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元・中日~阪神で活躍した久慈照嘉氏(現・阪神一軍守備走塁コーチ)が監修した書籍『遊撃手論』(矢崎良一著)を先日購入し、少しずつ読んでいます。
本書は、テーマに沿って久慈や宮本(ヤクルト)、井端(中日)、西岡(ロッテ)らが文字通り「遊撃手論」を展開していく内容。まだ全て読んでいないので詳しい感想等はまた読了後に久慈記の方に書きますが、今まで読んだ中で中日ファンとして大いに気になった部分があったのでこちらでも記事にしておきます。 なかなか良いショートが出てこない、一人有能なショートが出てくるとなかなか後継者が育ってこない、という話題の時に久慈が、 「中日だって本当に井端の次のショートを準備していたのかといったら、そこまで本気では探していなかったはずですよ。(中略)でも井端も30歳を越えて、ここ一、二年、年齢的にガタが来たのか、故障が多くなってきた。そうなると、井端と荒木が元気なうちに、次の二遊間をつくらなきゃいけない。そういう意図があるから、守備のスペシャリストの辻さん(二軍監督)や奈良原さん(二軍内野守備走塁コーチ)を呼んで、二軍を任せているでしょう」 と適切な分析。さらに、 久慈が「守備だけなら、井端を越えるかもしれない」と絶賛する選手がいる。中日の岩崎達郎だ。井端も「あれはうまいですよ。いずれ、僕がどいたポジションに入っても遜色はないと思います」と同意する。そしてまた、「ムカつくほど落ち着きがあって。ちょっとグラブ捌きには雑なところがあるんですが、じっと捕球体勢で待っていられる。(中略)見ていて安心感を与える守備ですね」 と久慈も井端も岩崎を評価。特に井端は昨年、五輪で荒木が抜けて二遊間を組んだ時にもいろいろなことをたたき込んだのだとか。 ただ、岩崎については厳しい指摘もあり、 久慈は「(岩崎は)ショートも守れるでしょうけど、現状はセカンドでしょうね」 といい、 井端は(岩崎の)大きな課題を指摘する。それば打撃だ。「ちょっと目をつぶって、というレベルの打てなさじゃないんでね。守備の方が固まってきたから、これからもうちょっとバッティングを磨いていかないと」 …とまあ、久慈・井端という名手が、それぞれ課題を挙げつつもとりあえず名手の原石として認めている岩崎。出場機会は少ないとは言え、今季の大半を一軍で過ごしている岩崎にとって、試合には出れなくても毎日なにか吸収出来ていれば良いのですが。 今や内野のスーパーサブとして定着した感のある岩崎ですが、「内野守備のうまい控え」というポジションが、01年~05年までの久慈、04年~06年までの川相(現・中日内野守備走塁コーチ)の姿と被り、スーパーサブ好きにはたまらん存在となりつつあります(笑)。その上、久慈、井端という歴代中日名手のお墨付きをもらっているときたら、これはもうユニを作らないわけにはいきませんなあ(笑)。岩崎達、来季のプロモデル制作第一候補に躍り出ましたです(笑)。 「IWASAKI 46」という並びも好きなので、もし来季岩崎の背番号が変わるようなら、今年あえて46で作るかもしれません。変わる番号にもよりますが…。変わらないようであれば来季作ります(断言しちゃっていいのか~?)。 …しかし、中日の控え選手ながらちゃんと岩崎に目をつけているあたり、久慈はさすがです。 久慈が愛弟子である鳥谷をボロカスに言い、宮本も「今はサードやってるけどつまらない」「うち(ヤクルト)にはいいショートがいない」とぼやき、井端が「西岡や川崎(ホークス)はショートに向いていない」と本音で語る『遊撃手論』、特にショートに興味がない人でも面白いと思うのでお薦めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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