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     トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

     トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

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2024.11.02
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8年半前に「トランクルーム貝塚」内にリハーサル音楽スタジオ「スタジオ0724」を起業した訳ですが、工事業者との打ち合わせで22畳の広い部屋に(泉州最大)、だんじり鳴物の大太鼓(2尺5寸)が入るような幅が広い防音ドアを特注し、更にWiFiの導入をしたことが・・・設備投資金額が予算オーバーでしたが、後になって本当に良かったと思います。

当時日本ではスマホの普及はそれほどではなく、従ってWiFiも一般的には認識が低かったのです。

ところが前年のバリ島旅行で現地の人はどこでも100%スマホ(WiFiがどこでもある)という事態に驚愕し、なんと日本は後進国のインドネシアにも負けている・・・と情けない想いで帰国した事が頭にあって、翌年のスタジオオープンでこの件をフッと思い出したのがWiFi導入のキッカケです。

WiFiをもし後から取り付けるとなるとそれこそ大変で、配線で壁に穴を開けるのに針の穴でも開けたらそこから音が漏れるという大きなリスクがありましたので、スタジオ開設工事の時に導入したのです。

WiFi導入したことによって、まずはSNSが徐々に広がりつつあった軽音部の高校生が飛びつき、それに便乗する形で大学生のバンドにも広がった・・・と遊びが仕事の役に立ったのです。

とにかく「貝塚は人口が少ないのでバンドだけでは集客できないだろう」と22畳という大阪でも最大級の広さにして、大太鼓が入るようにコストアップになりましたが幅の広い防音ドアにして、バンド以外のダンスとだんじり鳴物(和太鼓)の集客も狙ったのです。

これら「22畳」「WiFi」「幅広防音ドア」の3つが、音楽スタジオというカテゴリーに捉われず一気に可能性を広げたのです。

既成概念や常識といったモノは、ビジネスにおいて邪魔だったのです。

しかし大太鼓(だんじり鳴物)は大きく重すぎて、どこの青年団もスタジまで持って来るのは無理だと判断し、イニシャルコストが掛かりましたが思い切って2年前に和太鼓6台(大太鼓1台、中太鼓4台、小太鼓1台、鉦1台)の購入を決断してスタジオに常設しました。

他社でそんな「大きなリスク」を取るところがない・・・というところにフォーカスを当てたのです。

おそらく音楽スタジオに和太鼓6台導入なんて前代未聞(日本唯一)でしょう。


たぶん周りの人や同業者は「気でも狂ったんか?」と思っていたでしょう・・・(笑)。

実際のところ、そんな需要があるのかどうか・・・ハラハラドキドキでした(汗)。

これによって和太鼓(だんじり鳴物)需要という新しいマーケットを取り込み、北は堺市から東は河内長野市や富田林市から南は田尻町から青年団や少年団の若者が大挙してスタジオ0724に押し寄せ、スタジオ経営がより安定するようになり会員数もあと少しで2800人に達する勢いです。

新しい需要を開拓した・・・正に経営者冥利に尽きます。

建築金物建材メーカーの営業マンだったサラリーマン時代も、新規開拓で新しい工具商社ルートとして山善を1年掛けて取引にこぎつけ、会社に累計で何千万円もの売上に貢献したのに給料は1円も増えず、退職すればそんな苦労も一切浮かばれなかったというサラリーマンの悲哀を味わいました。

そんな思いもあって、同じ苦労をするならサラリーマンより会社経営でなくてはと、その1年後に家業の泉州の地場産業だった織物業に戻ったのです。

まぁ山善と言えば50年前にテレビ連続ドラマの「どてらい男」のモデルにもなった「モーやん」こと山本猛夫創業社長が有名ですが、イロイロ手を尽くし社長であった彼に直接トップセールス(直談判)したのが取引できた勝因でした・・・(汗)。

一部上場の社長に名もないメーカーの入社3年目の私が営業した・・・なんて、今考えると冷や汗ものですが、どんなにエライ人でも決して怯まない根性は空手で培ったモノかも知れません。

まぁ人生で1番勇気を振り絞ったのは、樽井ビーチでナイスバディのビキニの美女(妻)をナンパした事か・・・(笑)。

山善の今はジェネリック家電で有名になりましたが、当時は営業マンたった5人の新規開拓部隊「大阪家庭機器課」で、そこに私は夜討ち朝駆けでセールスしていたのが昨日の事のように思い出します・・・

その課を作って最終的に山善の専務まで上り詰めた課長さんは、私の中学時代の親友の叔父さんだった・・・と最後に分かったというオチまでつきました(笑)。

当時、課のNo.3だった主任までもが、専務に上り詰めたと聞いてナルホドなと感じるところがあり、当時の家庭機器課の模索しながらも上昇気流に乗っていた現場の空気を業者として吸えたことが私の目に見えない財産です。

縁って、ホンと不思議ですねェ・・・

まぁしかし、あの時に思い切って和太鼓導入を決断してヨカッタ・・・と(涙)。

やっぱりビジネスは他人のモノマネはNGで、いの一番にリスクを取らないとダメなのです。

要はリスクをとる勇気・・・なのです。

記憶力や要領の良さで大学受験を突破できますが、大学卒業してから長い長い、ホントに長い社会人生活を送るには公私含めて学校では決して学びませんし誰も教えてくれない「勇気があるか?ないか?」・・・で人生が決まっていくのです。

2,30代の頃はあまり分かりませんが、年を取るにつれ段々分かってくるようになり、40代で気づいたらもう手遅れというパターンが多いですねェ・・・(汗)。

まぁそういった考え方をしようと思えば、日頃のプライベートの日常生活でも同じことが言えます。

昔は貝塚市山手エリアのような田舎では家の後を継ぐ長男は見合い結婚というのが常識でしたが、私はそんな旧習が性に合わずウインドサーフィンの樽井ビーチでナイスバディのビキニの美女(妻)をナンパして結婚し、長男は両親と同居という田舎の常識を8年間守っただけで、9年目から家族5人で実家を飛び出してアパート住まいを経て自分の家を新築しました。

取引先の伊藤忠の部長が「トオルちゃん、父親と何かあったんか?」と真剣に心配してくれましたが、「何もないですよ。仕事は何も変わりませんよ」と言って安心してもらいました・・・(笑)。

それから何年か後に織物業を廃業してトランクルームに転業した訳ですが、田舎に於いて「恋愛結婚」「別居」「廃業」という3つのタブーに挑戦したことが、今の私が存在しているのだと思います。

親に言いなりに見合い結婚し、親と同居し続け、織物業をやっていたら・・・きっと、どこかで家族が空中分解していたでしょう。


という事で、何か新しい事をヤルときにアレコレ頭の中で考えを巡らす訳ですが、もちろん考える範囲は自分のこれまでの経験をベースにした事しか思い浮かびません。

ここです・・・ポイントは。

ならば、どうするか・・・?

特効薬なんかなく、結局若い頃からの経験の積み重ね・・・しかないのです(汗)。

スタジオ経営も最初は半分冗談のつもりで、ダメなら自分のドラム練習場として使おうと考え、妻にもオープン前日まで内緒にしていたくらいで、これまで通り「無借金経営」を貫くために、2,3年掛けてトランクルームの仕事の合間を縫って不動産仲介業で設備資金(工事代金)をシコシコ稼いでいたのです・・・(汗)。

以前から妻には「全く畑違いのスタジオなんてアホちゃうか?」と反対されていましたので、本当に隠密の行動だったのです・・・(汗)。

その不動産で稼ぐための元は、17年前に他社の織物工場で12時間働きながら(トランクルームオープン当初は集客に苦労していましたので)朝2時から3時間受験勉強(9か月)をして苦労して取った宅建士資格(不動産業界の独占国家資格)だったのです・・・(汗)。

宅建士が不合格なら不動産屋も開業できず、スタジオも何もなかったのです。

そういった自分の過去だけでなく、織物業をやっていなければ工場をトランクルームに改造する事も出来なかったので、先祖からず〜と繋がって今の自分があるという「当たり前すぎるストーリー」もたまに振り返るのも、これからの未来を考えるのに役立ちます。




「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「 貝塚不動産.com」
「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」
大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798  mail: info@sasatani.com

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Last updated  2024.11.02 12:03:58
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