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カテゴリ:日々の日常生活
昨夜は貝塚市名越町内の行者講の定例会でした。
行者講とは奈良県吉野の大峰山にある大峰山寺に参拝する古来からの土着の山岳宗教で、主に町や村ごとで組織された信者ツアー(団体)と言えます。 具体的には標高1719mの大峰山を登り、そこで2つの「西の覗(のぞ)き」と「裏行場」という修行があり、私も15年前に登って2つの修行をしましたが、特に裏行場の「少しでも足を踏み外せば谷底に真っ逆さまに転落・・・」というエゲツナイ恐怖心は忘れられません(汗)。 今年は2回目の大峰山の登山に挑戦しますが、危険と恐怖の2つの修行は止めとこう・・・と(汗)。 名越村の行者講(末吉講)は江戸時代から30軒(本家と分家の15ペア)でスタートし、かれこれ160年以上も続いているようですが、現在参加しているのは半分の15軒ほどです。 この30軒というのも全て浄土宗(安養寺)の檀家で、多くは名越村の昔のメインストリート沿いの家ばかりというのも(突き当りがトランクルーム貝塚)、何百年も掛けて徐々に村が広がっていったという歴史的で民族学的な証拠が見えてきそうです。 テレビの珍百景に出た時も、テレビ朝日のディレクターが目をギラギラ輝かして盛んにビデオを撮っていたのがこの昔のメインストリートでした・・・が、殆どカットされてしまいました。 今年はうちが15年ぶりに「当家(当番)」になり、準備一式を会館までは運ばないといけませんので、娘夫婦4人に手伝ってもらって非常に楽でした。 まぁしかし、電車や車がなかった江戸時代や明治時代に名越から奈良県大峰山まで先祖たちは歩いて行った・・・という事実に尊敬しかありません。 大峰山の麓の洞川温泉の定宿の「花屋徳兵衛」さんまで辿り着き、そこから登山して修行・・・なんて凄すぎます。 どう考えても、今の私たちには出来ません。 前回行ったときに、17代目の旅館オーナーがジャズファンだという事で、宿の中にリスニング(オーディオ)ルームで音楽談議に花を咲かせた思い出も懐かしいです。 元ハイファイセットの山本 潤子さんは洞川温泉のある天川村の出身らしく、このリスクリングルームでジャズを聴いたことがあるのか・・・と今回オーナーに聞いてみたいと思います。 もう亡くなってしまったオーナーのお母さんが「戦時中は名越からトラックに軍隊への召集令状の掛かった沢山の村の若者が来られましたよ」と話していたのも懐かしいです。 16歳で特攻隊に志願した伯父も洞川温泉に行ったのでしょう・・・ 冥土の土産としての洞川温泉・・・なんて名越の先輩たちの悲しすぎるストーリーを聞くと涙が出そうでした。 という事で、何百年と続く泉州のだんじり祭りはマスコミのお陰で全国区になりましたが、それに加え関西空港に近い大阪の片田舎の貝塚で行者講が江戸時代からまだ続いているなんて、東京港区のタワマン住民が聞いたらビックリするでしょう・・・(笑)。 更に盆踊りや宮座も続いているなんて・・・驚きを超えて尊敬の眼差しで見られるか?(笑)。 15年前に登った前回はJRのポスターに名越の末吉講がデカデカと載った・・・のも昨日の事のように覚えています。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「 貝塚不動産.com」 「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.01.21 14:54:53
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