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カテゴリ:辛苦の織物業時代(30,40代)
今1人で5つのビジネス(トランクルーム、音楽スタジオ、卓球場、テレワーク&自習室、不動産仲介業)を営んでいますが、振り返ると織物時代にその原点があったように思います。
戦後40数年間、大手総合商社の伊藤忠と100%委託生産(賃織り)をしていましたが、バブル崩壊でその長年に渡る良き商習慣に終止符を打たれました。 そしてどうしたか・・・? 伊藤忠の紹介で伊藤忠浜松支店、浜松の産元商社、合繊メーカーを新規開拓をする事になり、それだけでは商量が足りず独自で新規開拓(飛び込みセールス)をせざるを得なくなりました。 その中で最も力を入れて受注量が多かったのが、某大手合繊メーカー(東証一部上場)です。 毎週金曜に大阪船場に営業に行ってましたが、朝一から繊維専門商社を回り、午後から合繊メーカーの各部門を渡り歩くのが当時のルーティンでした。 そのお陰で、大阪船場界隈の商社や紡績の業界人の間で「ミスターフライデー」と呼ばれていました・・・(笑)。 その為、現場の仕事もしていたので毎週金曜は朝2時か3時に工場に入り、毎回2本ほどタイイング(つなぎ)をしてから大阪への電車に乗り込みました。 毎回ミナミの東心斎橋や宗右衛門町やアメ村で取引先と呑んで帰っていましたので、黒服のニーチャンによく「おはようございます!」と挨拶されるほどでした・・・(笑)。 毎週金曜の帰りは遅くなるので、家内には嫌味で「ミナミの帝王」と呼ばれていました・・・(笑)。 この時の接待は主にライブハウスやミュージックバーだったのが、その後の音楽スタジオ経営にプラスになりました。 特に両方でトータル何百回も足を運んだのが、アメ村のセラーと鰻谷のアンコールでした。 前者はソコソコ上手なミュージシャンがチャージ無料で、後者は吉本興業経営のニューヨークから来日の本格的なブラックミュージックのエンターテイメントを体験できた毎回感動のライブハウスで、3500円で飲み放題&食べ放題(料理が美味かった!)の聴き放題でした。 単に私が音楽が好きだっただけで、取引先の人も「一緒に楽しもうよ!」と引き摺り込んだのです・・・(笑)。 金曜はほぼ24時間起きていた計算になりますが、それでも翌日の土曜の朝は二日酔いでも5時には出社していました。 今はとてもそんな事は出来ませんが、やっぱり30代40代は若かったんですね・・・ まぁしかし合繊メーカーの部門は素材別と用途別の多岐に渡り、「シャツ」「婦人服(アウター)」「中近東向け輸出(民族衣装トーブ)」「寝装&寝具(羽毛布団、シーツ)」「通信販売への直販」「ユニフォーム(ワーキング、官需向け)」と6つの部門を順番に昼一から夕方まで営業活動するのです。 同じ繊維(合繊メーカー)会社でも6部門の中身は全く違うビジネスなのでメーカーの営業社員は1つの分野しか知りませんが、6つの異業種の仕事を請け負っている弊社としては非常にオモシロいものがありました。 同じ繊維業界なのに素材と用途が違えば無限の織物が出来て、それぞれ独自のルートで販売される事によって、請負側として「頭の切り替え」訓練を余儀なくされるのです。 コレが良かったのです・・・ この時の経験が、今の5つのビジネスの原点になっているのかと思います。 営業と言っても1つの部門で1人の担当者だけでなく3,4人と話すケースもありましたので、時間が掛かりました。 バブル前は伊藤忠の担当者一人だけでしたが、バブル崩壊後は商談をしている取引先担当者は合繊メーカーだけでなく在阪の繊維専門商社や浜松の産元など数社全て入れると30人を超えました。 宅建資格(独占業務の国家資格)があれば自分一人で不動産屋を始められる(会社の定款を変更して業者免許も必要)というのを知ったのもこの頃です。 繊維商社(2部上場)で不動産部門も持った取引先の事務担当の宅建資格を所持している若い女の子の「私がおらへんかったら、この会社不動産の取引がでけへんねん・・・」という一言に衝撃を受けました。 会社の入り口の宅建業の業者表に、確かに彼女の名前が堂々と載っていました。 宅建、正式名称は宅地建物取引主任者(現在は宅地建物取引士に名称変更)・・・この事件?でそんな資格があったんやと頭の中に入りましたが、その後自分がこの資格試験にチャレンジするなんて夢にも思いませんでした。 という事で、幸か不幸か長年の委託生産(賃織り)という楽だった繊維ビジネスの関係を外的要因で断ち切られた事によって、色んな繊維の業界と関わらざるを得なかった経験が、10年20年経ってやっと生きてきました・・・(涙)。 バブル崩壊当初は本当に大変でしたが、今回のコロナでもまだまだ戦いが長引きそうですが、過去の経験を活かしていこうと思います。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.08.23 10:39:35
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