まさか!こんなオッサンが空手指導員になるとは・・・
私の所属している沖縄空手「唐手道 止揚会」は、5月から指導体制と稽古内容が少し変わりました。現在、岸和田道場(岸和田市中央体育館)と貝塚道場(貝塚市総合体育館)で週替わりで稽古しています。岸和田道場では実践空手で有名な本部拳法開祖の「本部朝基」師範の素手術を中心とした空手(そらて)を、貝塚道場では琉球王家秘伝本部御殿手の「上原清吉」師範の取手術と武器術を中心に稽古しています。基本は沖縄空手ですが、流派名(止揚会)に「本部」を冠していないのは、止揚会独自のアレンジ技を加えているからです。しかし、5月からこれまでの独特な沖縄空手を前面に押し出した稽古体系が少し変わりました。世界で普及している日本(本土)の伝統空手の4大流派(剛柔流、糸東流、和道流、松濤館流)の基本稽古を取り入れたのです。おそらく、2020年東京オリンピックに種目採用されるであろう空手(寸止め)です。空手の基本とは、何種類もある突き、蹴り、受け、立ち方で、4大流派ともほぼ同じです。空手には、試合形式でこの打撃が相手に当たる寸前で止める伝統空手の「寸止め」と、実際に相手に当てる新興の「フルコンタクト」という大きく2つのスタイルに分けられ、私が大学時代に学んだ大正時代から続く伝統空手(糸東流)がある一方、過去3,40年急速な勢いで普及してきた新興のフルコンタクト空手も基本(起源)は4大流派だったのです。ちなみに私がジムで「ボディコンバット」というニュージーランド(レスミルズ社)発信の格闘技エクササイズも、実は考案者の外国人は幼い頃に日本の伝統空手(松濤館流)を学んでいたのです。また既にオリンピック種目である蹴り技中心の打撃系格闘技「テコンドー(跆拳道)」(韓国の国技でもある)も、日本の松濤館流空手のアレンジだったのです(昔はアメリカでkorean karateとも言っていた)。ある意味日本空手のパクリですが、空手と違って足技中心の技術体系に変え(見た目が空手より派手)、安全性と試合判定の明確化で「電子防具」の開発をし(日本の寸止め空手だと素人では判定が難しく、フルコンタクトだとダメージがきつい)、流派を分けることなく1つの団体にし、韓国の国技にする事によって国のバックアップで全世界にインストラクターを定期的に派遣するといった涙ぐましい努力によって、流派や団体が乱立する日本空手を尻目にそれを上回る勢いで、短期間で全世界に普及してオリンピックの座を掴んだのです。まァしかし、そう考えてみると、日本の伝統空手の全世界に対する影響が如何に甚大だったかが分かると思いますし、オリンピック種目になるのは歴史的に見ても、世界的普及度から見ても当然の事だと思います。スゴイの一言です・・・この空手のエッセンスが詰まった基本をしない訳には行かないという事です。この空手の基本をする事によって、武器術や形の演武に好影響を及ぼします。立ち方や突き蹴りの基本が出来ていなかったら、全空連指定の形を演武しても盆踊りみたいになるのです(止揚会では主に大阪でメジャーな日本の4大流派のひとつ「糸東流」の形を稽古)。そこは残念ながら勉強や仕事と同じで楽な近道はなく、単純な基礎の繰り返しで「基本」を身につけるしかないのです。しかし何でもベースがしっかりすると、上達します。基本の重要性はいくら強調しても、し過ぎることはないのです。「音楽スタジオ」オープンと同時に、30数年ぶりにドラムを再開する予定ですが、若い頃は基本をせずに我流でドラムを練習したために1年半で挫折してしまいました。この基本を疎かにしたという後悔を、空手の経験で遅ればせながら、ドラムの基本をミッチリしたいと思うのです・・・確かに、独身時代によく通った泉佐野貝田にあったライブハウス「シンバル」で、ドラマーでもあったマスターに料理の注文をしても、厨房で一生懸命ドラミングの基本をしていたマスターが、客の注文にも気づかなかったくらい我を忘れて一心不乱にゴムマットをスティックで叩いていましたねェ(笑)。たまたま、止揚会には私も含め過去に4大流派を学んだ者が何人かいますので(剛柔流、和道流、糸東流)、師範代の次の指導員として、私に白羽の矢が当たったのです。師範から最初頼まれた時は、正直戸惑いました・・・「何で?私みたいな者が・・・」と。しかし、人間、何でも他人に認められたらウレシイものです。それも、尊敬する中村師範に・・・(涙)。2週間に1回、前半少し指導するだけですが、指導員の名に恥じないよう、黒帯の名に恥じないように、全力で取り組む覚悟です!大学時代体育会で林派糸東流空手に毎日汗を流し、海岸での夏合宿となると早朝から夕方まで暑さと気怠さと闘いながら、肉体の限界ギリギリまで気力を絞って稽古に励んだものです・・・(涙)そういう大昔にトータル何千何万回も繰り返し身体に染み込ませた基本の蹴りや突きが、人の役に立つとは自分でも驚きです。まァ、自分の得意な事がボランティアになるとは幸せです。将来的には、ウインドサーフィンを教えるボランティアもしたいなァ・・・と。普段我々普通の成人男子の殆どは、生活費を稼ぐために様々なスタイルで仕事をしています。一般サラリーマンでも家庭を顧みずに仕事、仕事というのは、我々経営者も普段仕事、仕事で、24時間お金を追いかけ追いかけられているのと「本質」は違いますが同じようなものです・・・しかし、お金とは全く関係のないモノ事(趣味)を普段の生活に溶け込ませ一生懸命になる事が、人生を少しでも豊かにし潤いのあるものにするのではないでしょうか・・・という事で、既存の仕事(トランクルーム賃貸業と不動産屋)も一生懸命しますが、指導員になったモチベーションのベクトルを、長年念願であった新規事業である「音楽スタジオ(Studio0724 music&dance)」オープンに向けたいと思います。ここもポチッと押してください!ご協力お願いします!にほんブログ村 にほんブログ村にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ