ねを捨てる事が出来ず、泣き暮らしました。


でも、５月初め、とんでもない事が判明しました。

彼が、私の彼を想う気持ちを利用し続けてきた事が判明してしまったのです。