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カテゴリ:トランクルーム貝塚
弊社トランクルームの売り上げが数年前から下がってきています。
171室ほぼ100%満室経営だったのが、ここに来て雲行きが怪しくなったのです。 12年前のオープンから最初の6ヶ月はホント集客に苦労しましたが(当初他社の織物工場で1年半働いた)、その後は割と順調に推移してきました。 ところが、2012,3年からお客さんが減ってくるではありませんか・・・(驚)。 これには、ホント驚きましたねェ・・・ 一体、何故??? 自分なりに分析すると、 1.トランクルーム業者や不動産業者が地主を煽って、コンテナ型トランクルームの設置を提案して激増した。 2.関東ではコンビニの2階にトランクルームを設置した付加価値型コンビニが出現(関西では2階にスポーツジムを併設したのが多くなってきた)。 3.鉄道会社が線路を高架にして、その下に従来の駐車場ではなくトランクルームを設置するケースが目立ってきた。 4.バブル期に京都に学生向けワンルームマンションが多くできたが、学生数がその頃の半分になり、空室対策としてトランクルームにコンバージョンするケースが増えてきた。 5.大阪市内のオフィス街の築30年以上前の古いビルが、トランクルームにコンバージョンするケースも増えてきた。 6.一部クリーニング店が保管サービスをしだした。 7.一部大手引越業者がトランクルーム保管をしだした。 8.ネット小口保管の新規参入。 異業種からの参入が相次ぎ、今正にボーダーレスの戦いになってきたようです。 今はどんな業界でも、このボーダーレスです。 最も競争が激しい飲食業界でもハンバーガー店がフライドチキンを売ったり、逆にフライドチキン店がハンバーガーを売ったり、コーヒー一つとっても、スーパーやコンビニ、従来の喫茶店やアメリカ生まれのカフェチェーン等々、外食、中食入り乱れて、これでもかという正に戦国状態です・・・ 普通の人でもせいぜい1日にコーヒー3、4杯程度なのに、1日に10杯飲ませる気なのか・・・? 同じようなことが日本のファッション業界や自動車産業にも家電業界にも言えることで、家に沢山服が眠ってメルカリでドンドン古い服を売っている一方、ドンドン新しい服を買わせるような仕組みに我々国民が知らず知らずのうちに飲み込まれているような気がしますし、90%以上の時間は駐車場に置いている(展示している?)車を、新車中古車含めてドンドン売ろうとしていますし、スマホ時代に1日に10時間以上もテレビを見ている人が少ないのに、4Kや8Kだと言って新しいテレビを売りまくる家電業界に疑問を抱かざるをえません・・・ もう要らないと言っているのに、これでもかとモノを売っている・・・正に、物販業界はビジネス戦争を超えて、もはやハチャメチャな状態になっているような気がします。 日本は資源が何も無い国ですから、もっと日本人の頭脳を活かした基礎研究やメーカーがもっとが頑張っていかないと立ちゆかないと思います。 残念ながら私にはそんな賢い頭脳が無かったので、織物業も途中で断念せざるをえませんでしたし、転業によって自分が出来る範囲のトランクルームや不動産といった仕事をせざるをえませんでしたが・・・(涙)。 しかし、このハチャメチャな状態が、ある意味日本経済を活性化させているのでしょう・・・ まァ、こういったボーダーレスの戦いを挑まれたら、これを黙って見ている訳にはいきません。 「空手に先手無し」の通り、相手から攻撃してきたのですから、あとは反撃しかありません。 なので、ここ2年間でトランクルーム内に音楽スタジオ、レンタル自習室、卓球場の3つの異業種(分野)に参入した訳です。 トランクルーム内に3つの違った業態のビジネスを展開することによって、再度トランクルームを認識してもらおうという戦略です。 言葉を代えれば、「切り口」を変えたのです。 トランクルームのネット戦略(SEO対策)はヤリ尽しましたので、これ以上努力しても無駄だったのです。 ならば、どうするか? 座して死を待つ訳にもいきませんので、「やり方」を変えただけです。 20代の建築金物メーカーの営業マン時代に私独自の新規開拓として、建材部門で施工販売していたビル用ピクチャーレール(長さ4M)を1M~2Mに切ってパック詰めして従来の問屋を通さず直接画材ルートに販売にしたり、園芸ルート用としてイタリアから輸入して全く売れず長期不良在庫になっていた園芸ポットを百貨店ルートにギフト用として直接販売したり、金物問屋ルート(経由)でスチールラックをホームセンター向けの定番でボチボチ販売していたのを、工具商社ルートで同じホームセンタールートの非定番のチラシ商品でカラーを変えて大量に販売したりベビー部門のベビーカーを販売したりしていたのと同じ発想です。 戦略を変えず、そのまま何回突撃しても撃沈するだけです。 言ってみれば、頭を切り換えるだけの事ですが・・・ そういう意味でトランクルームの周囲に、既にある不動産業のネットワークに3つの新しいビジネスを加え、計4つのビジネスでトランクルーム包囲網を作ろうと考えたのです。 トランクルームは基本的に地域密着型ビジネスですが、「安くて安全」であれば商圏が広がります。 弊社の場合、約50%が貝塚市、岸和田市、熊取町、泉佐野市の近隣3市1町ですが、あと約40%が大阪市内と堺市からで、残り10%は東京、京都、奈良、和歌山、兵庫といった一見関係なさそうなエリアからです。 4つのビジネスの商圏がトランクルームと被っているところがミソなんです。 トランクルームを4つ違った包囲網で囲み、互いにリンクしまくろうという魂胆だったのです・・・(笑)。 特にその中でも不動産業界のネットワークが大きいですねェ・・・ 同じ不動産屋でも仲介だけで無く、新築やリフォーム事業に力を入れているところも多く、そういう同業者からのトランクルームのオファーがあるのです。 当然12年もトランクルームを営んでいると、いつの間にか大阪でも老舗になってしまい、新築物件を扱う大手ハスメーカーからも声が掛かるようになりました。 賃貸マンションと違ってトランクルームにはリピーター客も結構多いですし、弊社の「元お客さん」の口コミの広がりもバカに出来ません。 これなんです・・・ 内容は兎も角、何でも長くヤッテいると、目に見えないメリットが滲み出てくるんですねェ・・・(笑)。 私のダラダラと長くやってきた空手、ウインドサーフィン、音楽、英語・・・も正にそうです(笑)。 途中で完全に止めたら、それでオワリです・・・何のメリットもありません。 中断して、期間をおいて再開はOKです。 ジム(スポーツクラブ)通いも20年くらい、ジャスコスペース、熊取ひまわりドーム、貝塚体育館、コナミ、ジョイフィットと20年間も中断しながらもアチコチとフラフラ通ってきたことが、空手やウインドの基礎体力(ベース)になっていたのだろうと思います。 20年間ダラダラジム通いをしていなかったら、空手もウインドも何も無かった訳です。 スペースやコナミやジョイでヒップホップやファンクといったダンスレッスンも入っていましたので、音楽スタジオの中にダンスOKという発想が生まれたのでしょう・・・(笑)。 あと、サカイ引越センターさんとアリさんマークの引越社さんとの業務提携も大きいですねェ・・・ 過去12年、イロンナ引越業者さんを見てきましたが、この2社は「価格と品質」で群を抜いていますので、互いにお客さんを紹介しようという業務提携に至ったのです。 この2社と弊社を使う事が、お客さんにとって大きなメリットになるからです。 という事で、あの手この手でトランクルーム事業を死守しようと頑張っていますが、世の中の動きが速いですから、それに応じたビジネスを今後もアレコレ考えていきたいと思います。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.04.27 09:03:03
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