|
ウインドサーフィン雑誌「ハイウインド」10月号に、目から鱗的な記事が載っていました・・・
今の日本のウインドサーフィン業界の問題点を鋭く突いた内容です・・・ 現状の日本のウインドサーフィンの状況は、20数年前の全盛期に比べて愛好者が悲しいほど激減しています・・・ 実際の数字はよく分かりませんが、大阪で最も盛んだった二色浜海水浴場は夏のシーズンともなると、足場の踏み場もないほどウインドサーフィンが並べられていました・・・ ざっと、200~300艇くらいはあったように思います・・・ 今は、その10分の1以下でしょうねェ・・・ 激減もいいとこです・・・ おそらく全国的にも、そんな感じだと思います・・・ 今の愛好者の平均像は、「50歳くらいのオッサン」という感じで、若者や女性を滅多に見る事もありません・・・ このままでは、10年後のウインドサーフィン業界は更に激減して、平均年齢60歳のオッサンだけの「敬老スポーツ」になってしまいます・・・ 20年後は年齢的にもうウインドを引退していると思いますが、もう考えたくありません・・・ それ程、悲惨な未来しか想像できません・・・ 何で、そんな事になってしまったのか・・・? それは、今回の記事にあるように、普通の人が無条件に気持ちイイと感じる微風(そよ風=ブリーズ)で乗れるロングボードが市場に出回っていない事で、私もそうですが「強風専用」のショートボードしか出回っていない特殊マーケットになってしまったという事です・・・ 強風荒波での、ジャイブ(風下方向転換)とウエイブ(波乗り)にフォーカスを当てすぎた結果でしょう・・・ 今の強風でのプレーニング(滑走)を前提にしたデザイン(240cm・110L・6kg前後のショートボード)ではなく、昔の微風でよく走るウインドサーファー艇(365cm・200L・20kgのロングボード)のようなラウンドボトム(排水型)の方が、風を感じやすく海に馴染みやすく、ウインド本来の楽しさを感じやすいのです・・・ ウインドサーフィンに興味がある人が多いのに、入口の障壁が高すぎて、誰も入ってこれないのです・・・ また興味があってスクールに入っても、スクール艇が乗り易さを重視しすぎるあまりボード幅が1メートルもあり、乗り手が海の上を走っている感覚を掴めないという現実も、本来の楽しさを妨げる原因になっているのでしょう(スクール艇の幅は80cmくらいが理想)・・・ 興味がある友人にウインドを教えても、道具が微風で走らない「強風用」のショートボードではウインドや海の面白さが伝わらないという事です・・・ これじゃ、ビギナー減少で底辺人口が増えるはずもありません・・・ 業界自身が、自分で自分の首を絞めているのかもです・・・ 非常に残念でなりません・・・ 私は軽トラの荷台にウインドサーフィンのセットをドンと積んでいますので、一般の人の目に晒されますが、他の多くのサーファーはハイエースなどのスモークガラスを張ったワンボックスカーの室内に道具を入れていますので(盗難予防兼艇庫)、一般の人の目に触れる事はありません・・・ ウインドが長く大きかった昔は、車の屋根に積んで目立ちましたが、小さくコンパクトになってしまって、益々一般の人から遠ざかってしまいました(車内保管で目立たなくなった)・・・ まァ、この解決策として、今回の記事にもあるように、嘗てのウインドサーファー艇に近いボードを復刻版として発売するというのもイイですが、今のマーケットを直視すると現実的ではありません・・・私の個人的な提案として、今世間で流行りつつある海でも川でも湖でも遊べるロングボードである「SUP(スタンドアップボード)」のウインドサーフィン兼用版の充実を期待したいです・・・ 今右肩上がりのSUP人気に便乗するのです・・・ 風のない時に、パドルで漕いで遊んだり、波乗りしたり、そして微風でウインドするのです・・・ そのウインドの時に、「乗り味」を出来るだけウインドサーファー艇に近い感触を期待するのは欲張りでしょうか・・・ 海や川や湖で立ってパドルを漕ぎ、磯ノ浦でサーフィンのロングボード並みに波に乗れ、サーファー艇の様に自然を感じてウインドをして、ボードを立てて乗るレイルライドといったかつてのフリースタイルも出来るような3点を高次元で両立できる「スーパーSUPボード」が開発されれば言う事なしです・・・ これで、ウインドサーフィン業界も息を吹き返すかもしれません(一部SUPと被っていますが)・・・ これが、生の一消費者(愛好者)の声です・・・ 今のメーカーの技術では、きっとデキるはずです・・・是非、ウインドサーフィンのボードメーカーさん(スターボード、ファナティック、RDD、タブー、JP、バーレーヘッズ、アングロ、ゴヤ、クアトロ)に本気でこの潜在需要のあるマーケットを狙って、頑張って欲しいと思います・・・ もしそんな理想のSUPが発売されれば、普段「前傾ジャイブ」でモタモタしているオッサンでも、長らく見た事もなかった見事な?「後傾ジャイブ」でフレアジャイブを決め、レイルを立ててボードを揺らす「レイルライドロックンロール」なるかつての花形フリスタを披露して、みんなを驚かせたいものです・・・(笑) しかし、これだけ日本で超マイナースポーツになってしまったにも拘らず、未だに長年「オリンピック種目(ヨット競技の一種でRS:X級)」だなんて不思議です・・・ やはり、オリンピックの発祥の地がヨーロッパという事で、ヨーロッパではまだまだ定着しているのでしょう・・・ そして、ウインドが日本の国体種目というのも、オリンピック種目だからという理由で、実際の日本での普及度には関係ないのでしょうか・・・ 我々平均年齢50歳のオッサンサーファー達は、2,30年前の初めてウインドサーファー艇などのロングボードに乗った時の、海と自然との一体感の「感動」を永遠に忘れることが出来ないからこそ、長年ウインドの虜になっているのかもしれません・・・ 【オススメの関連記事】人生を学んだ1981年全日本ウインドサーフィン選手権の強烈な思い出 【オススメの関連記事】ありそうでなかった「関西外大ウインドサーフィン同好会」創部 ここもポチッと押してください!ご協力お願いします! にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ウインドサーフィン windsurfing] カテゴリの最新記事
|