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カテゴリ:中小企業の生きる道
今は店舗ビジネスでセルフ方式や無人店舗が増えてきました。
コロナで大打撃を受けた音楽スタジオ業界でも無人化が進んでいます。 景気に左右されないように、最新テクノロジーを使って最大のコストである人件費を減らそうという動きです。 なんたって、1人雇うだけでも人件費だけでなくその他にも経費が掛かり、雇用条件などで様々な法的制約にも縛られ経営の足を引っ張ってしまいます。 零細企業経営において、簡単に人を雇うより経営者自らの能力を上げてイロンナ仕事を兼業する(マルチプレイヤー)事の方が100倍重要なのです。 弊社も5つのビジネス(トランクルーム、音楽スタジオ、不動産仲介業、レンタル自習室、卓球場)を娘と2人だけで営んでいますが、そのベースとなっているのは20年間の織物時代の現場と営業と経理などを全てやっていた仕事術です。 弊社「トランクルーム貝塚」の建物の入口の扉の鍵(キー)は、18年前のオープン当初は普通のカギでした。 当然お客さんがトランクルームを利用される時は、私が扉をキーで開ける必要があります。 不動産仲介業にも力を入れていた頃でもあったので、物件調査や案内で外出していてもトランクルーム客があれば戻らなければなりません。 「いちいち扉を開けにトランクルームに戻るのも非効率で邪魔くさいなぁ・・・」とずっと思っていたのですが、ある時「4桁のダイヤルキーだったらお客さんが勝手に開けてくれるだろう」パッと閃いたのです。 これで、いちいちトランクルームに戻る必要はないだろう・・・と。 客の動きと経営者である私の動きが同時である必要はなく、これからのインターネット時代にそんな消化試合的な仕事をしている場合ではないと当時考えました。 まぁアナログの4桁のダイヤルキーなんて昔からあるもので、正にコロンブスの卵だったのです。 その毎日変える4桁のキーナンバー(暗証番号)はいちいち電話で伝えるのは会員数が増えると物理的に多忙を極め難しいので、第一間違いが起こる可能性が高くなりますので、前日までのショートメールやLINEによる予約にして利用当日にキーナンバーを伝えるというスタイルに徹底したのがポイントです。 これで大幅に時間的余裕が出来、より時間を有効に使う事が出来るようになり、私の生産性が飛躍的にアップしました。 日本のサービス産業の生産性の悪さが世界的に際立っていますが、競争に勝とうと思えば業種によって「いちいち客の顔見て世間話でも・・・」なんていう古い発想を捨てなければ。 いくら個人的にお客さんと親しくなって長話するようになっても、解約するときは情なんて関係なしにパッとされますから。 私は毎日出社して事務所やトランクルーム内のどこかにいますが、荷物の出し入れは勝手にやってもらう事で、余った時間をトランクルーム以外の他の4つの仕事(音楽スタジオ、不動産仲介業、レンタル自習室、卓球場)に振り向けられるのです。 要はタイムイズマネー・・・です。 管理人が駐在する有人管理ですが、出し入れはセルフ方式・・・というありそうでなかった画期的な経営スタイルだったのです。 これが結果的に5つのビジネスにトータルでプラスに働くのです。 そして3年前から4桁のダイヤル式のアナログから今のオートロックのデジタルに変え、予約は電話では聞き間違いもありLINEのみとしました。 毎日4桁のキーナンバー(暗証番号)を変えているのですが、設定ミスで番号を間違えるとアナログキーを壊さないといけないというリスクがあり、そんなリスクのないデジタルの日本製オートロックを上手に後付けできる設置業者を見つけたのが幸いしました。 中国製は沢山ありますがどうも信用できませんし、後付けというのと信用できる日本製という2つがポイントです。 まぁ、何でもステップバイステップです。 一足飛びには出来ません。 オートロックによるセルフ方式の1番のメリットは人件費が掛からない事です。 8年ぶりに再開したジョイフィット(スポーツジム)も殆どスタッフがいません。 スポーツジム業界もコロナで大打撃を受け、チョコザップを代表として無人化がコロナを機に相当進んできた証拠です。 艱難汝を玉にす・・・と言われるように、スタジオ経営においてコロナという禍を国の補助金に全く頼ることなく乗り越えた自信は大きいです。 「貰えるもんなら貰っとこう」と補助金という一時的なカンフル剤に甘える事で何も自ら変ようとしなかった会社や個人事業主が多すぎますが、彼らより不景気に対する耐性は自らの創意と工夫と努力でコロナを乗り越えた我々の方が遥かに強いでしょう。 不幸中の幸い・・・とは正にこの事で、コロナで転んでもタダでは起きなかったのです。 音楽スタジオ業界もコロナを通じて、発表の場であるライブハウスの閉店が相次ぎライブの本数が激減したのと比例して、スタジオ店舗数が多い都会では閉店が相次ぐとともに、無人化のスタジオが増えてきました。 この辺がスペース貸しの音楽スタジオとレッスン主体のダンススタジオとの大きな違いで、似て非なるモノです。 もちろん防音と防振対策費用に大きなコストが掛かる音楽スタジオですから、そう簡単に新規参入はできません。 まぁデジタル式のオートロックのアイデアが浮かんだのは、5つのビジネスを娘と2人だけのファミリービジネスだったからで、如何に人手を掛けずに仕事を回していこうか?・・・というのが原点だったのです(汗)。 まぁしかし、単にオートロックにしただけでなく、防犯WEBカメラも18台に増設し、2台のドアホンもWEBドアホンにして、私が事務所に居なくても海外旅行中でも対応できるようにしているのです。 という事で、音楽スタジオも対面のスタッフと仲良く喋って・・・てな従来のやり方では採算が合わない世知辛い世の中となりましたが、これはマーケット全般に言える事で、これまでのやり方では通用しないというインターネット時代の新しいビジネスシーンという事です。 時代に合わせる、時代の波に乗る・・・とは、こういう小さな事の積み重ねでしょう。 まぁ人間臭さで勝負という時代ではなくなった事ですが、なんだか寂しいですねェ・・・ しかし現役でビジネスをやっている限り、これはこれで割り切る必要があり、いつまでも昔の残像を引き摺っていれば、娘からそのうちに「お父さんのやっている(考えている)ことは古いから、もうユックリしたらどうや?」と退場宣言を食らいそうです・・・(汗)。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「 貝塚不動産.com」 「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.10.09 07:47:57
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