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カテゴリ:だんじり鳴物(和太鼓)
織物時代は「来年の春夏のファッションは一体何が売れるのか?」という一点にフォーカスを当て、前年から商社、問屋、アパレル、生地屋が一斉にアレコレ必死に企画を考えて、糸から差別化して、更に織り、染め、縫製・・・と繊維業界全体が、毎年新しいファッションを作るのに一生懸命になっていました。
それでも末端で売れなければ、最終的にバーゲンで叩き売られ、最悪廃棄処分・・・と悲惨なモノでした。 要は作りすぎです。 現在日本では年間約29億着の服が供給され、驚くべきことにそのうちの約15億着が、一部は袖も通されない新品のまま、廃棄焼却処分されているという現状があるようです。 仮需と称して、多すぎる業者間でリスクを分散して実需に対して何倍ものファッションを作ってきた結果です。 弊社の場合、毎年流行に左右されるレディスの受注をセーブし、実需に直結して割と安定している(別注、バイオーダー)寝装寝具、紡績オリジナル、訪問販売、オフィスユニフォーム、官需ユニフォーム、輸出(中近東向け、ヨーロッパブランド向け)といった分野へのシフトで受注努力をしていました。 「うちみたいな小さい工場で月産20万mも織って、それが製品になって真面に売れているのか?」という織物時代の素朴な疑問から、繊維業界のこのカラクリを30代で見抜き、「いつかココから逃げ出さなくては・・・」と思い始め、案の定そんな日本の繊維業界の盲点を突きユニクロのようなSPA(製造小売り)を中心として中国から日本への洪水的な製品輸入が激増した49歳の時に、パッと今のトランクルーム賃貸業に転身したのです。 「これでイイのか?」という日々の疑問を抱くのは、商売人にとって大事です。 まぁしかし考えてみれば、戦後日本経済の復興を牽引してきたのは泉州の繊維産業で、大阪発祥の「糸へん」が祖業の伊藤忠と丸紅といった繊維に強い総合商社が泉州で織った織物を世界にバンバン輸出してきましたが、1970年頃に対米輸出がアメリカで問題になり日米繊維交渉から泉州の織物業者が激減してしまったという教科書にも載っていない過去の歴史もあり、そういった流れの中で日本の繊維業界の中心である大阪船場での商取引がまだまだ残っていたのが過剰在庫に繋がっていたのでしょう。 総合商社はバブル崩壊の痛手から生き残るために原料ビジネスの口銭商売から投資会社に大変身して今では大成功を収めていますが、アパレルを含めた他の繊維業者は過去の旧習や因習から未だに脱し切れていなかったのかも知れません。 まぁ繊維業界にいた時に心底思う事は「末端で何が売れるのか?(エンドユーザーは何を買うか?)」という潜在ニーズを見抜くことが至難の業だったという事です。 このどんなビジネスでも1番大事な潜在ニーズを、昨年から「スタジオ0724」に導入した和太鼓6台で見つけたのです。 それは「だんじり祭り以外でも太鼓を叩きたい」というニーズです。 1カ月前からだんじり祭りの準備をして、祭りはたった2日間なので、それが終われば・・・ゼロというのはあまりにも寂しいのです。 祭の余韻がまだ11月に残っているのです。 余韻・・・ココです、ポイントは。 この余韻を集客に結びつける事こそが、私の手腕に掛かっているのです。 その武器こそが、防音対策をしたスタジオと和太鼓6台です。 この両方を所有しているのは大阪でも和太鼓メーカーと私くらいですが、立地的にだんじり祭りの本場泉州にある弊社の方が断然有利です。 そう、スタジオと和太鼓だけでなく、立地条件もマーケットには必要不可欠だったのです。 この三拍子そろっているのは大阪では弊社だけ、イヤ日本全国探しても弊社くらいでしょう。 ココが・・・ポイントです。 しかしニッチマーケットですし、普及を目的に他社の半額くらいでレンタルしていますので儲けることは無さそうですが、ニッチマーケットだからこそ大手が新規参入する事はなく、スタジオ、和太鼓、地元泉州という立地・・・という三拍子揃った強力なライバルは当分現れないでしょう。 という事で、各町が保有するだんじりには和太鼓が乗っていますが、いくら町会費を支払っている町会員でも近隣への騒音問題などで自由に叩けないというジレンマがあります。 あれだけ祭り前に叩けたのに・・・祭りが終われば叩けないという悲しさを「スタジオで叩きたい」というニーズに転換させたのです。 昨年から始めたスタジオでの和太鼓練習ですが、初年度は殆ど見向きもされず、今年に入ってやっとボチボチ「だんじり鳴物」の集客できるようになり、来年からは本格的に雪崩を打ってスタジオに客が来る・・・と思いたいです(汗)。 足掛け3年・・・何でも時間が掛かるものです。 そしてせっかくリスクを張って和太鼓6台も購入したのですから(だんじり鳴物だけなら2台でよかった)、「スタジオ0724で和太鼓の練習ができるぞ!」という口コミが広がり、「だんじり鳴物」だけでなく「中太鼓を利用する一般和太鼓」のニーズへの波及効果も期待しています。 4台も余分に和太鼓を買ったリスクを取り戻すためにも、本当はこちらの方が世界的に有名ですしシーズンに関係ありませんし、これから本格的に増えてくる関空を降り立つインバウンドへの和太鼓の体験ツアー企画にも、より一層期待したいと思います・・・(汗)。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「 貝塚不動産.com」 「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.11.29 11:19:38
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