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カテゴリ:中小企業の生きる道
よく本やテレビで「私はこうして下請けから脱しました・・・」てな話をよく耳にします。
単なる下請け、セットメーカーの単なるパーツ(部品)といった「自社ブランド」を持たず流通の一過程だといつまでたっても浮かばれる事がないのが世の常だからです。 コントロールされる側ではなく、価格を含めてこちら側が相手をコントロールする立場にならないと・・・儲かりませんし、その結果長く商いを継続できません(汗)。 私も実はこうした経験を持っています。 それは長年商社からの織物の下請け(委託生産)をしていたからです。 所謂「1m織ってナンボ?」という商売です。 戦後の高度成長期の昭和30年代から50年代前半まではまだ良かったのですが、その後日本のグローバル化とバブル崩壊で状況が一変しました。 1m織って50円なら、1反(110m)織って織工賃がたった5500円にしかなりません。 1反織るのにどれだけ経費が掛かるのかというのを考えると、頭が痛くなります。 経費とは、人件費、電気代、サイジング(糊付け)代、経通し代、運賃、梱包費・・・ 年355日24時間エンドレス稼働で月産20万mもの織物を生産していましたが、薄利多売は決して儲からないどころか、自分で自分の首を絞めているような悪循環しかないと心底思い知りました。 当時の電気代は、365日24時間営業のホテルと同じ業務用電気料金方式でしたが、年間2000万円(月額170万円)も関西電力に支払っていました・・・(汗)。 しかも1か月以内の現金自動引き落とし・・・今の月額1万5000円の電気料金(人感センサーライトで節電)と天と地ほど違いに苦笑いです。 同じ2棟の元織物工場で、業種が違えばコレほど電気料金が違うとは・・・(驚)。 織物工場時代は別館は1階しかありませんでしたが、トランクルームに転業してから2階を新たに作り3フロアから4フロアに増床したにも拘わらず。 しかし15年前に織物業からトランクルームに転業し、ビジネススタイルを「B to BからB to C」に変えました。 少数取引先の下請けだと「業界全体が見えない」のです。 多数のエンドユーザー顧客の元請けだと「業界が見える」のです。 ココです・・・ポイントは。 下請けだと元請けの顔色を見ながらのビジネスで思うようなことが言えないのですが、元請けだと遠慮なく言えます。 エンドユーザー顧客が沢山いれば多少客を失っても何ら経営に変わりませんが、商社頼りの少数の顧客しかいなければ失えば大変です。 賃貸マンションと同じで、業者に丸投げしていれば何もする事はありませんが、その業者が撤退したら自分では何も出来ないのでたちどころに困り果てます。 この辺が元メーカー(製造業)の発想で、最初からエンドユーザー相手の小売業出身と根本的に発想が違うように思いますし、これを活かさない手はないのです。 モノづくりのメーカーで1番大事なのは「カイゼン」の意識で、この身体の中に沁み込んだDNAを転業した時に活かす事こそが1丁目1番地だったのです。 という事で、建築金物建材メーカーのサラリーマン(営業)4年を経て、家業の織物業で20年、トランクルーム(音楽スタジオ、テレワーク室、卓球場、不動産仲介業)で16年・・・と40年間の社会人生活を積んできた訳ですが、これからの100歳までの35年の社会人生活をどう過ごそうか?・・・と。 これからの35年・・・長いようで短く感じると思います。 35年後には娘3人は6,70代に、孫5人は3,40代に・・・ひょっとすると、ひ孫が中学生になっているかも知れません・・・トテモ今はそんな事を具体的にも想像できませんが(汗)。 例え35年生きるつもりが病気や事故で5年になっても、決して「その時」に後悔のないように・・・(汗)。 もうココまで来たら、下り坂を考慮してプライベートを充実させつつノンビリ仕事を死ぬまで(100歳まで)ヤッテいこう・・・と。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.12.09 10:42:29
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