|
カテゴリ:トランクルーム貝塚
17年前に泉州の地場産業だった家業の織物業からトランクルームに転業した時に「今あるモノを活かそう!」と考えました。
何故なら新規に購入したり新築すると、資金が掛かるからです。 今あるモノをアレンジするだけで新しいビジネスが出来るなら、その方が合理的だと考えたのはごく自然な事です。 では、今あるモノとは・・・? ・2棟の織物工場(現・築74年と築36年) ・1トンのホイストクレーン ・軽トラック(現・レンタカー) です。 この3つを活かしてトランクルームを起業しよう・・・と企てたのです。 ホイストクレーンはもう1基あったのですが邪魔だったので廃棄し、高さ4.5mの2階のフロアまで届く3段マストのフォークリフトは役に立たなかったので1年後に転売しました。 多品種小ロット生産の要であった3,400枚もあった筬は同業者に転売してホッとしました。 残念なのは糸や織物の運搬に使っていた約400枚もあったフォークリフト用の木製パレットで、30回も軽トラックに積んで廃棄場に持っていきました。 1枚4000円として、160万円も捨てた計算になります・・・(涙)。 織機や付帯設備は当時2年後に控えた北京オリンピックの好景気に沸いていた中国に高値で転売できてホッとし、北京オリンピックと同じ年の世界を揺るがしたリーマンションに合わずに済んで自分の幸運に胸を撫で下ろしました・・・(汗)。 私は株の売買はしませんが、結果的にバブル前年の安いときに織機を買い、リーマンショックの2年前に20年間355日24時間エンドレス稼働で使い倒した中古の織機を高く売り抜いたのです・・・(笑)。 まぁ織物工場を改造コンバージョンすれば、トランクルームに早変わりです。 織機や付帯設備を搬出してフロアを修繕したり、屋根に数本あった大きな吸気と排気ダクトを外して雨漏り工事するのが結構大変でしたし、工場内の直径150cmのプロペラファン2基の全風量の空調設備を設備を取り壊すのも大変で、深さ2mの地下ピットを埋めるのも大変で、1番しんどかったのが自分で各部屋の壁のグラインダーによる微塵取りです。 改造コンバージョンと簡単に言っても、想定外の結構大変な作業と時間と資金が掛かったのです。 だんじりや仏壇専門の洗い屋に工場のクリーニングを依頼しましたが、キリがなく予算もないので限定的な事しか頼めませんでしたので、残りの大部分を他社の織物工場で12時間勤務してから自分でやっていたのです。 朝5:30に出勤して夕方18:30に帰宅してから直ぐにトランクルームに直行し、防塵マスクをやって「1日1時間」と時間を決めてグラインダーを掛けていたのです。 それ以上やると埃を吸いすぎて病気になると思いましたし、昼間に家内がトランクルーム契約した分の登録とインターネットのSEO対策をやっていると殆ど時間がありませんでした・・・(汗)。 それから自宅に帰って風呂と夕食を済ませて21時に就寝し夜中の2時に起床し(5時間睡眠)、5時まで3時間宅建士の受験勉強をしていたのです。 とにかく学校や通信教育に通っている暇がなかったので自己流で、車に乗れば宅建のCDを聴き、トイレの四方の壁には宅建の覚えるべき項目を書き、ダイニングの壁にも暗記用語を張り食事を取りながら覚えていました。 この自己流というのがポイントで、自分でモノを考える事の基本中の基本で、失敗しても成功しても全て自分の身につくのです。 他人の作ったレール(学校や通信教育)に乗っているだけでは、この自分でモノを考えるという習慣が身につかないのです。 まぁ頭の中がパンクしそう・・・ノイローゼ一歩手前というのは正にこの事です(笑)。 ココまで必死のパッチで努力すると、不合格になれば「もう50歳超えて、こんな事(受験勉強)は二度とはイヤや」となり、それが背水の陣となり受験勉強に拍車を掛けたのです。 逆に言うと、私の大学受験もそうでしたが「合格は来年でもイイや」という本気で受験勉強をしないテキトーな態度では、合格が出来ないのは当たり前です。 こんな全く余裕時間のないルーティンを1日も休まず9ヶ月続けて、トランクルーム館内がキレイになり一発で宅建にも合格できたのです・・・(汗)。 深夜2時から受験勉強はとにかく睡魔との戦いで、ガムと目薬で目を覚まし、時には拳骨フックで脳ミソを揺らしました・・・(汗)。 結果的に他社の織物工場で1年半正社員として週6日12時間機織りをしていた訳ですが、そこの社長に頼んで残業を少しでも増やすために昼休憩を30分だけにしてもらい、毎日車の中で菓子パンを5分で食べた後10秒以内で昼寝してしまうほど50歳の身体が疲れ切っていたのです・・・ ちょうど薄い血の小便が出たのもこの頃で、医者に行く間もなくそのまま放置していましたが、今となっては懐かしい思い出です・・・(笑)。 まぁ建物以外では、業界初の1トンのホイストクレーンが相当数のピアノ保管に役立ち、今では「トランクルーム内でピアノ演奏もOK(日本初)」というのが大人気です。 軽トラックのレンタルも、オートマチックなので車を持っていない方や持っていても軽四の方に喜ばれています。 軽トラは織物時代から23年間も乗っていますが、織物時代は毎日制限重量を超えそうな重いビームや糸や反物を積んで酷使してきましたが、今は主に私の普段の足とトランクルームのレンタカーという楽で平和な毎日で(派手なステッカーを貼っているので宣伝カーにも)、30年を目指して残り7年はまだまだ元気に走れそうです。 まぁしかし、織物を廃業するときに「何に転じるか?」を考えた時に「今あるモノを活かす」という意味で、人間もありのままの自分の能力や特性を冷静に判断し、どう考えても100%無理な希望はとりあえず横に置いといて、可能性のある行くべき方向を探って早く一歩一歩歩むべきだと思います。 という事で、こんな考え方をするようになったのも、子供の頃に祖父が灯油缶を半分に切ってチリ取りにしたり、鎌を作ったり、将棋の盤を作ったりしているのを見ていたからで、その祖父のアドバイスで親戚の八百屋でミカン箱をもらって「子供だんじり」を作ったりしていたからです。 その祖父から「ネジは”の”の字の方向で締まるんやど」と言われた事を今でも覚えていて、そうやって何かをイメージする事によって物事を覚えるというのを子供心に「さすがオジイチャンやな」と感心したものです。 やはり発想や考え方というのは、子供の頃から知らず知らずのうちに養われたのでしょう・・・ しかし1番活かしたのは、織物工場で培ったカイゼンという考え方だったのです。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.09.24 04:55:33
コメント(0) | コメントを書く
[トランクルーム貝塚] カテゴリの最新記事
|