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カテゴリ:中小企業の生きる道
実は私、フォークリフトの運転免許証を持っています。
正式名称は「フォークリフト運転技能講習修了証」で、国家資格の一つです。 持っているだけでなく、織物時代は毎日糸や織物をフォークリフトで運んでいましたからベテランだったのです。 所謂、専門技能です。 一般的なガードマンや警備員は体力さえあれば比較的誰でも即日仕事ができますが、私のように専門職であるフォークリフト運転手として今でも即日働ける人は少ないと思います。 自動車の運転免許証と同じで資格はもっているだけでなく、技能がともわないとナンセンスです。 私も持っている不動産会社で5人に1人必要な「宅地建物取引士(宅建士)」も単に試験に合格しただけでは無意味で、そのなりのキャリアを積み上げていかないと収入に繋がりません。 織物会社でフォークリフトを購入したと同時に免許を取得したので、もうかれこれ30年以上前です。 当時は全く運転した事もなく、いきなりフォークリフトメーカーの営業所に行って、チョッと運転して簡単な筆記試験で合格です。 その間、たった2時間程度だったと思います。 当時300万円の3段マストのフォークリフトを買ってもらったお客さんですから、そりゃ丁寧に教えてもらいました・・・(笑)。 「だいたい教えますんで、あとは実践で覚えていって下さいねェ・・・」てな感じだったのでしょう。 今は、5日間で4万円の費用でキチンとした実技と学科試験があるようで、昔みたいな訳にはいかないようです。 と言うのは、数年前に事業用不動産の不動産仲介で、フォークリフト試験会場用の不動産物件(土地)を取り扱った経験がありますから。 「今は難しいんや・・・」と驚くとともに、試験を難しくして新たなマーケットを業界ぐるみで作っているんやなぁと感心しました。 15年前の織物業からトランクルームに転業時に一時期、織物工場内の機械を搬出した後に、そこでフォークリフトに乗って糸や織物を預かる倉庫業でも始めようかと計画した事がありました。 これもフォークリフトの運転に自信があったからです。 特に高さ4.5mの2階への荷物の上げ下ろしが、微妙な運転テクニックを要しました。 荷物を高く上げれば上げるほど揺れ幅が大きくなりますが、建物構造上揺れ幅を数センチ以内の収めないとダメでしたので、アクセルとハンドルの絶妙なテクニックが必須だったのです。 しかしいくら運転に自信があって早く正確に荷物をパレットに積み上げる運転テクニックがあっても、採算を計算したら根本的に全く合わなかったので断念しました。 9時から17時まで私が1日中フォークリフトに乗って、1か月の売上(保管料)予想がたったの20万円です・・・(涙)。 この売上げ20万円では従業員を雇う以前の問題で、固定費や税金関連や火災保険やガソリン代を支払えば私の給料は殆ど出ません・・(汗)。 それほど繊維業界の荷物保管(糸、織物)ビジネスはムチャクチャ厳しかったのです。 これまでの繊維業界のコネを利用しようという甘い考えがコレで吹っ飛び、コレが繊維業界と縁を切るキッカケになり、「転業は繊維業界と全く違う業界へ行こう!」と決意を新たにさせたのです。 紆余曲折を経てトランクルームに転業した訳ですが、それも当初集客が全くできなかったので家内に電話番を任せ、私が外で働いて稼ぐために職安に行きました。 そこで見つけた仕事に倉庫でフォークリフト職があり喜んだのも束の間、月収が15万円と書いてありガックリしたのも昨日の事のように覚えています。 いくら元織物会社の社長だったとしても、倉庫会社は私を単なるフォークリフト運転手の働きぶりしか評価しませんから。 しかしフォークリフト免許がなければ、殆ど織物業しか経験のない50歳の男には他の仕事さえなかったのです・・・(涙)。 50歳の時点で何も特殊な技能や資格がなければ「月収15万円」・・・これが厳しい現実でした。 という事で、職安で散々仕事を探しましたが結局見つからず、仕方なくプライドを捨て同業の織物会社の社長に頭を下げ「12時間(残業4時間)現場で機織りをさせて下さい」と頼み込み、やっと手取り30万円の仕事にありつき、これで何とか家族6人を養い固定資産税を払う事が出来たのです・・・(汗)。 この難局を突破できたのは「会社経営は営業や経理だけ出来てもアカン。現場を熟知してないと。」と子供の頃から父親から言われていたお陰でした・・・(涙)。 いずれにしろ、宅建士やフォークリフトといった独占業務の国家資格は転職しても日本中どこでも有効ですが、一方社内でしか通用しない「社内資格」を昇格と昇給をエサに一生懸命取らせようとする大手企業が多いですが、終身雇用制が実質崩壊しつつある今、転職すればせっかく努力してその資格を取ったとしても全く無意味(無効)になりますので注意しなければなりません。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.09.21 17:51:40
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