コロナ不況と離婚率増加でトランクルーム利用が増える理由?
いつの世も「風が吹けば桶屋が儲かる(ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩え)」という日本の諺の通りの現象が起こりますが、企業の経済活動を一言で言えば、それを人に先んじて予想した者が勝ちという事になります。残念ながら今回のコロナ不況後もそうですが、一般人にはソレをなかなか予想できないものですが・・・トランクルーム業を始めて丸14年間で、驚くことが多々あります。それはトランクルーム業というのは、社会現象と密接に関わっているという事です。トランクルーム業というのは「風が吹けば桶屋が儲かる」の最後の桶屋になるのですが、ここ10年ほど「ある特定の理由」で借りる人が多いのに気づかされます。そのキーワードは「景気悪化」と「離婚」です。景気が悪くなって給料が下がり、高い賃貸マンションからもっと「安くて狭い」賃貸マンションに引っ越す方が荷物が転居先に入らない場合のトランクルーム需要です。弊社トランクルームの利用の約50%は大阪市内と堺市からの利用です。ホームズの賃料相場(月額)を見ると、大阪市中央区では3LDKは21.3万円、2DKは10.1万円となっています。だいたい2トンショートトラック1台分の荷物量が入る部屋の利用が最も多いのですが、弊社だと月額9000円です。普段使わないモノを全てトランクルームに保管して、大阪市内の人が3LDKから2DKに部屋を借り換えれば生活がずいぶん楽になります。今回のコロナ不況においてもリストラや倒産で年収減の人が増え、こういった動きが一つのトレンドになるはずです。また「金の切れ目が縁の切れ目」の諺の如く、不況による夫の年収ダウンが夫婦間のトラブル増加に繋がり、離婚に至るケースも増えるでしょう。以上は個人のトランクルーム利用ですが、企業のトランクルーム利用にも同じことが言えます。業績の悪化で大阪市内のビルの高い家賃を支払う事が出来ず、もっと狭くて安いビルに引っ越す場合、普段使わない法廷文書などをトランクルームに保管しておくという賢い利用方法も今や常識です。これがもっとスケールダウンして、個人でネット販売している場合、業績が悪化して借りている事務所や倉庫を解約して、事務所は自宅に荷物はトランクルームに変更するというケースも増えています。もう一つは女性側が離婚を契機に実家に戻るのですが、荷物が多すぎて実家に置けない場合の需要です。結婚すると荷物は年月を重ねるほど多くなりますので、実家にもっていくには無理があります。なので、トランクルームでも借りようかという流れになります。この傾向は大阪市内や堺市といった都会に近くなるほど顕著になります。と言うのは、都会に行くほど家の面積が狭くなるからで、逆に言うと地元貝塚のような地方都市は家が割と広いで需要が少なくなるのです。しかし心理学的な面で言うと、貝塚のような地方都市でも実は需要があるのです。それは田舎に行くほど「恥の文化」が発達しており、「実家にトランクを横づけして、娘の荷物を中に運べない」というカッコ悪いという心理がトランクルームを借りさせます。泉州弁で言うと「そんなん、めんどい(恥ずかしい)わ~」となるのです。なので、娘の荷物はドンとトランクルームに運び、娘と子供はコッソリ実家へ・・・というのが実態です。平成29年度人口動態統計によると、平成29年度の年間の婚姻件数は60万6,866組で、離婚件数は21万2,262組なので、離婚件数が婚姻件数の約3分の1となっているのが現実で、引越業界もトランクルーム業界にとっても実はコレが「隠された需要」だったのです。特筆すべきは離婚に至らないまでも「プレ離婚」需要なるものの存在に驚きます。それは「別居」と「DV」です。相方が離婚してくれないとかで別居中(離婚調停中など)だとか、夫の暴力から夜中に逃げ出すといったケースで、離婚データから見えないマーケットと言えます。弊社はトランクルームだけでなく、音楽スタジオも卓球場もテレワーク&自習室も業者を介さない「エンドユーザー直」経営だからこそ、こういった潜在マーケットを見つけ柔軟に対応できるのです。長かった織物時代に、アパレルとの間に業者(商社、問屋)が沢山入っていた業界構造こそが利益を阻む元凶だと、骨の髄まで沁み込まされていましたから・・・(涙)。今回の緊急事態宣言で在宅勤務が増え、夫婦互いにストレスが増えた結果、それが原因で夫婦間の喧嘩やDVが増えていると新聞が報じていますこれが高じると、離婚や別居に繋がってしまうのです。という事で、景気悪化や離婚率増加でトランクルーム利用が増えますが、景気が回復すればもっと広い営業倉庫を借りたり、再婚してトランクルームを解約されています。そういう風に、景気の波やライフスタイルの変化でトランクルームを自由に使って頂くのが弊社として本望です。「便利でした・・・助かりました・・・有難うございます」というお客様の感謝でこの仕事をしてきてヨカッタと。この言葉に救われます・・・(涙)。「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」「貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.comにほんブログ村 にほんブログ村にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ