天災の多い日本で「危機分散化」としてのトランクルーム需要あり
6月の大阪北部地震から、元々多かった大阪市内や北摂からのトランクルームの問い合わせがジワジワと増えてきています。地震によって、1カ所に何もかも置いておく危機感を感じているのでしょうか・・・?「もう一つの収納場所」としてトランクルームを探されている姿が思い浮かびます。もう1カ所といっても大阪以外だと不便ですし、同じ大阪でも弊社の所在地である南部(大和川以南の泉州エリア)にスポットライトが当たるのでしょう。大阪平野を縦走する「上町断層帯」は、北は豊中市から南は岸和田市まで約42キロにわたっており、ちょうど断層帯が貝塚市の手前で切れているのが弊社にオファーが掛かっている原因かも知れません。確かに阪神大震災でも今回の大阪北部地震でも、貝塚市には殆ど被害はありませんでした。昔から泉州エリアは地震や台風などの天災や水害が少ない住みやすい地域として、大消費地であり商都である大阪市に近いこともあり繊維産業を地場産業として永らく栄えてきました。その為、地方と比べてノホホンとしているのが泉州人の欠点ですが・・・(笑)。そして将来的に起こると予想されている「南海トラフ巨大地震」にしても、大阪湾側にある弊社トランクルームはまだ安全と思われます。関西の活断層が走っている場所から考えて、神戸を中心とした兵庫県や大阪市なと北摂に加え、奈良県の五條市から和歌山市にかけてのエリア、そして紀伊半島の東側から南側にかけての和歌山県や三重県辺りが一番危ないと思われますので、この周辺辺りからの「危機分散化」としてのトランクルームの潜在需要があるかも知れません。という事で、弊社「トランクルーム貝塚」の所在地は貝塚市名越というもう600年以上前から存在する古い集落の中にありますが、過去の水害対策などで村中を縦横無尽に「小さな水路(溝)」が走っています。東の「ため池」と西の「近木川」の間に名越の集落があり、微妙に傾斜がついた水路に沿って雨水がため池から名越を通って川に流れるようになって、洪水を防いでいるのです。今でも年1回「溝掃除」が村の行事としてあるのも、過去にあった水害対策だろうと思います。これが古人の知恵で、集落の安全を保っているのです。これでトランクルームの水害対策もバッチリという事ですねェ・・・(笑)。過去50年くらい前から開発されたニュータウンとは全く異にする立地条件だったのです。そう言えば、子供が小さかった20数年前に南紀和歌山に盆旅行に行った時、現地の盆踊り会場で「大声大会」というのがあり、飛び入り参加したことがありました。何で「大声大会」なのか・・・?それは大昔この辺で津波があったからで、「津波がくるぞ~速く逃げろ~」と各々が叫んで避難した経験があったのだろうと思います。正にこれも、この地区独特の古人の知恵ですねェ・・・最近雑誌やネットなどのマスコミで「住みやすい(人気)都市ランキング」なんていう特集が組まれていますが、地震や台風といった天災まで考慮されず、単に上っ面のデータのみで編集されているのを見て笑ってしまいます。そこにはマスコミのスポンサーである大手企業や政治家の意図が見え隠れするのは仕方の無いことですが・・・本質を見抜く「力」が無ければ、残念ながら他人に人生を左右されるのも仕方の無いことですねェ・・・今後は日本で住宅や工場を建てる(借りる)場合は、地下の潜る活断層や過去の天災被害などを入念に調査される方も多くなると思いますので、不動産仲介業としてこの辺のコンサルティングにも力を入れなければならないでしょう・・・にほんブログ村 にほんブログ村にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ