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トランクルームと不動産の仕事をしていますと、不動産に限らず相続や住宅ローン、株、税金・・・といったイロンナ相談が持ち込まれます・・・
その中で、仕事と直接関係のない資格の相談も多いです・・・ 宅建(宅地建物取引主任者)、FP(ファイナンシャルプランナー)、不動産コンサルティング技能者(国土交通大臣認定)、損害保険募集人資格、定借アドバイザー(上級)、住宅ローンアドバイザー、賃貸不動産経営管理士、倉庫管理主任者と沢山資格を持っているからでしょうか・・・織物時代の関連で、フォークリフト運転技能の資格まで持っています・・・(笑) しかし、これだけ持っていても、殆ど役に立ちません・・・ 役立ったのは、唯一「宅建」だけです・・・ 殆ど時間と金の無駄だったと言わざるを得ません・・・ その失敗の経験を活かしてアドバイスするようにしています・・・ 相談者の多くは、40代後半以上の転職を考えている方達です・・・ アドバイスの第一声は、「全く新しい分野の資格を取るのは、やめた方がイイですよ、時間と金の無駄ですから。出来る事なら、これまでの仕事に関する分野をやる方がイイに決まってます・・・」と・・・ 40代後半から新しい分野の資格をとって、それで3年以内にメシを食うというのは、かなり難しいと思います・・・ というか、「資格でメシが食える!」という発想そのものが甘いかもです・・・ そんな甘い世の中なら、学校秀才や経済学者や経済評論家ら、みんな金持ちになっています・・・(笑) 逆に言うと、受験劣等生や凡才でも、やり方と考え方によってお金を稼げるオモシロい世の中という事です・・・ しかし、しかし現実的には不動産屋を全く素人から始めて5年になりますが、未だに悪戦苦闘しているのです・・・ 世の中には、資格ビジネスや学習塾や英会話や予備校などのスクールビジネスが氾濫しています・・・ そういった中で、「ファイナンシャルプランナーというのはどうか?」という質問が最近多いです・・・ 私にしてみれば、やっと知名度が出てきたのかという、チョッと嬉しくて複雑な心境です・・・ マスコミの宣伝効果が、やっと出てきたのか・・・ 私がこの2つのFP資格(2級技能士国家資格と民間のAFP資格)を取ったのは5年前ですが、当時殆ど知名度がありませんでした・・・ やっとファイナンシャルプランナーなら分かる人も増えましたが、略称のFP(エフピー)はまだまだといったところです・・・ しかし、このFPという資格は私に言わせれば、中途半端な資格かもしれません・・・ まず、独占業務ではありませんので、このFP資格がないと、相続の相談が出来ないというのはありません・・・誰でも知識さえあれば、相続の相談業務受けれるのです・・・ メシを食うとか就職を考えなくて、単なる知識を増やすと純然たる勉強やボケ防止といった「趣味」で取るなら、FPで色んな勉強(不動産、金融、保険、税金、ライフプラン、相続)が出来ますので、そういう意味で素晴らしい資格だと思います・・・ 学生や主婦といった仕事に切羽詰っていない層には向いているでしょうけど、家族を養っていかねばならないオッサンにとって、もし時間と金が余っているなら、このFPより宅建(宅地建物取引主任者)を強くおススメします・・・ 何故なら、宅建は国家資格の不動産取引における独占業務資格だからです・・・ アメリカの不動産業界では全員「宅建」に準ずる資格が必要ですが、日本は従業員の5人に1人でイイという甘い業界です・・・ 殆どの不動産会社は中小零細企業ですので、経営者が宅建を持っていなかったら、ライセンス所持者として誰かを雇わなくてはなりませんので、それだけでコストが上がり精神的にも金銭的にも負担増です・・・ しかし不動産業界だけでなく、保険や金融といった業界でも、この資格があれば有利です・・・ 難易度的にも2級FP技能士よりチョッと難しい程度で、普通の人なら誰でも努力すれば合格できますので、コストパフォーマンスが高いと言えるのです・・・ 中卒の人でも合格できる一方、東大卒でも不合格になるといったように、クセのある試験内容かもしれませんが・・・ 合格率は15%程度で難しいように思いますが、半数は会社から受験を強制されたりして、本気で勉強していない受験生なので、恐れる必要は全くありません・・・ という事で、資格は取らざるを得ない状況でない限り、全く取る必要はないと思います・・・ これまでやってきた過去の仕事が全く希望なしで、新しい仕事を見つけなくてならないという場合でしたら、宅建はひょっとして有望かもしれません・・・ 独りでビジネス出来る医師や歯科医師、弁護士や司法書士、社労士、税理士といった独占業務の国家資格以外、資格なんてその程度だと思います・・・資格に過度に期待するなんて愚の骨頂です・・・一番大事なのは、その人の本当の「実力」なのですから・・・ まァ、FP資格は主になる独占業務の国家資格(司法書士、税理士、社労士、行政書士、宅建)を持った士業の方が持つ「サブ資格」というポジションで、残念ながらFPだけでメシを食っているのは日本ではおそらく0.1%以下でしょうね・・・ 昔の弁護士試験は(もちろん今でも最難関試験ですが)、秀才が死ぬほど勉強してもナカナカ合格できない超難関試験で、毎年試験会場で発狂する受験生がいますので、救急車が待機しているという話を身近で複数聞いたことがあります・・・ 最近話題のタレントで弁護士の山口真由さんが東大法学部を首席で卒業したそうですが、在学中に弁護士試験に合格したようで、その時は睡眠3時間で毎日19時間半も受験勉強をして幻聴を体験したそうです・・・ 過酷を通り越して、学校秀才達が狂気に迫る努力をしても、ほとんどスベル試験なんですねェ・・・ 学生時代、東京在住の友達の所に遊びに行った時、たまたま中央大学の図書館で待ち合わせしたのですが、沢山の弁護士の受験勉強をしている学生の異常な雰囲気に圧倒されました・・・ 受験生はみんな青春を犠牲にして、毎日朝から晩まで15時間くらいは勉強するのが普通と教えられて、驚いたものです・・・ そういう超難関資格を取って弁護士になっても、「イソ弁」とか「ノキ弁」とか言って、今はなかなかメシが食えない弁護士が沢山いるようです・・・ 弁護士に限らず、司法書士や社労士、税理士といった難関資格を取っただけで、プラスアルファがなければ、なかなかメシが食えない非常に厳しい時代です・・・ それに比べたら、普通の頭の人が独立開業で稼ぐことが出来る不動産屋の宅建資格というのは、この間のニュースで80歳で宅建資格を取り直ぐに不動産屋を開業した83歳のおばあちゃんが、たった3年間で年商3億円を稼いだというのがあったように、やり方次第で労力的にも確率的にも最高のコストパフォーマンスを発揮できる可能性があると思うのです・・・ ここもポチッと押してください!ご協力お願いします! にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.09.13 14:46:02
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