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カテゴリ:辛苦の織物業時代(30,40代)
一般的には不動産業界のイメージは、イケイケドンドンの強引な「大雑把」な営業のようですが、織物時代の生産現場は「地味」そのものでした。
地味というより、「緻密な生産予測」が全てと言った方がいいでしょう。 受注する時に、その場で生産計画を立てるのですが(その前に自社の能力でその織物が出来るかどうかの「判断」が先ですが)、その時に考えるのが、糸量計算、織機の回転数、稼働率、経糸の1回当り(サイジング=糊付け)の反数計算で、現場と営業と受渡し(糸、織物)の3つ全て熟知していないと、その場でジャッジできません。 この基本的な事が出来る営業マン(殆どが経営者)は少なく、皮肉にもこんな事が私の「強み」になり、商社から重宝がられていました この4つの数字(糸量、回転数、稼働率、反数)は、それまでの自社オリジナルの実績に基づいて算出される訳ですが、この予測をドンピシャに当てるのが至難の業でした。 しかし、この予測を5%内外のブレに抑えないと、信用が無くなりますので必死でした 特にこの4つの数字以外に、織物幅を決定する「筬(おさ)」の発注に於いて、「縮率何%(織物がどれくらい縮むか?)」の計算が、「ゼロコンマ小数点2位(%)」の世界でしたし、縮率計算を失敗するとそれだけで7,8万円の損害になりますので、非常にシビアでした こういった受注サイクルは、シーズンの時は長かった(1回のロットが多い)のですが、シーズンオフになると、ロットが当然小さくなり(小回りを利かさなくてならない)、多い時で1カ月に20種類くらいの織物の変更(ほぼ毎日)がありましたので本当に大変でした しかしこういった「訓練」のお陰で、織物業廃業の6か月前から緻密な計算をして、廃業日1週間前まで全台織機を24時間エンドレスフル操業していまして、廃業日までの1週間で徐々に織機を止めていき、最後廃業日当日の18:00に無駄になったのが、驚く事に経糸1反分だけでしたし(自分が最も驚いた!)、残務整理作業も全く無く、従業員全員に給料と退職金を支払い、何の心配も無く次の日からそれぞれの道を歩んでもらいました お陰でその後、織機を含め設備機器の売却交渉(海外輸出)、各取引商社との清算業務(糸、織物、金)、取引銀行への借入金完全返済(清算)、トランクルームへの改造(コンバージョン)計画と工務店への発注、トランクルーム営業計画(グランドデザイン立案)等を同時並行で進めましたが、スムーズに行った事は言うまでもありませんでした 不動産仲介の仕事でも、ドンドン実績を積んでいき、仲介の仕事で一番恐れている「損害賠償」にならないように、「緻密なハート」を持って臨みたいと思います 貝塚市の不動産情報サイト「貝塚不動産.com」 ※日本最安値!(年平均2回の利用で、近くにある必要はない) トランクルーム貝塚 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.06.08 11:58:43
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