トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

弊社「スタジオ０７２４」にはスタジオ専属のスタッフ（従業員）は誰もいません。

トランクルームと同じようにスタジオ運営を専門業者に一切任せず、企画から運営のすべてを自社で行ない、その本業のトランクルームや不動産仲介業の合間に自分と娘だけでヤッテいるだけです。

スタジオ起業７年で４室に増設し泉州最大級のスタジオになり、会員数が２２００人を超えても・・・別にスタッフを雇う必要性を全く感じません。

しかし何故、雇わないのか・・・？

第１の理由はもちろん人件費が掛かり、それが今の利用料金に丸々上乗せされると利用者が激減するからです。

逆に言うと、今の利用料金を維持するためには、誰も雇えない・・・と言う事です。

スタッフを雇えば全く採算が合わず、経営する意味がありません。

それほどリハーサルスタジオの経営は厳しいのです・・・（汗）。

リハーサルスタジオというビジネスは私の知る限り、４０数年以上前からあり利用料金の相場もありますので、東京２３区にあるようなプロミュージシャンや来日アーティスト相手の高級スタジオでない限り、一般的にはその大阪の相場に準じた利用料金体系をどこのスタジオも採用しているようです。

まァしかし７年前のスタジオオープン時から「スタッフを雇わない」のが前提で、自分がトランクルームや不動産仲介業の合間にやっていこうと決めていたのです。

と言うか、趣味で始めたものですから、ダメなら（会員が集まらなければ）レンタルスタジオを閉店して（リハスタ経営を諦め）、文字通り自分の趣味のドラム室にでもしよう・・・くらいの気持ちだったのです。

ところが意に反し？、スタジオ会員数があれよあれよという間にドンドン増えてきました・・・（驚）。

まさか・・・とはこの事です。

７年間で４室に増設し、会員数も２２００人を超えましたが、最初の方針（スタジオ専属スタッフはいらない）は全く変えていません。

元々スタジオ経営なんて水商売なので、将来何か激変が起こって利用者が激変したら、従業員を雇っていれば固定費倒れになるだろう・・・というリスクヘッジです。

最悪の場合は楽器機材を転売して、スタジオを本業のトランクルームに戻せるようにしています。

経営者としてココまでリスクヘッジを考えないと失格です。

まぁしかし、スタッフを雇わないためにセルフサービス、会員制の完全予約制、オートロック、防犯WEBカメラ１８台、WEBドアホン２台、LINE予約、デジタル顧客管理・・・といったITツールを活用する事で、どうにかこうにか経営が成り立っています。

ITツールを駆使する事で「無駄な動き」を１分でも減らし、大事な仕事に集中できるのです。

例えばオートロックやミキサーなどの使い方は最初は説明しますが、LINEで動画を送って理解を深めてもらいます（ベテランは説明不要）。

従業員を雇うのは簡単ですが、それを維持するのが難しいというのは織物時代に痛感しましたので、新しい事業を起業しても「この心」は不変だったのです。

従業員１０人で年３５５日２４時間エンドレス稼働で月産２０万mを２０年間維持したのは、ホンとシンドかったのです・・・（汗）。

しかし、昨今の物価高騰や人件費の値上げ等でスタジオ業界を取り巻く環境が悪化していますので、いずれどこかのタイミングでスタジオ業界全体が利用料金の値上げに動くだろうと予想していますが（一部では既に値上げしている）、弊社もギリギリまで今の利用料金を維持していこうと考えています。

という事で、自分のスタジオ経営を振り返ると、教科書に載っていない事だらけ・・・所謂「邪道」なのですが、それでもヤッテいけてるのです・・・（笑）。

弊社「スタジオ０７２４」は大阪の片田舎の人口たった８．３万人しかない貝塚市で自社の土地と建物で業者を一切挟まずに自社運営でスタジオを経営していますが（地主直営の大幅コストダウン）、一般的にリハーサルスタジオは大阪市内（人口２７６万人）や東京２３区（人口９７６万人）といった人口が集中する典型的な都会型ビジネスですので、都心のビルのワンフロアを貸し切ってスタッフを雇い（楽器機材の購入、人件費や電気代といった固定費を毎月支払い、防音工事をし、家賃や保証金を払い、退店時は現状回復費用も掛かる）、弊社の利用料金より少し高いくらいの料金でスタジオレンタルして、よくビジネスが成り立っているのだなァ・・・とホンと感心します（驚）。

弊社スタジオは無料駐車場を９台用意していますが、都会のスタジオにはその必要がないのが経営者側にとって救いかも知れません（客は勝手に近くのコインパーキングに止める）。

逆にそれが、自前のアンプなどの重くて大きい機材を運ばなければならないミュージシャンにとって、無料駐車場が近くにある弊社スタジオが重宝されるのです。

私もウインドサーフィンの道具セットが重いので、駐車場からビーチまで遠い二色の浜に自宅から近いにもかかわらず行かずに、駐車場からビーチまで近いマーブルビーチに自宅から少し遠いのに行くのと同じ心理です・・・（笑）。

まァ結局、都会と田舎の人口差によるスタジオの客の回転率の違いが根本的に違うのでしょう・・・

なので、田舎に立地する弊社スタジオとしては１人でも会員を増やし、その中で１人でも多くリピーターを増やし、１回でも多くバンド予約を受けて１％でも稼働率を上げる・・・事に尽きるのです（汗）。





「トランクルーム貝塚」「スタジオ０７２４」「貝塚卓球センター」「テレワーク＆スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越６６１　tel:０７２－４４６－０７９８　 mail: info@sasatani.com

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