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カテゴリ:このワナに嵌るな・・・
2017年2月11日は歴史的なトランプ大統領と安倍首相の初めての首脳会談でした。
正にそのタイミングで、前日の10日に読売テレビの情報番組「かんさい情報ネットten」で「注目!日米首脳会談 過去の大阪にヒントが」という新聞の見出しで私が出演しました。 1970年代前半の私が高校生の時に、アメリカのニクソン大統領と日本の佐藤首相との日米繊維交渉で「糸を売って、縄を買った(日本の繊維製品のアメリカへの輸出を自主規制する代わりに、沖縄の返還が実現)」という歴史的な交渉がありましたが、3年前の日米首脳会談で「日本に不利な交渉はやらないでくださいよ・・・」という日本国民を代表するメッセージとも取れるYデスクの意図がこの番組の中に凝縮されていたのです。 最初、取材依頼があった時は耳を疑いました。 「何で、私が日米首脳会談と関係あるのか?」と。 Yデスクは私のブログを見て、私を「50年前の日米繊維交渉時の当事者だ!」と判断されたのでしょう。 50年前に日本で起こった大事件の当事者なんて、私のブログくらいしか見つからなかったのでしょう。 当時の本当の当事者(織物工場経営者)は私の父親くらいの年齢で、生きていれば90歳以上だったからです。 私は当時高校生で、父親から「今日から風呂は2日に1回、ジーパンは1か月洗うな・・」と言われ、一体何が起こったのか?と、ひっくり返りそうになりました・・・(驚)。 悠長に部活でトランペットを吹いている場合ではないと・・・(涙)。 織物工場で織った反物の出荷は染工場ではなくドンドン倉庫へ。 何故なら、当分染めるアテも無かったので・・・ 「工場にお金が入って来ないのでは・・・」と心配で心配で仕方ありませんでした。 子供ながらビクビクして生活していたのを思い出します・・・(涙)。 家業というのは、世の中の景気のインパクトが子供にもダイレクトに伝わります。 イイ意味でも悪い意味でも、家業がある子供は幼い頃からマセるのが早いのです・・・(笑)。 今考えると、ちょうどこの時期にオイルショックが重なっており、不況感が他の業種に比べてハンパないほど悪かったのでしょう。 この日米繊維交渉を機に、織物製造の同業者は最盛期に比べて98%減(貝塚市~岬町まで680社が15社に減った)になったという現実が、泉州の地場産業の厳しさを物語っています。 周りの同業者の2代目3代目の多くが昭和20年代前半に生まれた人が多く、彼らの思春期は日本の高度成長期と重なっていましたが、10才若かった私の思春期は日米繊維交渉とオイルショックの不況真っ只中だったのです・・・(涙)。 しかし、逆にコレが良かったのかと。 「基本的に日本経済は不況だ・・・」と思春期の身体の深層にインプットされましたから・・・(笑)。 人生、何が幸いするかホントわかりません。 ちょうど日本を代表するトヨタとパナソニックの社長が、私と同じ1956年生まれの同学年です。 彼らも当時の同じ社会の空気を吸っているはずなので、不況には強いはずですよ・・・(笑)。 という事で、これから本格的に始まろうとするコロナ不況も、ハッキリ言って「また(不況が)来たか・・・」と割と冷静沈着です。 ただ、これまで歩んできた人生で、日米繊維交渉、オイルショック、第2次オイルショック、プラザ合意の円高不況、バブル崩壊、リーマンショック・・・と6つの難局を何とか乗り切ってきましたが、その中で最も手ごわいのが今回のコロナ不況だという認識はしています。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」「貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.04.27 09:19:10
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