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2016年が始まりました。
皆様、本年もヨロシク・・・ しかし、今年でナント還暦。 事実はひとつ、考え方はふたつ・・・ 「まだ60歳や!」と前向きに考えるか、「もう60歳・・・」と後ろ向きに悲観するか・・・ その辺は、本人の自由です。 私の場合、あまりそんな事も考えた事がないのですが、何処かでそんなフレーズを読み、「あ~、確かにそうかもしれんなァ・・・」といった後付けで考えさせられました・・・ 自分が若いとか年寄りとか考える以前に、「これから何しよう・・・」という欲望が勝っているのかもしれません・・・(笑)。 その証拠に、正月早々何を考えているのかと言えば、頭の中は今月9日に大阪グランキューブである「シカゴ」のライブコンサートです・・・(笑)。 正に「シカゴ、シカゴ」で、車に乗っても、事務所でも、リビングでも、風呂でもシカゴ、シカゴの曲を・・・、自分のココロのモチベーションの頂点を9日のライブに持って行けるように準備をしているのです・・・(笑)。 ちょうど宅建の受験勉強で、それまで9か月間毎日3時間勉強をしてきましたが、試験1週間前に仕事も雑用も全て止めて「毎日18時間」缶詰状態で集中的に勉強して、知識の頂点(照準)を試験日に合わせたのと同じです・・・(笑)。 半分脳ミソの腐りかけた50のジイサンだったので、そこまでヤラないと無理でしたし、試験終了のベルと同時に殆んど忘れてしまいましたが・・・(笑)。 そこには、もはや自分が60歳とか、ジイサンとか、そんな意識は全く存在しませんし、誰に何を言われようと気にしません・・・ 高校生と全く一緒です。 初めてシカゴのライブに行ったのは、ちょうど高校2年になったばかりの4月でした。 当時の音楽月刊雑誌「ミュージックライフ」と「ライトミュージック」は毎月本屋で熟読しており、情報も半年くらい前から知っていましたので、たぶん高1の冬休みくらいにチケットを買いに行っていたのだろうと思います。 その情報を掴んだ瞬間から、今と同じように「シカゴ、シカゴ・・・」と頭の中はシカゴだらけで、勉強もあまり手につかなかっただろうと思います・・・(笑)。 人間、性格は変りません・・・死ななきゃ治らないというのは、正にそういう事です・・・(笑)。 しかし、当時S席3000円は高校生にとって大金ですし、一緒に行けるようなシカゴファンの友達もいませんでしたので、「じゃ、独りで行こう!」と決意したのでした。 決意というのは、当時はプレイガイドもなく、チケットを買いに会場であった厚生年金会館まで行かなければならなかったのです。 地下鉄に乗った事も無かったのに・・・(笑)。 それほど行きたかったのです。 泉州の田舎モンにとって、大阪の地下鉄はややこし過ぎます。 人に聞いて行くのも邪魔臭いですし、結局難波駅から片道1時間かけて厚生年金まで歩いてチケットを買いに、ライブ当日も歩いて行きました・・・(笑)。 今から思えば、ナント凄い情熱やなァ・・・と感心します(笑)。 しかし、行ってヨカッタですねェ・・・行っていなかったら、一生後悔します。 若い頃にヤリタイ事をやらずにいると、後で後悔するものです・・・ 熟慮して本当に「ヤリタイ!」と思った時が、正に旬です・・・その時を逃してはダメです。 イヤ、若いとか年とっているとか関係なしに、人生、タイミングです・・・ 人生ってある意味、そのタイミングでの決断や行動で成り立っているのかも・・・ まァ、自分のココロに正直に生きるというのは、正にそういう事だろうと思います。 これまでの人生で、あれもやりたいこれもやりたい・・・と、しかし沢山の後悔もしてきました・・・ まァしかし、日本人男性の健康寿命70歳、平均寿命80歳というのを冷静に考えると、これからヤリタイ事やヤレル事もおのずと限られます。 今更、ジタバタしても仕方ありません。 しかしシカゴも今年で、前身の1967年スタートの「ビッグ・シング」から数えて49年です。 私もファンになった中1から数えて、47年もファンです。 今でも忘れません。 ちょうど中1の夏休みに、当時流行っていた深夜音楽ラジオ番組「ヤングリクエスト」で、ブラスロックグループのシカゴの「クエスチョンズ67&68」を初めて聴いて、頭にカミナリが落ちるほどの衝撃を受けたのです。 レコーディング曲は衝撃的なダニーのタイトなドラムで始まり(ライブ曲はボビーのピアノ)、ブラスのパンコウさんのアレンジはジャズっぽく、唸るようなテリーのギターに脳天がカチ割られ、ピーターのシビレるようなファルセットボイスに魅せられ・・・ 「ナンや!この曲は!」言葉では表現しにくいですが、これまで聴いていた日本の曲は何だったのか?・・・と。 当時は高校生や大学生が中心にヤンリクを聴いていたので、相当マセテいた中学生という事か・・・(笑)。 しかし、その「前兆」はその3,4年前にあったのです。 当時もっとも仲良く遊んでいた近所の友達の家に行くと、「兄貴のレコード聴くけ?」と。 そして、友達の兄さんが留守の時に部屋に忍び込み、2人で聴いて驚愕しました・・・ 「何と、カッコええやん!・・・」・・・と。 それが、当時若者の間で大流行していたベンチャーズの「ダイヤモンドヘッド」「パイプライン」「10番街の殺人」だったのです。 人によってもって生まれた性質や才能や感性が違いますし、それに育ちや生い立ちによって更に違いがあります。 別に私の両親は音楽が好きだったという事もありませんし、昔家にあったレコードと言えばクリスマスソングや演歌です・・・(笑)。 チャンチキおけさや河内音頭は、幼稚園児くらいから何千回も家で聴いていました。 それが、ベンチャーズのギターを聴いて小学校3,4年の私の胸が震えたのです・・・ そして、シカゴのブラス楽器を伴ったロックサウンズを聴いて、私の13歳のハートはガタガタと・・・ 高校のオケ部でトランペット、大学生の時はバンドでドラムやボンゴ・・・ もちろん、だんじり祭の鳴り物も立派な楽器で音楽なので、これは小学校1年くらいから太鼓を叩いていましたねェ・・ 特に中学3年の時は、何か?(思い出せない)の「全国大会」に向けて大太鼓を毎日放課後集中的に練習した思い出があり、そのお蔭で音楽の内申が3から5になりました・・・(笑)。 という事で、シカゴのメンバーも多くは70歳を超えており、これからもうせいぜい数回しか来日出来ないでしょう。 オリジナルメンバーも4人に減り、もちろん昔のサウンドは期待できませんが、ライブ当日高校生に戻って楽しみたいと思います。 しかし、音楽業界もデジタルの進化によって、ユーザーは月1000円も払えば何万曲も聴けるイイ時代になりましたが、逆にアーティストも制作会社も儲からなくなりました・・・ シカゴはその点、上手にビジネスを展開しています。 今更新曲に力を入れても仕方がありませんし、彼らには過去のヒット曲が数えきれないくらい沢山あります。 CDに期待できませんし、60代になってからアースウインド&ファイヤーといった他のグループとの「コラボ」ライブに力を入れ始めたのです。 シカゴとアースの両方のオールドファン(40代から70代)が集まり(私みたいに両方のファンも)、それに感化された(つられた)20、30代も集まるという寸法なのです・・・ ライブ会場では、記念品のTシャツやCDや書物といった副産物も飛ぶように売れます・・・ ある意味、時代に匂いを敏感に感じ取って、デジタルからアナログへの転換です。 さすが、ですねェ・・・ 日本のアーティストの中には、「この流れ」をいち早く悟って方向転換し、ライブ活動に耐えうる体力を養う為にジムに通っているアーティストも少なくないようです・・・(笑)。 という事で、ライブ当日はビール2,3杯ひっかけて突入するでしょう・・・何の曲から始めるかは知りませんが、パンコウさんの元気なトロンボーンを見て、ボビーのまだまだ健在のボーカルを聴けば、そこに感動して泣いているオッサンがいるかもしれません・・・(笑)。 最後に言いたいのは、音楽は人を幸せにします・・・ってこと。 そして、同じ70年代に活躍したEW&Fやイーグルスやクール&ギャングやシャカタクが未だに、60代70代になっても現役でバリバリ活躍しているのは、若い頃の基本がキチンと出来ているんだなァ・・・と、我々のビジネスやアマチュアスポーツにも通じるのだとシミジミ思うのでした・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.01.01 20:41:34
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