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ウインドサーフィンの雑誌「ハイウインド」最新7月号に、「2013 全日本学生選手権(団体戦)京都大学 国立初の頂点へ」という記事が載っていました・・・
インカレも37年の歴史があるようで、国立大学の団体優勝は初めてだったのですねェ・・・ しかし、関西インカレ(関西学生選手権)の記念すべき第1回優勝(団体)は(32,3年前?)、実はこの京都大学だったのです・・・ この事実を知っているのは、ウインドサーフィン関係者でも殆どないと思います・・・ 知っているのは、私も含め当時の関係者だけ・・・つまり関西学連でウインドサーフィンをしていた学生だけかも・・・ 記念すべき「第1回大会」と言っても、ヒッソリとしたものでした・・・ 当時は関東と関西の情報格差、人口格差が酷く、全日本選手権は殆ど関東勢で占められていました・・・ 第1回関西インカレなんて、関西の一般サーファーもあまり関心もなく、関東で知っているのは関東学連の一部の人間だったでしょう・・・ 当時は関西のウインドサーファーの殆どが一般愛好者で、関東は湘南で学生中心に発展していきましたが、関西より一歩も二歩も進んで、関心はウインドサーファーのトライアングルレースより、ハワイのジャンプする「ファンボード」に移っていました・・・ そういった中で、一番古い同志社、関大、甲南、京大の4校しか全日本学連に加盟していなかったのですが、私が関西外大でクラブを創る事によって5校で関西学連を初めて創ったのです・・・ 残念ながら関西外大は全日本学連加盟が少し遅れたために、第1回関西インカレに間に合いませんでした・・・ この時、世の中の法律の厳しさを味わいました・・・ まず全日本学連に加盟しないと、正式に関西学連には登録できないと・・・ 関西学連の設立やレースの準備に奔走して、記念すべきレースにも出たかったのですが、もしなァなァで出ても「無効」という現実を突き付けられたのです・・・ しかし学連加盟校だけでは学生数が少ないので、同じ日に非学連加盟校と一緒に(関西外大も)「第1回関西学生フェスティバル」のレースをして大いに盛り上がりました・・・ しかし、第1回関西インカレで京大が団体優勝したのですが、ある時京大の創部者であるK君に直接ヒミツを聞いたり、マル秘クラブ運営方法を探りました・・・ ・クラブ運営? ・どんな練習方法? 創部者はみんな悩んでいたのです・・・ 全く新しいスポーツで、どうクラブ運営していけばイイのかと・・・? そこに、当時一番上手くいっている京大にヒントがあったのです・・・ 30年数年前の京大スポーツで、アメリカンフットボールが強かったのが非常に有名ですが、空手も強かったのです・・・ アメフト、空手、ウインドサーフィンに共通するのは、殆ど「大学から始める」スポーツです・・・ 中学高校から始める野球やサッカー、バスケットや水泳といったメジャースポーツでは、国立大学ではなかなか勝ち目はありません・・・ そこで、殆どスタートラインが同じスポーツなら勝ち目があると狙ったのでしょう・・・ 京大のアメフトと空手が強い理由は知りませんが、ウインドにはヒミツがあったのです・・・ 一言で言えば、他の大学の「反対」の事を実践していたのです・・・ 所謂「逆張り」です・・・ビジネスで逆張りは結構有効ですが、学生スポーツでも有効だったのです・・・ 他大学では、新しいスポーツという事で(非常に明るいイメージ)、新会員はいくらでも来ましたが、定着に苦労したようです・・・ 苦労というのは、運営方針の食い違いです・・・レース派かブルーウオーター派かです・・・ 学連加盟ですから、同好会と言えども、もちろんレース派です・・・ ところが、新会員は「オモシロそうやなァ」「楽しそうやなァ」「もてそうやなァ」・・・と思って入ってくる訳です・・・ 最初から「レースしたい!」なんて、誰もいません・・・ 最初からボタンの掛け違いで、クラブ全体が上手くいく訳ありません・・・ ところが京大の場合は、最初からレースなんてオクビにも出さず、ウインドがオモシロくなりそうになり、高額な道具を買ってから(或いはローンを組んでから)、本格的にレースの練習を開始したようです・・・ 新入部員がウインドを止められなくなる状況になってから、「今日からレースやでェ」と豹変したかどうかは知りませんが、クラブ運営のスムーズさから言えば、最高のシナリオでした・・・ 実際、これがナカナカ出来ないのですねェ・・・ ついつい上級生ぶって、最初から体育会的なノリで「俺について来い!」みたいなスパルタ式になってしまうのです・・・ そして、クラブ内の統制がとれなくなってしまう・・・ 下級生に「上手に出来ましたねェ、パチパチ・・・」なんて、当時の大学スポーツでは考えられなかったのです・・・ それをヤッタというのがスゴイですし、やはり頭の構造からして違うというのを実感したものです・・・ 更にスゴイのが、練習方法です・・・ もちろん、全く新しいスポーツという事で、みんな手探り状態な訳です・・・ それを京大は、「スタート練習しかしない!」と言い切っていました・・・ ウインドサーフィンもヨットも、トライアングルレースは「スタートで90%決まる」と言われていました・・・ それを京大は愚直に守っていたのです・・・ 「試合に勝つためには、どうしたらイイのか?」という戦略を、冷静に分析していたのです・・・ 他の大学は、そんな辛気臭くて邪魔臭く、オモシロくない練習より、沖で伸び伸びと楽しいプレーニングする練習ばかりしていたように思います・・・ 京大は、「練習時間外にそんな個人練習はせよ」といった感じです・・・ このクラブ運営方法と練習内容が、京大の勝因だったのです・・・ 後から聴いて、ナルホドですが、我々にとって「後の祭」です・・・ この教訓を、後の人生に活かそうと誓ったのもこの時です・・・ という事で、ウインドサーフィンを大学で同好会を創ることなく、単なる個人として楽しんでいれば、ここまで思い出が広がらなかっただろうと思います・・・ 今は関西外大にウインドのクラブは無いようですが、私のココロの中にはいつまでも残っていたのです・・・ しかし、ウインドサーフィンは国体の種目でもあり、オリンピック種目でもあるのです・・・しかし、日本では超マイナー、こんな可愛そうなスポーツありますか・・・ もっともっと流行って欲しいですし(20数年前のように)、素晴らしいスポーツというのを知って欲しいのです・・・ ここもポチッと押してください!ご協力お願いします! にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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