|
カテゴリ:トランクルーム貝塚
これから本格的に暑い夏がやってきますが、弊社「トランクルーム貝塚」の1番の特徴は、外気温が35℃くらいの真夏でも室温は26℃くらいです。
夏に外からトランクルーム館内に入ると、一挙に10℃も低くなりますのでヒンヤリ感じます。 エアコンはありませんが、外と館内ではまるで別世界です。 その秘密は・・・? 建物の壁(100ミリALC)の立ち上がりのコンクリートの外側に断熱材を施工しているのです。 それも、地上60㎝+地下60㎝の120㎝も建物周囲に施工しているからです。 こんな大掛かりな工事を織物時代にやっていたのです。 しかし何で・・・? それは結露対策です。 織物時代の冬は、外が雪が降っている0℃の時も工場内は織物品質を保つために室温を「室温26℃湿度60%」にキープする必要がありました。 当初何の対策もしなかったので建物の外と中の気温差で結露が起こり、作業性に大いに支障をきたしました。 1トンもあるビームを専用のキャリアで力一杯引っ張っていると、コンクリート床が結露で濡れていてすべって転んでしまい、頭部を強打したのが本格的に結露対策に取り組むキッカケでした。 「このままでは大ケガをしてしまう」と・・・(汗)。 コネクションを利用したり、飛び込みで他社の織物工場の結露対策を見せて貰いました。 しかし殆どの工場では結露対策を諦めて、冬の工場で悪戦苦闘しているのが実態でした。 冬の結露はシャーナイと・・・放ったらかしだったのです。 しかし某大手織物会社の九州工場に見学に行った時だけは冬の結露対策を万全にしていましたが、対策を聞くと教えてくれませんでした。 そりゃ、当然と言えば当然です。 そこに経営ノウハウがあるのですから。 工場を建ててもらった工務店の社長にも対策を相談したり、自分なりにイロイロ考えて換気扇をつけたりしましたが、一向に結露が収まりません。 そんな時、お隣の森の織物工場ではコンクリートの外からALC壁を横にして外断熱をしているシーンを見て、ピンときました。 「ALCではなく(高価なので)、普通の20ミリの断熱材を外からブロックでサンド一致すればイイじゃん」と。 「それもブロック6枚くらいで(地上3枚+地下3枚=120㎝)」と不思議とアイデアがポンポン湧いてきたのです。 設備投資に金額も掛かりましたが、これでイケるなら安いモノと、施工を工務店にお願いしました。 そして結果・・・大正解でした。 結露がピタッと止まったのです。 防音と防振対策と同じで、自分のアイデアだけでお金を掛けずに結露対策に成功したのです・・・(涙)。 本当に肩の荷が下りた・・・というのはこの事です。 古い木造の織物工場で最新鋭のエアージェット織機を導入しても性能を100%発揮するのは難しく、弊社のように新工場を建設しないとエアーの性能を発揮できないのですが、これまでになかった挑戦でしたので想定外の難題(防音、防振、結露)が待ち構えていて、それをクリアしないと24時間操業の織物工場として操業できなかったのです。 ココでした・・・ポイントは。 何日も眠れない日々が続きましたが、難題を解決してからは本当に心が晴れ晴れしました・・・(涙)。 今回の結露以上に苦労したのが防音対策で、某大手硝子メーカーの防音事業部に見積もりを依頼したところ、3000万円という見積もりに腰を抜かし、ならば「ナンとかしなければ!」と何とか自分一人で何日も考え抜き・・・オーディオ小僧だった経験を活かして、あるキッカケでたった1000円の防振ゴムを2階のコンプレッサー2基の下に敷いて建物全体を揺らす共振(騒音)を止めました。 人生マジメ一筋ではなかなか上手くいかない・・・遊びも時には役に立つのです(汗)。 というか、今の音楽(バンド)スタジオやだんじり鳴物(和太鼓)練習場、卓球場やミラーボール付きのサンドバッグ練習場といったビジネスは、全て子供から若い頃の遊びの発想ですが・・・(笑)。 あとは40年前に一度諦めたウインドサーフィンの艇庫を含めた「マリンスポーツ・ベース」を大阪湾の何処にするか?を、不動産屋的目線で2,3年前から物色中です・・・(笑)。 そして今回の外断熱のお陰で、トランクルーム内でエアコンを設置せずに夏は扇風機で冬はヒーターでテレワーク室(レンタル自習室)ビジネスが可能になった・・・という副産物のオマケまであったのです。 また結露対策が一段落してから、コンプレッサーの排熱(高温低湿)を利用して冬の暖房対策に取り組みました。 今で言うエコで、父親のゴルフ仲間のブリキ屋さんにお願いして、私しか分からないような複雑な長いダクトを完成させ、これで冬場の暖房も不要になり電気代の節約に大いに貢献しました。 29歳でサラリーマンから家業の織物業に戻ってから現場が私が中心となり、病弱でもあった父親は現場にあまり関わらなくなりましたが、こういった父親のコネクションを利用して商売に繋げるというのも「親の七光り」的で嫌な部分もありますが、私は利用しない手はないと思うのです。 そいう意味で、これまでヤッテきた実績というのも私個人の力ではなく、先代の基礎があったからだと感謝しています。 という事で、37年前の結露対策が織物工場からトランクルームに用途が変わっても活躍している事に工場(現・トランクルーム貝塚「本館」)も喜んでいると思います。 このトランクルームの所在地が私の本籍地であり、江戸時代末期に曽祖父が2軒隣りの本家から分家した場所だったというのは誰も知りませんが、うちの先祖が私の商売が上手くいくように天国から見守ってくれているのかと思うのです・・・(涙)。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.06.08 08:22:17
コメント(0) | コメントを書く
[トランクルーム貝塚] カテゴリの最新記事
|