貝塚の櫛祭り(80年ぶり)
本日朝刊泉州版に、貝塚市沢の八品神社で古い櫛の供養などを行う「櫛祭り」が80年ぶりに本日開かれるという記事が載っていました・・・何でも明治初期から昭和初期にかけて行われていたそうですが、1933年を最後に途絶えたそうです・・・それを、町会関係者らが地元の文化を子供らに伝えようという事で、今回の開催が決まったようです・・・知っている人間が生きている内に、という事でしょう・・・知っている人間が死んでしまったら、伝えようにも文献資料だけではなかなか難しいものです・・・振り返って町内にも数々の古い習慣が無くなりました・・・30年くらい前の家内が町内に嫁ぐときの、嫁入り道具を家に運ぶ時に歌った「嫁入りの音頭?」も、今は町内で聞く事もありません・・・というか、嫁入りの家財道具をトラックで運ぶ習慣すら無くなりました・・・復活しようにも、ライフスタイルが根本的に変わりましたので不可能でしょう・・・子供の頃の月見の夜に、よその家に勝手に入って、団子とかを串で突いて持って帰る風習がありましたが、今なら不法侵入と強盗罪で訴えられるかもしれません・・・また「宮座(みやざ)」という地域の鎮守もしくは氏神である神社の祭祀に携わる町内の組織が今でもいくつかありますが、私の家の所属していた宮座はすでに解散してしまいました・・・家を継ぐ長男だけがこの組織に入ることが出来、私が生まれた時に「座入り」したそうですが、結局父親までが参加していただけで、私はついに参加する事はありませんでした・・・おそらく昔はレジャーが少なかったので、だんじり祭や盆踊りと同じように、そういった会や組織を作り生活を楽しんでいたのでしょう・・・大峰山に修行参拝する「行者講」は未だに、町内に江戸末期から続いていますが、当初の30軒から20軒に減ってしまいましたし、片道2週間かけて歩いて奈良県吉野まで行っていたのが(約1ヶ月の過酷な修行)、今は車で大峰山麓の洞川温泉まで車で2時間の1泊二日です・・・という事で、田舎にはいろんな祭り事や風習や習慣がありましたが、時代と共に変化してきました・・・残ったり、減ったり、無くなったり、復活したり・・・都会で新しい町のコミュニケーションとして「だんじり祭」が新たに生まれたというのを時々聞きますが、イイ事だと思います・・・論語に「温故知新」という言葉がありますが、正にそれを地で行っているようです・・・ここもポチッと押してください!ご協力お願いします!にほんブログ村 にほんブログ村にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ