|
カテゴリ:辛苦の織物業時代(30,40代)
定期的に、トランクルームの各部屋のドアについている「ドアノブ」の鍵穴に潤滑油スプレーを吹き付けます・・・
これによって、キー(鍵)の開け閉めがよりスムーズになりますし、錆防止になります・・・ 全部で171室ありますので、移動時間も含めて1か所平均5秒かけて15分で済みます・・・ 実際スプレーを噴射しているのは、ほんの1,2秒です・・・ しかし、この邪魔臭いメンテナンスをやるのとやらないの「何でもなさそうな差」が、長期的に見ると恐ろしい差に変貌するのです・・・ 織物時代に、この日常のメンテナンスの重要性を学びました・・・ 織機が「シャットル式」という古いメカニックな時代の頃に、毎朝一番に2時間かけて「油さし(注油)」をしていました・・・ 機械の油は人間の食事の米に当たり、油が切れると壊れたり火災を引き起こす原因になるのです・・・ また、この「油さし」が若かった私にとって邪魔臭くて、汚くてイヤでした・・・ 織物機械(織機)には、ミジンという風綿が被っており、まずその油が滲んだミジンを手で取り(当然、手が油で汚れる)、それから機械に油をさすのです・・・ 毎朝2時間もこれをやると、手の爪に油が入って黒くなり、身体中が油臭くなり、帽子を被っても頭髪に油の匂いがつきましたので、デートの日には入念にシャワーを浴びたのも今となっては懐かしいですねェ・・・ しかし、この油さしは織屋の基本中の基本だと、親父に叩き込まれましたので、シャットル式から最新のエアージェット織機に変り(油からグリスに変わり)、親父が亡くなって私が経営者になってからも、この方針は変えませんでした・・・ シャットル式でもう一つの毎日の大事なメンテナンスが、シャットルの「停止位置」の目視でした・・・ ガチャガチャと1分間に130回ほど左右に飛んでいく(往復する)シャットルの、右側のシャットルボックスに入った時のシャットル本体の「停止位置」が動いているかどうかを(一定かどうか?)、ミリ単位で肉眼で監察するのです・・・ たったこれだけの事によって、織機全体の調子(コンディション)を推測できるのです・・・ 人間で言うと、かなりの部分が分る血液検査みたいなものです・・・ 毎日という点で、体重測定が健康のバロメーターというのと同じです・・・ この目視によって、機械全体のいろんな箇所のパーツの減り具合、欠損、ネジの緩み等の不具合がある程度分かるのです・・・ シャットル式織機は、殆んどメカニック的なパーツの組み合わせで、電気的なパーツが殆んどなかったので単純で分かり易かったですが、エアージェット式織機になると、メカトロニクス化が進み半分以上が電気的なブラックボックスでしたので、頭の使い方を180度変えないと、機械を扱う事が出来ませんでした・・・ この毎日の何でも無さそうな油さしと停止位置の目視をするのとしない「差」が、長期的に見ると経営の根幹を揺るがすほど影響を与えるのでした・・・ という事で、今57歳のオッサンが毎日元気で生きる為の基本として、早寝早起きはもちろん食事と運動が最も大事だと考え、どんなに忙しく心身の波があったとしても、毎朝のストレッチと1日2食ダイエットという基本を忠実に守り、週3,4回のジムと空手に励んでいるのです・・・ ここもポチッと押してください!ご協力お願いします! にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.29 17:46:19
コメント(0) | コメントを書く
[辛苦の織物業時代(30,40代)] カテゴリの最新記事
|