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カテゴリ:中小企業の生きる道
75年前に祖父が泉州の地場産業だった綿織物業を創業した訳ですが、それから59年経って三代目の私が家業に終止符を打ちました。
これは人生最大の決断でした。 そして2006年にエアージェット織機などの工場内の殆どの機械類を2年後の北京オリンピックの好景気に沸いていた中国に割と高値で売却でき、直ぐに織物工場2棟を改造コンバージョンして、トランクルーム業への全面転換に舵を180度切ったのです。 もうあと2年長く織物業を頑張っていたら、リーマンショックで倒産していたかもしれません・・・(汗)。 やはり余裕のある時に決断しないとダメですねェ・・・ 人生は運というか、タイミングが1番大事です。 会社は定款を変えただけでそのまま存続していますので登記上は三代目ですが、実質的に創業者という事になります。 まぁサラリーマンなら入社した月から給料が入ります。 しかし私の場合はトランクルームや音楽スタジオを起業した時はもちろん「客ゼロ&売上ゼロ」です。 全く未知の世界への新規参入で何のコネも売上の保証も確信もなく、あるのは変な自信だけで・・・一方で「この先どうなるん(大丈夫)だろうか?」という悲壮感というか、毎晩毎晩不安で押し潰されそうな気持になって寝られななかったのが今でも忘れられません。 なんせ収入が、一時的でも「人生初のゼロ」になるのですから・・・(汗)。 こんな恐怖はありません。 この感覚ってナントも不思議で、起業した者でないと決して分かりません。 何でもそうですが、自分では何も新しいことを考えず、何もしない(できない、やる気がない)人が世間で多いですが、こういった実行力がなければこの醍醐味を一生味わえません。 実は40数年前の大学時代にウインドサーフィン同好会を創部したのですが、今から思うとこれって社会人の起業(創業)の疑似体験です。 青春時代にウインドサーフィンに1番ハマったことですが、自分でゼロからスタート(1から創る)・・・という意味で、創部と起業と基本同じです。 当時のウインドサーフィンはアメリカら日本に輸入されてまだ数年しかたっておらず、すべてが手探りの状態でした。 振り返ってみると、その時にリアルタイムで私が居た・・・という事が後の人生にどれほど影響を及ぼしたことかと思います。 同好会創部の告知、顧問の教授を依頼、新入部員集め、学内の同好会連合への参加、海上と大学の練習メニューをこなす(泉南フリートとの合同のスタート練習がメイン)、レース戦術集の勉強、レースの実績を残す、全日本ボードセイリング学生連盟への加盟、5大学による関西学生連盟の創設に参加、レースのスポンサー探し(一般企業への)、ウインドサーフィンの特許問題、同好会運営の難しさ・・・といったイロンナ難題が創部者である私の前に立ちはだかりました。 単なる部員やサラリーマンでは、こういった経験を積むことはできません。 とにかく机上の勉強よりも、実際の経験に勝るものはありません。 誰かが考えた問題と答えがある勉強や資格だけで答えが分からない世の中(現実のビジネス社会)を渡ろうというのは、普通に考えてチョッとオカシイ?と思うのは誰でもワカル事です。 単に「一愛好者」として樽井ビーチでウインドサーフィンを楽しんでいれば、こんな苦労をせずに済んだ訳ですが「もっとウインドサーフィンを広めよう!」と飛び込んだ姿は、8年前の「泉州にバンド文化を広めよう!」と音楽スタジオを起業した時の気持ちと重なります。 もちろん民間企業なので利益が第一優先ですが、こういった純粋な気持ちも大事なんですねェ・・・ まぁこういったウインドサーフィン同好会の創部者のキャリアがあり、その後サラリーマンを経て家業の織物業に戻る訳ですが、それから20年経ってトランクルームや音楽スタジオの起業をした時に学生時代のウインドサーフィンのキャリアが役立ったのです。 という事で、先日小中学校の同級生が突然亡くなり、告別式に木島小学校6年3組のクラス会メンバーの多くが集まり、そのあとみんなでランチに行ったのですが、「〇〇ちゃんの分まで、しっかり生きよう」という気持ちがみんな一緒で、秋には5年ぶりのクラス会をする事になりました。 その秋のクラス会には、年々減っていくクラス会を絶やさないという意味でも、告別式に来ていたクラスが違う4人の同級生もゲストで参加する事になりました。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「 貝塚不動産.com」 「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.03 13:42:05
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